夫の皮膚は、一ヶ月もお風呂に入れない入院生活で、悲惨な状況になりました。
看護師さんから、温かい使い捨ておしぼりタオルをもらって拭いて、痒み止めを塗っていたのですが、それだけでは到底間に合わず、あちこちが、特に腕が赤く腫れあがり水疱ができていました。
そうしたことを記事に書きましたら、みなさまが貴重なアドバイスを下さいまして、それを元に試行錯誤を繰り返し、最近ではかなり手際よくできるようになりました。
おかげさまで、夫の腕はきれいになりました。
アドバイス、本当にありがとうございました。
病室へ着いて、まず夫の顔を見て、来たよ~と挨拶します。
目をつぶっているときもありますが、最近は、大抵目を開けていてくれます。
でも、口で呼吸していて、いびきのような音をたてています。
痰が絡んでゼロゼロしているときもあります。
荷物を小さなロッカーにしまい、部屋の入り口にある洗面所で念入りに手を洗います。
その後、看護師さんの助けを借りて、夫の体を引き上げます。
夫は、ベッドの上で、足元の方にずり下がっていますので、そのままベッドの背を上げるとお尻が前の方にいきすぎてしまうからです。
この看護師さんを捕まえるのが、なかなか大変です。
ナースコールを使えばいいのでしょうけど、なんか、呼び立てるのが申し訳なく思ってしまいます。
それで、廊下へ出て、誰か通らないかなーと思いながら待っています。
体の位置を直した後、背を上げて、まず、口腔ケアをやっています。
ベッドの背は、65度位まで上げています。
洗面所からコップにお湯を汲んできて、モアブラシを濡らして絞り、ほっぺの内側をマッサージしています。
その後、喉の奥の方にブラシを差し込んで、上あごや舌についた痰を拭い取っています。
夫は協力的に口を大きく開けてくれます。
ブラシについた痰は、コップのお湯ではとれないので、何回も洗面所まで往復して洗っています。
このところ、とれる痰が多いのですが、それは、咳払いで痰を出せるようになったからなので、よかったと思っています。
ここで一旦口腔ケアをやめ、蒸しタオルの準備をします。
家から毎日、フェイスタオル2本、普通のバスタオルの半分くらいの大きさのバスタオル1本、お手ふきタオル1本、それから、取っ手付きポリ袋2枚、○協の宅配の食料品が入っていたポリ袋2枚を持参しています。
夫を一人にして買い物に行けなくなった頃から、○協は利用しています。
○協のポリ袋は、タテ50センチ、ヨコ70センチの大きさで、ヨコの方に口がついています。
置きっ放しにしている洗面器を持って湯沸かし室へ行き、手が入らない位の熱いお湯を汲みます。
当初は、看護師さんに頼んでお湯をもらっていたのですが、あるとき、たぶん、面倒に思った看護師さんが、自分で汲んでくださいと言うので、これ幸いに湯沸かし室へ勝手に出入りするようになりました。
自分で汲めるので、看護師さんを探して待つこともなく、また途中で熱いお湯に取り替えることができるようになりました。
部屋に戻って、キャスター付きのテーブル(患者一人に各1台ずつ用意されている)の上に、洗面器を置きます。
そこへ、ラベンダーの精油をポトっと注ぎます。
柔らかな香りが、ふわぁ~っと立ちのぼります。
その中に、ファイスタオルを浸しておきます。
夫の頭から、枕を外して、その後に、○協のポリ袋を差し込みます。
首より下、病衣の襟の内側まで差し込みます。
浸しておいたタオルを軽く絞り、熱さを確認して、細長く折りたたみ、首の後ろ側に巻いてあげます。
これで、血行がよくなるんじゃないかと勝手に思っています。
それから、水のいらないドライシャンプーをします。
軽くマッサージをして、お手ふきタオルで拭き取ります。
(シャンプーは毎日はしていません。1日か2日おきにしています。)
次にもう1本のフェイスタオルも軽く絞って、あたまのてっぺんから、目を覆うくらいまでかぶせます。
タオルの上から、生え際のあたりを、親指を重ねて、ゆっくりと押して行きます。
そのタオルで、額、顔、耳、首を丁寧に拭きます。
一旦洗面器に戻して、絞り替え、今度は頭の後ろをゴシゴシと拭いてます。
首のタオルを取り去り、バスタオルで、顔、頭全体を拭きます。
眉のあたりとか、かさついているところ、耳の後ろとか首回りに痒み止めを塗っています。
再びベッドの背を20度位まで倒し、今度は、左側の病衣の袖を肩までまくり上げます。
剥き出しになった腕の下に、○協のポリ袋を、口が体側になるように差し込みます。
左手がよく動いて、鼻のチューブを抜こうとするので、左手首の拘束帯はつけたままです。
タオルをゆるく絞って、広げて、手の先から肩の近くまで包み込みます。
ここで初めて拘束帯を外します。
ポリ袋の口の下側を手前に引き出し、くるっとひっくり返して、袋の中に腕がすっぽり入った状態にします。
ポリ袋をかぶせると、手を動かさなくなるので、不思議です。
初めの頃は、これがうまくいかなくて、ベッドや病衣を少し濡らしてしまっていましたが、今では濡らすことはほとんどありません。
右側の腕も同じやり方で蒸しタオルします。
その後、タオルケットを肩までかけ、少し肩の下に差し込んで、手を動かしてもタオルケットからすぐには出せないようにします。
そうしておいて、洗面器のお湯を取り替えに湯沸かし室へ行ってきます。
再び熱いお湯をもってきて、またラベンダーを落とします。
左側のポリ袋を開けて、タオルを外して、手のひらや指の間を丹念に拭いた後、バスタオルで拭き上げます。
このときついでに、腕を持ち上げて、肩の関節を動かします。
かなり固くなっていて、持ち上げるのが重いです。
ワセリン入り痒み止めをすり込み、その後、ザーネをまんべんなく塗っています。
右側はそのままにしておき、病衣の前をはだけます。
病衣は、着物のように左右を重ねてそれぞれ紐で結ぶ形です。
胸に3カ所、心電図を常時モニターするための電極と、クリップがついています。
そのクリップを外します。
ナースステーションに無線で飛んでいるらしく、最初の頃は、外すと看護師さんが、様子を見に来ていました。
来て、ああ、なるほどと言って、帰っていかれました。(お手数かけて、ごめんなさい(>_<))
ポリ袋を左脇腹の下に差し込み、タオルを胸から脇をを覆うように載せます。
ポリ袋をかぶせて、蒸らしておきます。
この時、左手はフリーなので注意が必要です。
左半分にタオルケットをかけておきます。
次に右側の腕のポリ袋を開け、同じようにケアします。
タオルをお湯で絞り替えて、重なる部分はさっきのタオルの下になるようにして胸に載せ、ポリ袋をかぶせます。
一呼吸おいた後、全部のポリ袋とタオルを取り去り、バスタオルで拭き上げます。
電極を貼り付けているところが、かぶれてきていたので、ピュアバリアというジェルを用意して、許可をもらって、電極を貼る前に塗ってもらっていますが、それでもまだ痒いようです。
痒み止めを全体に塗って、クリップを元通りにつけて、胸、脇腹は終了です。
その後、またベッドの背を立てるのですが、その日によって、体の位置が下にずり落ちている時もあります。
その場合は、廊下に立って、看護師さんを探します。
再び、ベッドの背を65度位にします。
両足を揃えて、その下に○協のポリ袋を口が上になるようにして敷きます。
かなりゆるく絞ったタオルの、真ん中あたりを、足首の後ろ側にひっかけます。
そして、足の甲の上で重ねるようにして、全体を包みます。
両足を包んだ後、ポリ袋の口の下側を手前に引き出して、ひっくり返します。
腕をやったとき、タオル側になっていた面が、外側に来るので、多少水滴がついていて、シーツをわずかに濡らすことがありますけど、気にしない!(>_<)
偽足浴といったところです。
布団をかけて蒸らしておきます。
しばらく、私もそばの椅子に腰掛けて、夫の手をとり、おしゃべりします。
とはいえ、何も答えは返ってこないので、ちょっと恥ずかしいから、あまりしゃべりませんけど。
たまに目が合うときがあり、そういうときはとても嬉しくなります。
もっとたまに、ニヤッと笑ってくれる時もあります。
そうしながら、両手で、夫の薬指の爪の付け根あたりを押して刺激しています。
これも交感神経に働きかけるというのを教えていただきました。
ありがとうございます。
洗面所でコップにお湯を汲んできます。
もう一回モアブラシで、口腔ケアをして、その後、口内乾燥止めのジェルを使い捨てのスポンジブラシでまんべんなく塗ります。

中央の黄色い柄のブラシがモアブラシです。
左側は口内乾燥止めジェル、中央手前のちいさなのはリップクリームです。
歯ブラシと歯磨きジェルは、看護師さんがやってくれます。
歯磨きジェルは、食品からできていて、飲み込んでも差し支えはないのですが、水で口をすすぐことができないので、痰を吸引するときの道具を使って、磨いた後を吸い出してもらっています。
スポンジブラシは柔らかく形を変えることができるので、くるくる回してほっぺの内側にジェルを塗るときに具合がいいです。
看護師さんからもらって使っています。
仕上げにリップクリームを塗って、口腔ケアは終了です。
リップクリームを塗るとき、唇をちょっと固くして塗りやすく協力してくれます。
昔、冬場に自分でリップを塗っていた記憶があるのかもです。
最後に、偽足浴していた足のタオルを取り去ります。
バスタオルで拭き上げ、ザーネを塗ります。
こうする前は乾燥してカサカサになっていましたが、今では普通の皮膚にもどっています。
足の指を一本ずつ、右に10回左に10回、ぐるぐると回します。
その後、足首も回したいけど、固くて回らないので、左右にぶるぶると揺らしてお終いです。
ここまでの行程で、1時間から1時間半ほどかかります。
ちょうど終わったあたりで、看護師さんがおむつを見に来てくれます。
その時に寝かせて、体をどちらかに向けて、クッションを挟み込んでいきます。
夫もこの頃には、疲れたのか目を閉じることが多くなってきています。
もうベッドの背を再び上げることはしないで、私も帰り支度を始めます。
手首に拘束帯をつけ、ミトンをつけるときが一番イヤです。
夫は何も感じていないかもしれませんが、心の中で謝っています。
じゃ、また明日来るからねと言って病室を後にします。
反応があるときは少ないですが、たまに、頷いたり、笑ってくれたりすると、帰りたくなくなって困ります。

にほんブログ村
読んで頂いてありがとうございます。
クリックして下さると嬉しいです。
看護師さんから、温かい使い捨ておしぼりタオルをもらって拭いて、痒み止めを塗っていたのですが、それだけでは到底間に合わず、あちこちが、特に腕が赤く腫れあがり水疱ができていました。
そうしたことを記事に書きましたら、みなさまが貴重なアドバイスを下さいまして、それを元に試行錯誤を繰り返し、最近ではかなり手際よくできるようになりました。
おかげさまで、夫の腕はきれいになりました。
アドバイス、本当にありがとうございました。
病室へ着いて、まず夫の顔を見て、来たよ~と挨拶します。
目をつぶっているときもありますが、最近は、大抵目を開けていてくれます。
でも、口で呼吸していて、いびきのような音をたてています。
痰が絡んでゼロゼロしているときもあります。
荷物を小さなロッカーにしまい、部屋の入り口にある洗面所で念入りに手を洗います。
その後、看護師さんの助けを借りて、夫の体を引き上げます。
夫は、ベッドの上で、足元の方にずり下がっていますので、そのままベッドの背を上げるとお尻が前の方にいきすぎてしまうからです。
この看護師さんを捕まえるのが、なかなか大変です。
ナースコールを使えばいいのでしょうけど、なんか、呼び立てるのが申し訳なく思ってしまいます。
それで、廊下へ出て、誰か通らないかなーと思いながら待っています。
体の位置を直した後、背を上げて、まず、口腔ケアをやっています。
ベッドの背は、65度位まで上げています。
洗面所からコップにお湯を汲んできて、モアブラシを濡らして絞り、ほっぺの内側をマッサージしています。
その後、喉の奥の方にブラシを差し込んで、上あごや舌についた痰を拭い取っています。
夫は協力的に口を大きく開けてくれます。
ブラシについた痰は、コップのお湯ではとれないので、何回も洗面所まで往復して洗っています。
このところ、とれる痰が多いのですが、それは、咳払いで痰を出せるようになったからなので、よかったと思っています。
ここで一旦口腔ケアをやめ、蒸しタオルの準備をします。
家から毎日、フェイスタオル2本、普通のバスタオルの半分くらいの大きさのバスタオル1本、お手ふきタオル1本、それから、取っ手付きポリ袋2枚、○協の宅配の食料品が入っていたポリ袋2枚を持参しています。
夫を一人にして買い物に行けなくなった頃から、○協は利用しています。
○協のポリ袋は、タテ50センチ、ヨコ70センチの大きさで、ヨコの方に口がついています。
置きっ放しにしている洗面器を持って湯沸かし室へ行き、手が入らない位の熱いお湯を汲みます。
当初は、看護師さんに頼んでお湯をもらっていたのですが、あるとき、たぶん、面倒に思った看護師さんが、自分で汲んでくださいと言うので、これ幸いに湯沸かし室へ勝手に出入りするようになりました。
自分で汲めるので、看護師さんを探して待つこともなく、また途中で熱いお湯に取り替えることができるようになりました。
部屋に戻って、キャスター付きのテーブル(患者一人に各1台ずつ用意されている)の上に、洗面器を置きます。
そこへ、ラベンダーの精油をポトっと注ぎます。
柔らかな香りが、ふわぁ~っと立ちのぼります。
その中に、ファイスタオルを浸しておきます。
夫の頭から、枕を外して、その後に、○協のポリ袋を差し込みます。
首より下、病衣の襟の内側まで差し込みます。
浸しておいたタオルを軽く絞り、熱さを確認して、細長く折りたたみ、首の後ろ側に巻いてあげます。
これで、血行がよくなるんじゃないかと勝手に思っています。
それから、水のいらないドライシャンプーをします。
軽くマッサージをして、お手ふきタオルで拭き取ります。
(シャンプーは毎日はしていません。1日か2日おきにしています。)
次にもう1本のフェイスタオルも軽く絞って、あたまのてっぺんから、目を覆うくらいまでかぶせます。
タオルの上から、生え際のあたりを、親指を重ねて、ゆっくりと押して行きます。
そのタオルで、額、顔、耳、首を丁寧に拭きます。
一旦洗面器に戻して、絞り替え、今度は頭の後ろをゴシゴシと拭いてます。
首のタオルを取り去り、バスタオルで、顔、頭全体を拭きます。
眉のあたりとか、かさついているところ、耳の後ろとか首回りに痒み止めを塗っています。
再びベッドの背を20度位まで倒し、今度は、左側の病衣の袖を肩までまくり上げます。
剥き出しになった腕の下に、○協のポリ袋を、口が体側になるように差し込みます。
左手がよく動いて、鼻のチューブを抜こうとするので、左手首の拘束帯はつけたままです。
タオルをゆるく絞って、広げて、手の先から肩の近くまで包み込みます。
ここで初めて拘束帯を外します。
ポリ袋の口の下側を手前に引き出し、くるっとひっくり返して、袋の中に腕がすっぽり入った状態にします。
ポリ袋をかぶせると、手を動かさなくなるので、不思議です。
初めの頃は、これがうまくいかなくて、ベッドや病衣を少し濡らしてしまっていましたが、今では濡らすことはほとんどありません。
右側の腕も同じやり方で蒸しタオルします。
その後、タオルケットを肩までかけ、少し肩の下に差し込んで、手を動かしてもタオルケットからすぐには出せないようにします。
そうしておいて、洗面器のお湯を取り替えに湯沸かし室へ行ってきます。
再び熱いお湯をもってきて、またラベンダーを落とします。
左側のポリ袋を開けて、タオルを外して、手のひらや指の間を丹念に拭いた後、バスタオルで拭き上げます。
このときついでに、腕を持ち上げて、肩の関節を動かします。
かなり固くなっていて、持ち上げるのが重いです。
ワセリン入り痒み止めをすり込み、その後、ザーネをまんべんなく塗っています。
右側はそのままにしておき、病衣の前をはだけます。
病衣は、着物のように左右を重ねてそれぞれ紐で結ぶ形です。
胸に3カ所、心電図を常時モニターするための電極と、クリップがついています。
そのクリップを外します。
ナースステーションに無線で飛んでいるらしく、最初の頃は、外すと看護師さんが、様子を見に来ていました。
来て、ああ、なるほどと言って、帰っていかれました。(お手数かけて、ごめんなさい(>_<))
ポリ袋を左脇腹の下に差し込み、タオルを胸から脇をを覆うように載せます。
ポリ袋をかぶせて、蒸らしておきます。
この時、左手はフリーなので注意が必要です。
左半分にタオルケットをかけておきます。
次に右側の腕のポリ袋を開け、同じようにケアします。
タオルをお湯で絞り替えて、重なる部分はさっきのタオルの下になるようにして胸に載せ、ポリ袋をかぶせます。
一呼吸おいた後、全部のポリ袋とタオルを取り去り、バスタオルで拭き上げます。
電極を貼り付けているところが、かぶれてきていたので、ピュアバリアというジェルを用意して、許可をもらって、電極を貼る前に塗ってもらっていますが、それでもまだ痒いようです。
痒み止めを全体に塗って、クリップを元通りにつけて、胸、脇腹は終了です。
その後、またベッドの背を立てるのですが、その日によって、体の位置が下にずり落ちている時もあります。
その場合は、廊下に立って、看護師さんを探します。
再び、ベッドの背を65度位にします。
両足を揃えて、その下に○協のポリ袋を口が上になるようにして敷きます。
かなりゆるく絞ったタオルの、真ん中あたりを、足首の後ろ側にひっかけます。
そして、足の甲の上で重ねるようにして、全体を包みます。
両足を包んだ後、ポリ袋の口の下側を手前に引き出して、ひっくり返します。
腕をやったとき、タオル側になっていた面が、外側に来るので、多少水滴がついていて、シーツをわずかに濡らすことがありますけど、気にしない!(>_<)
偽足浴といったところです。
布団をかけて蒸らしておきます。
しばらく、私もそばの椅子に腰掛けて、夫の手をとり、おしゃべりします。
とはいえ、何も答えは返ってこないので、ちょっと恥ずかしいから、あまりしゃべりませんけど。
たまに目が合うときがあり、そういうときはとても嬉しくなります。
もっとたまに、ニヤッと笑ってくれる時もあります。
そうしながら、両手で、夫の薬指の爪の付け根あたりを押して刺激しています。
これも交感神経に働きかけるというのを教えていただきました。
ありがとうございます。
洗面所でコップにお湯を汲んできます。
もう一回モアブラシで、口腔ケアをして、その後、口内乾燥止めのジェルを使い捨てのスポンジブラシでまんべんなく塗ります。

中央の黄色い柄のブラシがモアブラシです。
左側は口内乾燥止めジェル、中央手前のちいさなのはリップクリームです。
歯ブラシと歯磨きジェルは、看護師さんがやってくれます。
歯磨きジェルは、食品からできていて、飲み込んでも差し支えはないのですが、水で口をすすぐことができないので、痰を吸引するときの道具を使って、磨いた後を吸い出してもらっています。
スポンジブラシは柔らかく形を変えることができるので、くるくる回してほっぺの内側にジェルを塗るときに具合がいいです。
看護師さんからもらって使っています。
仕上げにリップクリームを塗って、口腔ケアは終了です。
リップクリームを塗るとき、唇をちょっと固くして塗りやすく協力してくれます。
昔、冬場に自分でリップを塗っていた記憶があるのかもです。
最後に、偽足浴していた足のタオルを取り去ります。
バスタオルで拭き上げ、ザーネを塗ります。
こうする前は乾燥してカサカサになっていましたが、今では普通の皮膚にもどっています。
足の指を一本ずつ、右に10回左に10回、ぐるぐると回します。
その後、足首も回したいけど、固くて回らないので、左右にぶるぶると揺らしてお終いです。
ここまでの行程で、1時間から1時間半ほどかかります。
ちょうど終わったあたりで、看護師さんがおむつを見に来てくれます。
その時に寝かせて、体をどちらかに向けて、クッションを挟み込んでいきます。
夫もこの頃には、疲れたのか目を閉じることが多くなってきています。
もうベッドの背を再び上げることはしないで、私も帰り支度を始めます。
手首に拘束帯をつけ、ミトンをつけるときが一番イヤです。
夫は何も感じていないかもしれませんが、心の中で謝っています。
じゃ、また明日来るからねと言って病室を後にします。
反応があるときは少ないですが、たまに、頷いたり、笑ってくれたりすると、帰りたくなくなって困ります。

にほんブログ村
読んで頂いてありがとうございます。
クリックして下さると嬉しいです。