今回の文章で地上の星という歌詞がよぎった
私はこの世は幻想と思っているので
ここはコンピューターシミュレーションの中
でも
科学技術にすがって、永遠に魂が支配され
抜け出せないという世界で生き残るのは嫌だ
最後は自分の超能力が開花するってオチなら歓迎
生まれ変わったら前世の記憶を持って生まれたい
と、この前書いたけど、よく考えたら
生まれる前のあの世の記憶を持って生まれたい
以下7巻より
つい最近ロシアで
世界で起こっている数多くのテロ行為の
おおもとである真の首謀者の正体が
少しだけ明るみになる出来事があった。
10月23日から26日の劇場占拠の間
多くのコメンテーターがテレビに出演し
コメントを求められたりしていた。
白髪で、引き締まった身体の副大臣は
ほぼ軍人調の毅然とした口調で話していた。
彼の話す言葉の中には
意味のない言葉の挿入や「ええ……」
という間を持たせるような音がまったく入っていなかった。
彼の文言は、その合理性と精度の高さで際立っており
このことは、彼の思考がかなり速く
正確に働いていることを物語っていた。
彼はまさに、最初に
「今回の事件にかかわったのは宗教の狂信者たちだ」
という言葉を発した一人だった。
おそらく多くの人はこの文言に注意を払わなかったが
言葉の意味を理解できた少数の人にとって
この文言は「青天の霹靂」」となった。
はじめて、それも内務副大臣の口から
テロリズムの原理たるものの名前がひとつ告げられたのだから。
テロのあと、「イスラム原理主義」という別の思想が浮上した。
そしてイスラム原理主義者たちが
キリスト教徒とユダヤ教徒
具体的にはイスラエルやロシア、アメリカに対して
宣戦布告をした、という声が広く聞かれるようになった。
ここでひとつ疑問が浮かぶ。
そもそも宗教への狂言とどう闘うのだろうか?
落ち着いて、状況をもっとじっくり考えてみようではないか。
何よりまず、宗教への狂信というものが
イスラム教だけに特有なのか
それとも他の宗教にも存在するものなのかを
判断してみようではないか。
そう、もちろん他の宗教にもあり狂信者はいるのだ。
歴史を思い出してみよう。
無数のキリスト教徒たちの十字軍や
絵画『大貴族夫人モロゾワ』を。
(17世紀ロシアの教会改革に反対した
大貴族夫人が逮捕され連行されていく場面を描いた歴史画)
または、なにかしらの宗教の教義のために
自分の命を犠牲にする覚悟だった多数の殉教者たちの名前を。
彼らは死後に祭り上げられ、聖人にまでなっているのだ。
これらから、宗教そのものではなく
あらゆる宗教に根付いた具体的な教義が
人々を自らの命を軽んじる行動に駆り立てているという
事実がはっきりしてくる。
決死の狂信者は、自分が命を軽んじているのではなく
本当の命へと移行しているのだと、本気で信じているのだ。
どうしてこうなるのだろうか?
イスラム教であれキリスト教であれ
どの教義にでも身をささげてしまう集団が
いつの時代にも必ず存在する。
そしてオカルト儀式を使って
彼らの信仰を狂信のレベルまで高めてしまうのだ。
このようにして、自分の目に見えないものを信じ
自分の論理では導き出せないものを
信じてしまうバイオロボットが出来上がる。
あとは、バイオロボットのどのボタンを押せばよいのかを
手にとるように把握している心理の法則を知る者が
それを押すだけだ。
もちろん、実際に指で押すのではない。
バイオロボットである狂信者の高潔な生のために
滅ぼさねばならない対象をただ名指しするだけだ。
バイオロボットたちは
自分で対象を滅ぼす作戦を練りはじめ、それを実行する。
自身の地上の生など彼らにとってはもはや意味がない。
彼らは自分がよりよい天の生へと移行するのだと
確信しているのだから。
つまり
地上ではないどこかにある幸福を謳う教理が存在する限り
いかなる特殊部隊や軍隊であろうと
自死的テロリストを排除することなどできないのだ。
想像してみてほしい。
列強の特殊部隊が団結し
力を合わせてすべてのテロリストを一人残らず葬り去ったとする。
しかし、それで何が変わるのだろうか?
当然、新しいテロリストは生まれるのだ。
結局は、テロリストをつくり出す教理が存在するのだから。
では、どんな打開策があるだろう?
もちろん、従来の予防措置をとることは必要だ。
しかしそれと同時に
次々と自分の命を投げ出すテロリストを生んでいる
教理がいかに有害であるかをみんなが理解し
それを撲滅することが不可欠なのだ。
理解する。
これが今、最も重要なことだ。
さもなくば、テロとの闘いが実情にそぐわない
滑稽なものになってしまう。
では、次のような状況を想像してみてほしい。
宗教を狂信している決死のテロリストが
飛行機をハイジャックし
人口の密集した都市にある重要な施設へと向かわせた。
交渉人は、そのテロリストと交渉を行い
彼の要求をのむ用意があると伝える。
しかし交渉人たちは
その要求が狂信者である彼らの
真の目的を満たすものではないことなど
想像すらできない。
狂信者の真の目的……
それは死を遂げて
彼が描いている地上ではない楽園へと飛んでいくことなのだ。
地上ではない楽園についてのドグマは
信者以外の人々にも影響する。
そしてこのドグマは、あらゆる信仰の人々の集合意識によって
投影され続けているのだ。
そしてこのようにしてできたドグマは
もう千年以上にわたり
社会と人類全体にこの上なく悪い影響をおよぼしてきたのだ。
キリスト教の総主教たち
イスラム教の高僧たち
あらゆる宗教の長たちが
その中でもとりわけキリスト教徒
カトリックそしてイスラム教徒たちみんなが
速やかに一堂に会し
世界に出来上がってしまった状況について
しっかりと見極めなければならない。
そして、それぞれの宗教の教えにある
命を滅ぼすような教義を変えなければならない。
宗教的狂信者たちが再び人間的な現実認識を
取り戻せるよう、助けてやらなければならないのだ。
そして「父は、他ならぬこの地上にいるのだ」
と宣言するのだ。
では、宗教の指導者たちが集結しなかったらどうなる?
そして、このような宣言をしなかったらどうなるだろうか?
恐れることはない。
この宣言はすでになされたのだ!
あらゆる宗派の指導者たちが
ただ、「仲良く暮らそう」と表明するだけでは
もう誰の心にも届かない。
「テロとは関係してない」という表明も
信じる人は少ないだろう。
それよりももっと主軸をなすような手を打たなければならないのだ。
私が前述した宗教指導者たちの集会と表明を
非現実的だととらえる人もいるかもしれない。
では考えてみよう。
このようなシンプルで現実的な行動が
どうして非現実的に思えてしまうのだろうか。
高い位を与えられた精神性の高い人たちが
互いに腹を割って話し合いをするということを
どうして我々は信じることができないのだろうか?
彼らが合意することができないのならば
一般の信者たちからいったい何を期待できるというのか?
彼らですら合意できないのであれば
そのときには我々の良識ある社会と政府が
彼らを助けなければならないのだ。
合意しなければならない、それができなければ
爆弾があらん限りに炸裂してしまう。
どうせなら、人間の知性
神の子らの知性を炸裂させた方がよいではないか。
ロシアであれ他の国々であれ、一見すると
アナスタシアの構想から呼び起こされる善い変化は
人間の意識がゆっくりと変化していき
長い時間をかけて起こるものだと思われる。
だが実際には、多くの読者の意識が一瞬で変わっている。
彼女は、単に考えついたことを創造しているのではない。
彼女は、考えついたことをすでに創造し終えているのだ。
今じゃその具現化が進んでいるさなかに過ぎない。
彼らの抵抗こそがその証だ。
ものを建てる時には必ずゴミが出るものだが
のちに必ずゴミは取り除かれ、花々が植えられるのだ。








