11月16日付けの記事に頂いたコメントで、「救命病棟と一般病棟での費用負担の差について」ご質問がありました。
支払いが済みましたので、お約束通り記事にしてお知らせします。

とはいえ、思っていたとおり、障害者医療証を頂いているので、医療費に関しての支払いは0でした。
11月6日に入院して、11月30日まで25日間の入院で支払ったのは、
病衣使用料:200円x25=5000円
消費税:           400円
食事療養標準負担額:260円x2食x1=520円
    〃        :260円x3食x22=17160円
合計 23080円
のみでした。

ご質問のお答えには全然なっていませんけど、これだけで済んでとても助かりました。
障害者医療証は本当にありがたいです。

ご質問の救命病棟と一般病棟の差は、この明細書からは読み取れません。
いろいろな検査料、リハビリ料、薬代、入院料などが、それぞれ細かな項目に分かれて何頁にも渡って記載されています。
こちらは、金額ではなく点数表示でした。

入院料の内訳として、
患者サポート体制充実加算:70x1
救急医療管理加算:800x4
療養環境加算:25x22
救命救急入院料:8087x3
となっています。

他にも入院の項目があって、そちらは81026となっています。

救命病棟と一般病棟の差は、ベースになる入院費があって、それに、救命病棟での諸々が加わるというイメージなのではないかと思います。
患者によって行った処置、使用した薬などで大きく違いがでてくるものと思います。
具体的な金額をお知りになりたかったのだと思いますが、残念ながらお伝えできません。
お役に立てずごめんなさいね。




夫の状態は、未だに口を開けて眠っていることが多いです。
病室へ着くとまず手を洗います。
手の洗い方のイラストが洗面所に貼ってあって、それを見ながら洗っています。
結構面倒ですが、イラストに従って洗うと、隅々まできれいになるので、気持ちがいいです。
これまでいかに手の洗い方が適当だったかがわかります。

その後、コップにお湯を汲んで、夫の口をマッサージしています。
マッサージを始めると、目を開けます。
最初モアブラシを口に入れるとき、嫌がって唇を閉ざしますが、マッサージを始めると、今度は積極的に口を開いてくれます。
喉の奥に溜まっている痰を拭いとって上げると、夫ばかりでなく、私も気持ちよくなります。(笑
仕上げに保湿用ジェルを使い捨てのスポンジブラシを使って塗っています。
この使い捨てブラシは、看護師さんに言うと、温かくしたおしぼりタオルと一緒に持って来てくれます。

夫は鼻腔経管から栄養をとっていますので、このチューブは常時つけっぱなしです。
それを夫は時々抜いてしまうようです...。
看護師さんから聞いて知っている限りで、6回抜いてしまったそうです。

最初この一般病棟へ移った時には、手首の拘束帯だけでしたが、その後、再びミトンになりました。
このミトンは、ビニール製です。
厚手のビニールを組み合わせて作っているもので、ビニールとビニールの間に隙間があって、蒸れないようになっています。
手のひらの中に入るような小さなボールが付属品であり、それを握らせてミトンをかぶせます。

しばらくそのミトンの状態でしたが、その後、再び拘束帯が加わりました。
ミトンだけでは、鼻のチューブを外してしまうのを防げないと。

更にその後、よく動く左手のミトンが、布製に変わりました。
拘束されていても、体をずり下げて、顔を手の近くまでもっていき、ビニールの隙間から指を出して、また鼻チューブを抜いてしまったとのこと...。
よほど不快を感じていて、そういう行動をとったのでしょうね。
そういうことができる元気が出てきたことが嬉しくもあり、そういう行動を阻止しなくちゃいけないので、可哀想で、複雑な思いです。

口内のマッサージが終わった後、ここで初めてミトンや拘束帯を外します。
外したとたん、両手で体のあちこちを掻きむしります。
痒いんでしょうねぇ..。
可哀想でなりません。

温かいおしぼりタオルで、顔や頭、首のまわりや腕、脇の下を拭き上げます。
手の指の間は、特に念入りに拭いています。
毎日清拭してもらってはいますが、指までは拭いていないだろうと思って。
足も拭いて、その後、足の指をぐるぐる回してマッサージをしています。
足は脳に直接刺激が行くのでいいと言われてそれ以来ずっとやっています。

大抵の場合、体が全体にベッドの下方にずり落ちていて、病衣もまくれあがっていますので、看護師さんが近くにいるときは手を借り、いないときはなんとか自力で、夫をひっぱり上げ、病衣もできるだけきちんとします。
その後、ベッドの背をリモコンで上げて、ベッド上に座らせます。

このあたりになると、やっと夫は起きているという状態になってくれます。
目を開けて、口を閉じている状態になります。
その日によっては、すぐ目を閉じて、口を開けてしまうのですが..。
私は丸椅子を持って来てそばに座り、ずっと手を握っています。
私だということがわかるのかなぁ..おそらくわかっていないと思います。
話しかけにたまに頷いてくれたりします。

4時半を過ぎると、看護師さんが二人でやってきて、おむつを見て、汚れていれば替えてくれます。
おむつは家族が用意して、キャビネットに入れておきます。
もし、持って行かないうちに足りなくなったら、病院備え付けのおむつを使っておいて、後で現物を返すシステムになっています。
おむつを替えた後は、褥瘡防止のため、片側にクッションを入れて高くして寝かせた状態になっているので、再びベッドの背を上げることはしないで、私はぼちぼち帰ることにしています。
あるときは、帰るね、また明日くるからねと言ったところ、大きく相好を崩して笑ってくれました。
帰りたくなくなるので困ります。



昨日、帰りがけにナースステーションに挨拶したら、偶然Ao先生がいて、少し話しましょうとのことだったので、病室にもどりました。

先生の見解では少しずつよくなってきているとのことでした。
先生も、アルツハイマーだけではなく、やはりレビ-なのではないかと思われているようでした。
レビ-でもアリセプトが効く人がいるので、ご主人はそうなのではないかと思うとのことでした。
アリセプトを7.5mgに増やしてみたいけど、どうだろうとおっしゃるので、私は一瞬、うーんとためらいました。
7.5mgを続けた地獄の日々が蘇ったからです。
今ではもう暴力をふるうことも覚束ない夫ですが、それ故に尚更、7.5mgでは多すぎると思いました。
アリセプトを増やす代わりに、サプリメントですけど、フェルガードを飲ませるわけにはいきませんか?とお訊ねしました。
先生は、フェルガードをご存じなかったようですが、これまでずっと家で飲ませてきたのならいいでしょうとのことで、持参すれば飲ませてくださることになりました。

イーケプラは中止しているのですかと伺ったところ、中止していないとのことでした。
よくなってきているうちは、薬は変えない方がいい、悪くなって来ているなら、どんどん薬は変えていくけどもとおっしゃっていました。

それから、グルタチオンについて、この病院で接種するのは可能だとのことでした。
ただ、効くかもしれないけど、リスクは高いと言われました。
体ががちがちになってしまう可能性もあるそうで、そうなったらどうしようもないとのことでした。
私は悩みました。
意識障害について、シチコリンならば著効を示してくれそうですが、シチコリンは既にここでは使えないと結論がでています。
グルタチオンのみの接種で、今の夫の状態を改善させることができるものなのか..。
咄嗟に判断できなかったし、先生がよくなって来ているとおっしゃってるし、で、とりあえずはお願いしませんでした。

リハビリについても話しました。
嚥下のリハビリは進んでいるんでしょうかとお聞きしたところ、あまり進んではいないようです。
先生もお答えに困っていらっしゃいましたが、実はSTさんを始めリハビリをして下さるスタッフの数が、入院患者でリハビリを必要としている人数に対して足りていないようなのです。
スタッフさん達はかなり大勢いらっしゃるようですが、入院患者も何百人もいるわけで..。
一人のSTさんが一日にみれる数は、6~7人だからとおっしゃってました。
嚥下のリハビリも一日おきくらいになってしまっているようです。

それで、ここの病院にいるよりも、リハビリ専門の病院へ転院したほうがいいかもしれないという考えも出てきました。
先生もそのようにおっしゃいました。
ここは急性期病院で、リハビリを目的とした病院ではありません。
夫のためには、毎日リハビリしてくれるところへ移した方がいいんじゃないかと思います。
ただ、こんなにも夫の病状に向き合ってくれて、よくなる方向を探って下さる先生は今までお会いしたことがありません。
もうしばらく、先生に診て頂きたいなと思いながら、帰途につきました。




          
          にほんブログ村
          読んで下さっているとわかるのが、心の支えになっています。
          クリックして足跡を残していって頂けませんでしょうか。