転院して10日経ち、そろそろこちらの病院での様子をまとめようかなと思っていた矢先、夫がまた熱を出しました..。

今日は、姉が代わりに行ってくれることになっていたので、久しぶりにのんびりしていた朝、病院から電話が入りました。
一瞬、てんかんの発作を起こしたのではと思いましたが、そうではなく、熱がでたとのことでした。
血液検査をしているので、その結果がでる頃に、病院へ来て欲しいとのことでした。

行ってみると、O先生が待っていて、看護師室へ通されました。
先生は、開口一番、折角順調にきていたのに、こうなっちゃって、ごめん!と頭を下げて謝ってくれました。
今朝、吸引しているときに嘔吐したそうです。
その時からか、そのちょっと前からかはわからないけど、熱が出て、9度を超えたそうです。
血液検査の結果は、CRP0.8で、まだ炎症反応はでていないとのことでした。

IVHからの感染でしょうかと聞いたところ、まだ入れて間もないし、それは考えにくい、もしそういう感染ならば、熱が乱高下する感じなので、違うと思うとのことでした。
おそらく胃に入った注入食が逆流して、気管に入ってしまったのではないかと思うとの見立てでした。
今日から、経鼻管栄養の注入を一日2回にしてIVHは抜く予定だったんだけどねぇと残念そうでした。
しばらく、IVHの点滴が続いてしまうようです..。

また、状態が悪くなると、舌根が落ちるようなので、エアウェイを入れたとのことでした。


病室へ行ってみると、夫は、前の病院でよく見ていたと同じ、口を開けて目を閉じ、苦しそうな呼吸をしていました。
鼻にはエアウェイが差し込まれ、酸素カニューラが宛がわれていました。
行ったときにはまだ鼻腔管は挿されたままでしたが、間もなく抜いてもらえました。
額に手を当ててみると、相当熱が高そうでしたが、しばらくいる間に、そんなでもなくなりました。
頭には氷枕をして、脇の下にアイスノンが挟まれており、座薬を使っているそうです。
口の中を冷たいモアブラシでさっぱりと拭ってやりたかったのですが、また嘔吐する危険性があるのでと断られました。

何もしてあげられることがなく、呼びかけても反応がないので、胸と背中をさすってあげるしかできませんでした。
前の病院へいたとき、熱を出しては抗生剤を使われていたので、夫の体の免疫力はボロボロになってしまっているのだと思います。


O先生は、本当に慎重に対処して下さっていました。
入院して数日は、まず、エアウェイを抜いてしまって大丈夫かを見て下さいました。
そして、舌はよく動いているし、これなら落ち込むこともないだろうと見極めをつけて下さいました。
そうしてから、経鼻管栄養を開始しました。
私は、経鼻管栄養にしたら、すぐIVHは抜けるのかと思っていたら、そうではなくて、まず、1日300ml?からの開始でした。
その分のIVHからの点滴栄養は減らすということで、栄養剤が変更になっていました。
それから、朝1回の注入になり、これは一日量の半分だそうで、まもなく全量を経鼻管から摂りますと、おっしゃっていた矢先のことでした。

看護師さん達とも顔なじみになりました。
ここの病院の外来の看護師さん達とは、以前から顔なじみでしたが、病棟の看護師さん達とは初対面でした。
なんか、ぶっきらぼうというか、愛想のない人が多いなという印象を最初受けていました。

モアブラシを持ち込んで、口腔ケアをしてやりたいと思うのですが..と言った時、口腔ケアをすると、痰が多くなるので、と言われて、あーここの看護師さんにも断られるのかと思いました。
そしたら、次の言葉が、吸引しますから、言って下さい、でした。

別の看護師さんは、あ、モアブラシ、置いておいてください、こちらでもしますからと言ってくれました。

まぁ、中には、なんだかなと思う看護師さんもいるにはいます。
でも、全体的に見て、愛想はないけど、いい人が沢山いると思いました。

この病院には、リハビリはありません。
OTさんPTさん、STさんはいません。
でも、マッサージ専門の人が、病棟を回ってくれています。
一人で全部を回り、尚且つ、外来の患者さんも受け持っているとのことで、なかなか忙しそうです。
でも、夫のところには、一日2、3回来てくれているようです。
一回の時間は短いですけど、夫をベッドの上で起こしてしばらく様子を見ていてくれたりします。
体が固くなっているので、まず、背を上げられるところまで上げて、徐々にならしていくとのことです。
それから、膝の曲げ伸ばしをしてくれます。
とりあえず、点滴がついているので、無理しないでやっていきますと言っていました。
ここではリハビリは望めないと思っていたので、これだけでもすごくありがたく思っています。


家に帰ってきたとき、車いすで、外階段をどうやって登るかと、介護用品のレンタル店に相談して、一番長いレールを持って来てもらって、実際に設置してみたりしていました。
またケアマネさんにも連絡をとり、帰ってきたときのケアプランの相談もしていました。

熱がでたことで、振り出しに戻ってしまいましたが、前の病院へいたときのような、もうダメなんじゃないかという焦燥感はありません。
時間かかるかもしれないけど、きっとよくなってくれると信じています。






          
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