病室へ入るとすぐ、今日の担当の看護師さんが、「旦那さんは、奥さんになにかしゃべります?」と聞いてきました。
へ?と思ったけど、「いえ、もう何もしゃべりません」と答えました。
看護師さんは、「そうですか~..じゃ違ったのかな」と残念そうでした。

そして、「今日ね、歯を磨いていたら、結構しつこく磨いていたんですけど、そしたら、旦那さんが、もういいよと言ったように聞こえたんですよね」と言うではありませんか。

 「もういいよ」

これって、いかにも夫が言いそうな言葉です。
私は嬉しくて、舞い上がりました。
「あ~もしかしたら、そう言ったのかもしれません。入院する前は、たまに単語はしゃべっていましたので」と答えると、「やっぱりそうですかー。」と言って、一緒に喜んでくれました。


去年の11月に急性期病院へ入院してから、既に半年が過ぎています。
半年もベッドに縛り付けられた生活をすれば、普通の人でも多少おかしくなるかと思います。
まして、夫は重度の認知症患者です。
私は、夫の身体的な回復をあきらめてはいませんが、正直、認知機能に関してはもうダメだろうなと思っていました。
そして、それでも仕方ないと思っていました。
でも、おそらく、歯を磨いてもらって、十分してもらったと思って、或いは口を開けているのが辛くなったのか、もういいよと自分の意思を表示できたということは、まだまだあきらめなくてもいいんですね。しっかりと心に刻みこみました。


昨日、今日と熱は下がり、痰が絡んだ咳をしなくなっています。
でも、痰がなくなったわけではなく、気管から吸引すると、薄く緑色した痰が引けます。
まだよくなったわけではなさそうです。
呼吸音は相変わらずひどくて、苦しそうです。

前回の記事に、褥瘡の心配を書きましたところ、Yuyaさんに、いざえもんシートが有効と教えていただきました。
早速敷いてみたところ、ものの見事に発赤が治りました。
いつも適切なアドバイスを頂いて、本当に助かっております。
ありがとうございました。


今日は、少し状態がいいからと、マッサージの人が来てくれました。
ベッドの上で背中を持ち上げて、しばらく保持していました。
45度位までしかあがりませんでした。
かなり固くなってしまってますが、ぼちぼちやっていきましょうと言って下さいました。

私は、熱が多少あるときでも、毎日、腕を伸ばしたり曲げたり、上に上げたりしていますので、腕はそれほど固くはなっていないと思います。
脚は、なんとなく怖くて、思い切って触れないので、心配ですが、今日の時点ではまだ曲げ伸ばしがある程度できています。

このまま熱が落ち着いて、一日も早くIVHが抜ける状態になって欲しいと思っています。






          
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