はい。
この続きの記録。
ポイズン教祖婆様曰く、「実家に住むのはダメ。嫌です。」と弟おじさん(ねこまた実弟)にはっきり言ったその日からしばらく、
姉ねこまたのスマホにも、
母ポイズン教祖婆様のスマホにも、
おっさんボーイ弟からの連絡はなかった。
いつもならば、ポイズン教祖婆様はおっさんボーイ弟の動向が気になって気になって仕方がなくって、
自分からラインに連絡を入れたりしてしまっていたであろうと思う。
が!
負のループを自ら打ち破った今の婆様は違った。
自分の言葉で「嫌です」と意思表示した婆様の顔はさわやかで、
「もうはっきり言ったし、あとは考えんとくわ。」
と言いきり、おっさんボーイ弟を話題にする事は無かった。
姉ねこまたも話題にする事はない。
今後の実弟がどうするのかは、弟本人のみぞ知るファンタジックワールドなのだ。
弟Instagramはその間に数回更新され、なんやろうそれなりに楽しそうな画像が投稿されておる。
あ。
ポイズン老母がはっきりと意思表示したおかげで、おっさん弟にも新たな道が現れたのではないか。
と感じたわけ。
負のループは、みんなで揃ってループループしているから永遠にぐるぐる回るものであって、そこから全ての人間が離脱したならば、ループできなくなる。
そんな風に思っていた一昨日までは。
はーい
おっさんボーイ弟、突然ひょっこり実家に戻ってまいりました〜
ポイズン教祖婆様の、清水の舞台から飛び降りるくらいに思い切った意思表示は、
右から左へとスルーされてました〜
なんでやねん。涙
久方ぶりに親子3人(猿君、カピ子、ねこまた)で実家を訪れて、猿君が爺様と将棋なんかうってほっこりしていたところに、
突然背後のリビングの扉が開いたから姉さんびっくりしたわ。
おかしいな。
今目の前のリビングに、爺婆もねこまたファミリーも勢揃いしているのに、いったい誰が背後にいるの??
知らないおじさんが入って来たの??
と思って固まりましたよねこまたお姉さん。
、、、、。
強い。
強いぞおっさんボーイ弟。
他者が自分の思い通りにならないと苛立ち(困り感)を感じてピリピリしてしまうのに、
自分が他者の思い通りにならない事には気づかないボーイ弟。
、、、、、。
ああ、、、、このままなし崩し的に実家に住み着くのかもしれないな。
また、老親が折れてしまうのかもしれないな。
そう感じた。
が!
今回はどうやら違ったらしい。
ポイズン教祖婆様と爺様は、もう一度おっさんボーイ弟に伝えたらしい。
「もう、誰とも一緒に住みません。ここに2ヶ月住むのは許可しません。住む場所がないなら昔話ハウスに行ってください。」
と。
ゴールデンウイークにある地元の短期バイトのために実家で過ごす件については、許可したらしい。
らしいらしい。
ねこまたは、その話し合いに参加したわけではないから、ポイズン教祖婆様から聞いたにすぎない。
けれど、今までと違って少々ふっきれたかのような(あくまでもねこまた目線)顔でそう報告する婆様は、やはりなんらかの殻をやぶったかのように見えた。
おっさんボーイ弟は相変わらず闇の中で、彼からは一切のスッキリ感を感じない。
かれこれ10年は負のループの中を彷徨っておられるように見える(ねこまた目線)
おっさんボーイが纏っている、負のループイザナミの殻は、外部からは破れないのだ。
そこはもう、彼が自分自身で考え、考え、考えて道を選び掴み取っていくしかない。
外部が無理やり道を記したことろで、失敗すれば再び「これを選ばせた○○のせい」という答えに行き着いて、イザナミのループを繰り返してしまうだろう。
彼は、彼の人生を彼の手で選び、進んでいかねばならないのだ。
ちょんまげ爺と
ポイズン教祖婆様は
もう、お父さんとお母さんの役職から卒業してもいい。
ねこまたの、脳ミソが筋肉でできている筋肉ゴリラおじさん兄は、とうの大昔(10代)に「父と母の息子」から卒業なされている。
ねこまたも、カピ子が不登校になって様々な事を心底考えに考えて精進しまくったあげくに、「父と母の娘」からやっとこさ卒業する事ができた。
筋肉ゴリラおじさん兄は、ねこまたにとっての兄であり、爺婆にとっての息子である事に間違いはないが、
それよりも何よりもただの筋肉ゴリ男であり、とある女性の夫であり、とある子どもの父である。
ねこまたも、兄にとっての妹で、爺婆にとっての娘である事に間違いはないが、それよりもドラえもんみたいな体型のただの中年ねこまたであり、埴輪君の妻であり、カピ子と猿君の母なのだ。
おっさんボーイ弟も、弟である事に間違いはないが、言うてみればただのおっさんっぽいボーイだ。
いやちがったわ
ボーイっぽいおっさんやったわ
ねこまたは、「父」とか「母」とか「保護者」とか、「姉」とか「兄」とか「弟」とか「家族」とか、
そんな肩書きから脱却して、成人した1人の人間同士として付き合いたいのだ。
きっとそれが、子どもが大人になってからできる交流の醍醐味のひとつだから。
いつまでも子ども
いつまでもお母さん
は嫌だ。
寂しい思いをするに違いはないが、いつか猿君やカピ子とも、対等な人と人になりたい。
弟よ。
想像ができないかもしれないけれど、親は君が生きているうちにタヒぬ。タヒぬのだ。
イライラした君が、そのイライラを当てる相手はこの世から失われてしまう。
なんとかしてよドラえもんの「ドラえもん」は、もう現実にはいないのだ。
ポイズン教祖婆様とおっさんボーイが交わした約束では、明日になれば実家を出る事になっている。
今の彼は、健康とまとまったお金をゲットしているからなんとかなるだろう。
さて、おっさんボーイな弟は、明日実家を出る事ができるのだろうか。
ポイズン教祖婆様が口に出した「私の気持ち」を、受け取る事ができるのだろうか。
引き続き、見守ってみたいと思う。
幸せ
リビングのコタツに足を突っ込んで、
春休みの猿弟と年中春休みのカピバラ姉が「僕のヒーローアカデミア」を見ている。
平和だ、、、、。
本革って、やはりすごく強度がある!