ALS(筋萎縮側索硬化症)について
原因そのものを治すお薬が開発されていますね
そのひとつトフェルセンは、さきごろ米国で認可されましたが、
今後、どんどんお薬がでてくるようです
今回は、このあたりのことをみてみました。(文献1)
新薬について述べてくれたのはピーター・カークパトリック博士。
Nature Reviews Drug Discoveryの編集長です。
ピーター・カークパトリック博士
出典はNature誌の薬品専門のサイトです(文献1)
猛スピードですすんでいるようです
(カークパトリックさんと聞くと、スカルラッティを思いだします)
概要
治療薬トフェルセンは2023年米国で認可されました。(ただしSOD1型)
症状の改善はなかったのですが、検査値(バイオマーカー)の改善があり、これに基づいて早期に認可されました。
またALSのほとんどに有効なASO薬も開発中です。
アタキシン2を標的にするBIIB105です。ALSの主要因であるTDP-43の凝集を抑制します。
さらに武田薬品とアキュラステム社はTDP-43に影響する薬物*の開発に合意しました。最大5億8千万ドルを投資する予定です。(→こちら)
*:PIKfyve(FYVE含有ホスファチジルイノシトール3-リン酸5-キナーゼ)阻害薬など。(詳しくは→こちら)
ASO薬:アンチセンスオリゴヌクレオチド薬、核酸に作用する(詳しくは→こちら),TDP-43:脳に蓄積する特殊な蛋白(詳しくは→こちら)
感想
期待のお薬ですね。
日本でも早期認可されるように祈っております
またTDP-43へのお薬はインパクトがありますね
ほとんどのALSに有効とのこと。
大谷選手並みの投資も必要でしょうか
日本企業にもがんばっていただきたいと願う次第です。
治療から回復へ。。(下記)
まずはともかく粘っていきましょう
ここまでご覧いただきありがとうございました
文献
1 Peter Kirkpatrick Widening the horizons of oligonucleotide drug platforms. biopharma dealmakers NEWS FEATURE 15 November 2023
参考ブログ