(つづき)
「はひふへほ〜」
の全肯定で話を聞いていたねこまたお母さんは、
カピ子のそのセリフを聞いて、静かに固まった。
心の中が怒りで満ちてくる。
ねこまたとカピ子とオーナーと9歳と、それをただ見ているだけの周りの大人達と、 TOP TOPアプリを使って儲けているどこかの誰かさんと、たくさんの人の人生を潰すスマホという存在と、
もうありとあらゆる物などへの、なんとも形容しがたい怒りだった。
お母さんがネットカフェにお金を払うのと一緒や。カピ子の自由にしたらいい。」
TOP TOPアプリにハマってから、カピ子はずっとアプリ内の世界に浸かっていて、アプリ内の友情?が何よりも大切な事のひとつになっていた。
そのカピ子が、9歳の少年の参戦により、変わろうとしている。
このチャンスを逃してはならない!!
落ち着けねこまた、ダメ出しや命令はしてはいけない!!
あくまでもカピ子が、自分の意思で辞めたくなるような言葉を紡ぐのだ
ねこまた渾身の、北風と太陽の作戦が爆発する
ねこまたの、全肯定の太陽ワードがカピ子を照らす
カピ子の瞳がねこまたの姿を捉える
全肯定太陽ワードで、もっと温めてやる〜
、、、、、、
ねこまたは表情を変えた
カピ子の表情が変わる。
その後、父親の埴輪くんにもご協力いただいて、 TOP TOPをやめるという決断をしたカピ子が、いかにカッコいいかをほめてもらい、
そこでもなお、
と、煽っていただいた。
結局、カピ子は TOP TOPアプリを消去した。
全てのチャットから抜けた。
最後の最後に、実はカピ子もオーナーからポイントを借金していた(現金換算して約12000円分
)事が判明したのだが、
1ミリも怒ることなく、すみやかにねこまたお母様がお金を建て替えてコンビニで課金カードを購入してもらい、
そのままその場でアプリ内課金をしてポイントに変え、
オーナーに借りていたポイントを全額お返しし、
という、まるで漫画の主人公のような一文を残して、カピ子は颯爽と TOP TOPアプリを消去した
うそみたいに、すっきりさっぱり、ためらいもなく。
それと時を同じくして、カピ子はホテルの清掃バイトも辞めた。
と彼女は言った。
そちらの方は、ねこまたお母さんがカピコのふりをして、月末に辞める旨をラインさせていただいた。
カピ子を雇ってくださった、ホテルの社員の方々には本当に申し訳ないと思う。
突然連絡が取れなくなって飛んでいったバイトの子よりもマシである。と思ってもらえると大変有り難い。
カピ子が、ホテルのオープニングスタッフとして働いた期間は約2ヶ月。
ベットメイキング
トイレ掃除
洗面台の掃除
お風呂掃除
という、素晴らしいスキルを手に入れなさった。
今日も、カピ子が掃除をしてくれたねこまた家のトイレは、美しく輝いている
トイレットペーパーが三角に折られているのを見るたびに、笑顔になるねこまたがいる。
カピ子は、IQ66の娘だ。
働くことは出来るが、スピーディーさを求められると弱い。
誰かとペアで働く場合、カピ子のペースでも良しとしてもらえるか、そもそもカピ子と同じくらいのペースで動く方が相棒である、かどうかが重要案件だとわかった。
TOP TOPをやめたカピ子は朗らかで、
リビングでみんなと過ごす時間が増えた
夜はきちんと寝るようになり、夜更かしをする事もなくなった。
どんどん減っていくポイントを見て、発狂する事もなくなった。
暇暇ひま人に戻ったカピ子は、賭け事に使う必要がなくなったお金を使って、大都会へ出向いて秋の新作の服を買う
弟の猿君も、「か〜し〜て!!」とおねだりするようなカッコいい服だ。
新たなる人生経験を積んだカピ子は、自分の服を猿君に貸すたびに、
通信制高校の課題(自分が苦手な科目)を一単元やってもらう事を交換条件にしておられる
実に賢いレンタル料である。
それでいい
なんでも自分1人の力でやろうとしなくて良い
苦手な事は誰かに頼っていい
何度も失敗して、まちがえてもいい
嫌な事からは、全力で逃げても良い
ねこまたお母さんも、カピ子も、猿君も、
なんなら夫の埴輪くんだって、
トライアンドエラーで、ハッピーハッピーなのさ
カピ子が購入したハロウィン用の服↑
これでイベントに出かけるらしい。
ねこまたは、ソロキャンプがしたい。
今のねこまたに必要なのは、、、、
