びっくりくりのすけですわよねこまたさん。




今年のお正月に、


今年はいいお父さんするって決めたから宣言


をなされていた埴輪氏。



このたびの、実に家族人生3年目のスノーボード旅行でも見事100点の夫を演じてくれたので、しっかりと記録したい。



  埴輪君が良いお父さんになったわけ



今回、妻ねこまたは旅行計画の最初から様々なプランを考えていた。


なんせ、埴輪君とのお出かけに対してがっかりを極めた、共同生活21年目なのだ。




タコ「今年のスノーボードは、日帰りじゃなくお泊まりにするねんけど、埴輪くんはどうする参加する??」


から始めた。


家族旅行だけれども、埴輪氏は参加か不参加かを選ぶことができるという質問だ。


猿くんもカピ子も、手のかかる子どもではなくなった今、なんなら母と娘と息子の3人でもスノーボードに行けるのだ。


頭痛いだの体痛いだの飯がまずいだの言うたあげくに寝坊して、楽しい旅行の足並みをみだす生物は、行きたくなければ行かなくても良い。


宇宙人くん「行くに決まってるやん!!!!」 


と、埴輪氏は即答した。


タコ「そうなんや〜。じゃあ旅館は4人で取っとくわ。仕事の予定が入ったりしたらすぐキャンセルするから教えてね。」


宇宙人くん「仕事入れへんし!!」


タコ「そうなんや〜。最悪体調が悪くなったら1人で旅館で寝てたら良いからね〜おいで


宇宙人くん「体調悪くならへんし!!」



うん、もうどっちでもええねん君については。


というオーラがひしひしと出ていたに違いない。



今年は丸2日スノーボードしようかウインク

と、3人で計画を練っていたのだけれども、急遽猿くんのクラブの練習試合が入ったので、初日は夕方に旅館にチェックインして温泉と夕食を楽しみ、次の日にスノーボードを楽しむ事にした。



「今年はいいお父さんするねん」と宣言しておられる埴輪氏とはまた違い、


今年のねこまたの目標は、全力で良いお母さんをやめることなのだ。



なんともちぐはぐな夫婦の目標ではあるが、別の言葉で表せば、お互いが今までの自分を辞めようと努力しているにすぎない。



、、、、、。


思い返せば、これまでのねこまたはずーっと何かに追われていた。


旅行に行くならば、入念に下調べをして、効率的に朝から晩までお安く楽しめるプランを練り、そのプラン通りに物事を動かすために必死になっていた。


たとえばスノーボードならば、


リフト一日券の金額とリフト1回券の金額を比べて、何回どのリフトに乗れば損をしないのかを真剣に考えていた。

疲れている子ども達や、自分自身の体に鞭打ってでも、なんとかをするよう考えていたように思う。



上手に滑れなくて、リフトの一日券を買わない方が安く済んだとしたら、それこそ火山が噴火したかのような怒りが湧いた。


朝一番から夕方まで滑れば、8時間も滑れるのに、ダラダラと出発して昼前から滑る事になれば、4時間しか滑れないじゃないかもったいない。と、真剣に思っていた。


家族旅行を楽しむ事と、

支払ったゼニ以上に利益を得る事を、


イコール🟰で結ぶ必要はなかったのに。


いつもならば、ねこまたお母さんによりせっかちに動き回される家族旅行だか今年のねこまたは違う。



のんべんだらりと過ごせるプランで考えた。


だから、旅行1日目は旅館について美味しい晩御飯を食べて温泉に入ったら、するべき事はもう何も無かった。


猿くんと埴輪くんは、1時間半も温泉でおしゃべりしていたらしい。


部屋に戻ったあとは、4人それぞれが好きなことをして過ごした。あまりにもすることがなかったので、午後10時には室内の電気を消した。


湯当たりした猿くんが夜中に少々苦しんだが、朝には復活してくれたので良しとしよう。

(埴輪氏は熟睡、湯当たり猿君にはねこまたが対応)



ちゅんちゅん朝セキセイインコ青セキセイインコ青セキセイインコ青セキセイインコ青



朝一番に、車内泊をしている犬子の散歩をして来たねこまたお母さんは、驚く事になる。



毎回毎回、朝食の時間に起きてくれなくてイライラしたあの埴輪くんが、7時15分に起きていたのだ真顔


宇宙人くん「ほらみんな!朝ごはん食べに行くで!」



とか言ってる。



毎回毎回、「朝からこんなに食べられへんわ」とか言って、あんなに食事をお残ししておったあの埴輪が、


宇宙人くん「ごはんのおかわり俺にも入れて来て〜」


とか言って、文句も言わずにお残しもせずに全部食べている。



、、、、あなただれでーすか?



いつもならば、朝ごはんを食べ終わったらすぐにチェックアウトの用意をして、はやくはやくと皆を急かしていたねこまたお母さんも今年はいない。


タコ「10時がチェックアウトやから、ギリギリまでゆっくりしよか〜」


と、全力でだらけた。


はやくはやくとせかすお母さんが不在のねこまた家は、11時にゲレンデに到着するというのんびりっぷりだ。


到着時間が遅れたから、1番近い駐車場はもちろん満車で、少しばかり離れた駐車場に車を停める。

8時過ぎにはゲレンデに到着して、歩いて数10メートルの場所にある駐車場に停めていた去年とは、全く違う。


結局、のんびりとレンタルショップで装備を整えて、のんびりとリフト券を購入し、いざスノーボードを滑る頃には12時前になっておった、、、、。



なんだろう、

ものすごいゼニと時間の無駄を感じる。


無駄を感じるけれど、イライラもしていないし疲れてもいない。


結局、みながお昼ご飯を食べている時間帯に滑り始めたゲレンデは空いていて、リフトも乗り放題で、


非常に楽しかった。



朝が苦手な埴輪くんも、お昼を過ぎれば活動できるようになる。


運動神経がよろしくないカピ子にねこまたがイライラしてしまった時など、


宇宙人くん「俺がカピ子とゆっくり滑るから、ねこまたちゃんは猿くんと滑っておいで〜」



と言ってくださったのだ。


神埴輪だと思った。



猿くんと2人でリフトに乗っている最中に、


猿「お母さんはすぐに怒りすぎやから、もう少し言葉を選んだ方がいい」


と言われて、後で合流したカピ子に「さっきはおこってごめんな。」と素直に言えるくらいにスノーボードを楽しむことができた。



今までねこまたは、


旅行が楽しくないのは埴輪くんのせい

旅行で疲れるのは埴輪くんのせい



と、原因を他人に押し付けてしまっていたけれど、



ねこまたがセルフブラック企業をしていた事も大きな原因のひとつなのだ


と、気づく事ができた。



ねこまたお母さんはただ肩の力を抜いて、まわりの家族をよく見て、「みんなが楽しくスノーボードができるペースとプラン」をたてれば良かったのだ。



同じ金額を支払うならば、4時間スノーボードをするよりも8時間の方がお得。

朝から夕方まで目一杯楽しむべし!!


など、どこの修行僧やねんプランでしかない。



今回ねこまたは、なーーーーんも言わなかった。

お昼ご飯もセカセカせずにゆーーーっくり食べて、各々が好きなものを自由に選んで食べた。


「食べすぎ、注文しすぎ、少なすぎ、もっと食べなさい」


なんかも、一言も言わなかった。

なんなら、あの埴輪くんの方が言っていたくらいだ!!


「はやくはやく」


も、1回も言っていない。


そうするとどうなったかって???


めちゃくちゃ楽しかったのよ!



4人でくたくたになるほど滑って、4時にはゲレンデを後にした。


筋肉が悲鳴を浴びている体を気遣いながら、ゆっくり身支度をした。


温泉に入ってそのまま晩御飯を食べた。



いつもならば、高速道路でノンストップで一気に自宅まで運転する事もやめて、PAに2回も寄り道してゆっくり帰った。


埴輪くんは助手席でずーーーーーっと寝ていたけれど、

子どもチームはPAでご当地おやつを買ったりお土産を買うことができて、ねこまたは淹れたてコーヒーを手に入れる事ができた。



猿くんもカピ子もにこにこ

ねこまたもニコニコ


楽しいね、楽しいねとニコニコする旅行だ。



宇宙人くん「高いお金を払ってわざわざ寒い所へ行ってしんどいことをする意味がわからん、、、ぶつぶつ」



と、助手席の埴輪氏はつぶやいていたけれど、来年も子ども達がスノーボードに行くと行ったら一緒に来るらしい。


子ども達が巣立ったあとも、ねこまたがスノーボードに行きたくなったら一緒に来るらしい。




先ほど、埴輪くんから毎回恒例の電話があった。



宇宙人くん「旅行楽しかったね。」



だそうだ。



宇宙人くん「今回の俺は、100点満点で言うと何点くらい??」



と聞いて来られた。



うん、埴輪氏よ、

今回の君は100点満点の男だ。



相変わらず旅行の用意はせず、プランも何もかもねこまたにお任せの埴輪氏ではあるが、100点満点に楽しかった。頑張ってくれてありがとう埴輪氏。



宇宙人くん「俺もスノーボードウェア欲しい」


と、埴輪くんがつぶやいたので、メルカリで中古のスノボウェアをポチる。


中2の不登校カピ子が、フリースクールで人生初のスノボに行ってから、3年の時が経つ。




ねこまたとカピ子は、去年メルカリでウェアを買ったから、来年スノーボードに行く時は、成長期の猿くん以外はボードとブーツのレンタルだけで済むだろう。




猿くんの成長期が終わる頃には、彼は友達とスノーボードへ行くようになるかもしれない。

大人になった彼が必要だと感じたらば、自分の好きなウェアを買うと良い。



ゲレンデは快晴

澄み渡る青空は眩しい



ねこまたお母さんは、頑張らない旅行は楽しいと知った。

埴輪お父さんは、頑張る旅行はみんなが喜んでくれると知った。



素敵キャラを目指さなくていい

かっこいいキャラを目指さなくていい


気の抜けたゆるキャラ軍団でいこう。

 



イベントバナー

 


イベントバナー