タテ書き思考からヨコ書き思考で失ったもの | 風知風束(ふうちふうつか) 魂、精霊、風との対話

風知風束(ふうちふうつか) 魂、精霊、風との対話

霊性、祖霊、魂、精霊、生霊など見えない存在、植物、動物など言葉をもたない存在と対話して自分の役割(本質本性)を知り、風と対話してご縁の結び目を解くことで、この世あの世さらにはその向こう側の謎を解いていきます。

古代の日本語は古事記、日本書紀、万葉集等々縦書きの漢文だったと思います。それをひらがな混じりの日本語に置き換えたのはだいぶ時代を経た江戸時代の学者たちのようです。本居宣長、平田篤胤等の影響は、良かったのか?余計なお節介だったのか…


現代の私たちが読む古文は江戸時代の文章文体ですから古文ではないのです。漢字だけとひらがな混じりでは、書いてあることは同じでも翻訳されたようなものですから、飛鳥奈良時代の人々、平安時代の万葉人々の心情は伝わってこないのではないかと思います。


似たようなことが現代でも起きているかもしれません。


戦後(1945年〜)は漢字はやたらひいてひらがな・カタカナ多様、外来語をオシャレに入れたり、印刷物は横組みが多くなってきました。


昭和が終わりを告げる頃、パソコンが普及し始め、さらに時代は横書きへ移行…あっと言う間に携帯、スマホ等が全盛期を迎えると、画面に表示される文字列は100%横列表示。検索、メール等の入力も横なので、メモ等手書きの文字も横書きにすることが多くなりました。


日本語は本来、上から下へ縦に書き読み、左へ流れて行くものですが、横書きは左から右へ書き読み、下へ流れて行きます。


縦読み書き左流れで思考する習慣だったものが、横書き読み下流れに思考する習慣に変わったことで、本人の自覚がないまま、思考、さらには感情、行動にも変化が起きている可能性があります。


日頃目にする広告、パンフレット、スーパーのレシート、企業の書類、請求書・領収書、売買の契約書、役所の書類、病院の同意書等もみな横書きになりました。驚くことに最近必要があって取り寄せた戸籍も横書きになっていました。


上から下へ縦書き読み左流れは、書いた読んだ2、3行を右手で隠しているので、いったん書く読むを中断して読み返へすことがありますが、横書き読み下流れだと前の行を隠していないので中断しないで書き読みながら読み返すことができます。


短い文章なら中断しない一気書き読みが可能です。


人間の目は眼球どう動かすでものの見方、捉え方に変化があると思うのですが、1000年以上続いたと思われる上から下へ、左へ眼球を流す習慣が、現代主流の左から横に、そして下へ眼球を流す習慣になって来てはや2〜30年、人間の思考、感情、行動は、「躊躇することなく」突き進んでいる人が多くなっているような気がします。


直情、激高傾向の犯罪が多くなっているのは、文字の横組みが影響を与えているのかな?と考える今日この頃です。


これらの変化に加えてラジオ、テレビ、そして何処に居ても手軽にパソコン、スマホから視る、聴こえる音声画像情報は、おそらくメモ取らないで聴き流し、視流しているので、直情、激高傾向に拍車をかけているように思います。


なので、せめて自分で書くメモは時々縦書きにしてみたりしています。


ちょっと見直す習慣を取り戻して、心、行動、感情に余裕を持ちたいと思います。