自分が関わるまでは地域の町会・自治会なんて意識もしないで生きてきた。
それは特に必要と感じなかったからである。
そういえば、時代は遡ること50数年前にも「自治会」を考えることがあった。
高校を出たばかりのノンポリの若者にとって、大学というのは今までとは全く違った別世界だった。
ちょうど高校3年の頃だっただろうか、「10.8羽田闘争」があった。
あったと言うのは、自分は参加していないばかりか闘いの意味も詳しくは知らなかった。
ただ、ベトナムにおける戦争に反対する学生たちが警察機動隊と衝突した事件だとは分かっていたと思う。
何故、羽田だったのか、それは当時の佐藤首相が南ベトナムに向けて羽田から飛び立とうとするのに反対する闘いだったというのも何となくテレビのニュース等で知っていた。
そして、大学受験を目前にしていた1月、今度は佐世保で「原子力空母エンタープライズ寄港阻止闘争」があったのだ。
このころ、「反日共系全学連」とか「三派全学連」という言葉も耳に入って来た。
デモ行進する学生たちの姿がカッコ良くて、いつも心の中で応援していたものだ。
しかし、通学の途中で仲間たちとこの「たたかい」を巡って論争する中で、私とは反対にこれを批判する友だちもいた。
このころから一気に政治や社会問題に関心を持つようになったと記憶している。
ある時、父親に「反日共系全学連って、何?」って質問したことがあるが、答えは、ただ「共産党系ではない全学連だよ」だった。
当時の私は、恥ずかしながら全学連はもとより共産党系とか反共産党系とか、何が違うのかさっぱり分からなかったのである。
それに、何故、政治家ではない学生なのに共産党なのかも分からず、その辺りも知りたくてさらに聞こうとしたら、父があまり良い顔をせず相手にしてくれなかった。
後で母に聞いて分かったことだが、当時盛んだった新左翼の学生運動に私が関わることを危惧していたという。
だったら、はっきりと自分の考えを息子に伝えれば良さそうなものだが、三派全学連に限りなくシンパシーを持つように見える私をあまり刺激したくはなかったのだと思う。
さて、まだまだ脇道にそれた話をしているわけだが、そうこうしている内に通学途中に論議していた仲間たちとも分かれてそれぞれが大学に進学したり就職していった。
私が進学した大学でも、キャンパス内には立て看板が沢山立ち並び先輩たちがしきりにサークル等へ勧誘していた。
その中でも私の目を引いたのは「全学連」という旗だった。私は「これだ!」と思い先輩たちの話を聞くことにした。
チラシには沢山の政治課題が書かれていた。もちろん、私が関心を持つベトナム反戦の記事もあった。
私の素朴な質問にも丁寧に答えてくれた。
その中で私が理解したものはおよそ以下の通りだった。
・自分は入学したことにより自動的に学部の自治会に加入すること。
・全学連とは全日本学生自治会総連合の略称で、自治会に入った自分は全学連の一員となる。
・全学連を名乗る団体はいくつもあるが、我々こそが正真正銘の全学連であり、全国の大多数の学生が加入している。
・関心があるならより深く理解するために機関誌『祖国と学問のために』を購読してほしい。
私は羽田や佐世保での闘いにも参加しているのかも尋ねたが、「もちろん参加しているが、一部マスコミが報じている暴力的な方法ではなく民主主義に基づいた整然とした闘いをしている」と答えていた。
私がもう少し深く学習していれば、上記のような理解には行き着かなかったと思うが、初心なプチブル青年はまんまと彼らの餌食になり例の機関誌を4年間分購読予約をしてしまったのである。
当時の私には大きな出費であった。
貧乏学生である自分を認識していなかった自分が本当に情けない・・・。
このことを後悔し、新たな自分に向かったのは間もなくであった。
自治会主催の「新歓バスハイク」「歌声集会」等々に参加して新しい友達、とりわけ女子学生と親しくなって大学へ通うのが楽しくなって来た頃であった。
キャンパス内で自治会のリーダーが演説するのをじっくり聞いていたら、しきりに自分たちを批判する党派(この時にセクトという文言を初めて認識)を暴力学生と称して自分たちの正当性を論じているのであった。
かつてカッコイイと思った反日共系全学連の行動や考え方を徹底的に批判し、自らこそが正当な全学連であり闘いに勝利をもたらすというような話であった。
そればかりではない、学生を誘うのは闘いの現地へではなく歌やダンスの催しが中心であった。
女の子もたくさん集まるからと最初のころは何度か参加していたが、私の地元付近の三里塚空港反対運動を「暴力闘争反対!」として全否定する演説にはウンザリしてしまった。
そして、夏休みに入る頃には完全に『祖国と学問のために』の胡散臭さが鼻につき、受け取りも拒否することにした。
本当にもったいないことをした! 後悔先に立たずであった。
いくら初心で既成知識がなかった自分も学んだようだ。
まず、学内の他のセクトのビラや演説から、新聞や雑誌や週刊誌から、そして、加入したサークルの先輩から・・・。
それらから受ける印象は今迄の全学連とは全く異なる新鮮なものだった。
そして、何より自分の感性にピッタリな考え方であった。
その後の経過の詳細は省くが、結果として私は同じような考え方を持つクラスの仲間たちと有志グループを作って学習会を行なったり学外の集会へ参加するようになった。
クラスだけでは物足りなくなり学年を越えて有志連合を組織するまでに至るのであった。
類は友を呼ぶとはよく言ったもので、私たちは学部の自治会はもちろんのこと、学内の諸セクトにも関わらない集団であった。
「ノンセクトラジカル」とマスコミには称されるようになるが、当初から縛りがなく入るも出るも主張も自由な集まりであった。
さて、脇道をずいぶん歩いてしまったが、私が思い立ったのは今現在において自分が関わるっている地域の自治会の在り方はいかにあるべきかという事案である。
(つづく)
<我は行く>
自らの労働条件は自らの手で! 教え子を再び戦場に送るな!日教組・東京教組と共に闘おう!
NEWS 江戸川区教組
2025/1/10 No.2409 江戸川区教職員組合(江戸川区中央3-7-11-102江戸川区平和運動センター)
明けまして おめでとうございます
新たな年を迎え、健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
昨年末、愕然としたことがありました。
12月、ベースアップの差額支給日のこと。
新採のAさんの支給額は何と45万円!(ボーナス分込み) 40代半ばのBさんは10万円程!
確定闘争で初任者が月額3万円超、中高年者は月額1300円程度の給料引上げになったのは承知していたとはいえ、こんなに差が出るとは!
苛烈な物価高に見舞われているのは若い人も、高齢者も同じはず。
だれもが安心して生活できるように、一律に賃上げをかちとれるように声を上げていかなければならないと思います。
職場には、長時間労働、教員不足、パワハラ、部活指導等様々な課題があります。
調整額が5%になっても、それでは全く解決されません。それぞれの課題にじっくり取り組み、働きやすい職場につくり変えていきましょう。
区教組執行部は、組合員のみなさんと力を合わせて奮闘します。
今年もどうぞよろしくお願いします。
江戸川区教組執行委員一同
【2025年度 東京教組および江戸川区教組 役員選挙について】
2025年度の役員選挙の公示を同封しました。
江戸川区教組の役員選挙に立候補される方は、同封の立候補用紙に記入の上、
1月20日(月)午後5時までに江戸川区教組選挙管理委員長まで提出してください。
投票日は2月13日(木)~2月17日(月)です。
東京教組の役員選挙等についての詳細は後日お知らせします。
“フッ化物洗口” について 区教委に申し入れ!
昨年12月12日、区教委指導課に“フッ化物洗口”と小学校の英語の専科制並びに教科担任制について申し入れを行ないました。
“フッ化物洗口”についてはすでに実施している学校、来年度からの実施の準備をしている学校と各校で違いがあると思います。
しかし、2027年には区内の小・中学校全校で“フッ化物洗口”の実施が予定されており、すべての職場の問題です。
以下、申し入れのQ&A、指導課との意見交換を報告します。今後も継続して話し合っていきたいと思います。
<“フッ化物洗口”について>
区教組 すでに実施されている学校が数校あるが、いつ、誰が、何のために、どのように決定したか知りたい。
また教員が行うことについて問題はないのか。
指導課 ①江戸川区は23区の中でむし歯の罹患率が高い。
教育委員会で改善のための歯科活動の重要性を検討し、R5年からモデル校で実施。
今年度は、複数校から要望があり、施策として実施している。
②むし歯罹患率の改善、歯科衛生習慣、口腔衛生管理の力を身につけることが目的。
歯科予防に関する保護者の意識も高めたい。
③区全体で効果を上げるため全校で実施する。
④養護教員を中心に教員が学校の保健活動の一環として行う。
学務課給食保健係の事案なので、細かいことは給食保健係に問い合わせてほしい。

<意見交換>
区教組 養護教員や担任、他の教員が医療行為を行うことに不安を持っている。
何かあったら学校が責任を問われる。教員に医療行為をさせてよいのだろうか。
歯科衛生習慣を身につけさせるなら、歯みがき指導が大事。
子どもに月一本配られている歯ブラシは十分活用されているのだろうか?
学校教育としては、家庭での歯みがきの習慣化を啓発し、子どもたちに身に着けさせるのが大事ではないか。
指導課 経緯を説明する。R元年(2019年)から歯みがき指導を推進。
R4年(2022年)6月、A小学校長から“フッ化物洗口”の要望があがり、教委で実施を検討。
R5年(2023年)5月モデル校数校で実施。
R6年は複数校で要望があり、順次実施。R10年(2027年)には小・中学校での全校実施を考えている。
医療行為については、医療薬品を保健室で管理し、歯科医の指示書のもとづいて行うことで医療行為には当たらないとされている。
区教組 “フッ化物洗口”をすでに実施している。歯科医がいるときにのみ行っているわけではない。
学習指導や授業とは違う医療行為を一般教員が行っている。
医療行為に当たらないとしたら、法的な根拠を明らかにしてやらなければならない。法的な根拠があるのかどうか?
区教組 薄めて使用する“フッ化物洗口”の「ミラノール顆粒」は保健室の鍵のかかる保管庫に置いてある。
これは理科室の薬品庫の劇物と同じ扱いではないか。“フッ化物洗口”は安全と言えるのかどうか疑問。
区教組 業務を削減して「働き方改革」を進めてきている。
“フッ化物洗口”は働き方改革に逆行するのではないか?と懸念している。
文科省は教員の業務を削減するために、教員の本務以外の業務を①「基本的には学校以外が担うべき業務」
②「学校の業務だが、必ずしも教師が担う必要のない業務③「教師の業務だが、負担軽減が可能な業務」に3分類して業務削減を促している。
“フッ化物洗口”はこれらのどこに位置づけられるのか?
指導課 医療行為について、また文科省の「学校・教師が担う業務に係る3分類」については調べてみる。
必要があれば後日、連絡したい。詳しいことについては学務課給食保健係に連絡してもらいたい。
区教組 学務課給食保健係の事案ということだが、指導課としてはどのように考えているか。
指導課 事故のないようにしなくてはいけない。
区教組 むし歯の予防については、教員ならば保健教育で行ないたい。医療行為は教員の本務ではない。
今後、学務課給食保健係にも申し入れをしていきたい。
<小学校の英語の専科制ならびに教科担任制について>
区教組 学級数減で英語専科が削減されることになった。英語専科の配置で授業展開や英語活動が充実した。
22学級以上の学校に配置ということだが、英語専科の異動期限まで配置の据え置きができないか。
指導課 22学級以上から配置していく。余裕がある場合は、21学級などにも配置可能。
まず学校から要望を出してほしい。江戸川区の教科担任制の現状は、小学校全校で高学年が実施。
教科は社会、理科や所属教員の専門性を生かして国語、体育、外国語等がある。
教科担任制のデメリットとしては時間割の煩雑性がある。
メリットは教科の専門性、教科の内容の向上、また学年全体で児童理解できる、担任以外の教員とのつながりができる等があげられる。
区教組 教科担任制について、アンケートを実施した。
現場からは、「担当ではない理科も教えたい」
「学校の状況によっては理科を全くやらないままのこともあるのが心配(先輩教員から)」と声が上がっている。
区教組 葛飾区では区独自の予算で理科支援員を配置。理科は実験準備、片づけなどあり、担任の負担が大きい。
支援員は授業ができないので、私は時間講師になって5・6年生の交換授業を行っている。
区独自で採用枠を増やし、理科指導がやりやすいように予算もつけてほしい。
指導課 学校から、支援員の希望があがって来ない。希望があがれば、都の助成もあるのでつけられる。
支援員制度を知らない訳はないので、周知を図るようにする。教科担任制についてはメリットを感じている。
そのうちメリットも感じてもらえると思う。区全体で楽しく学べるための授業改善を教科担任制のなかでやっていく。
長い目で見たとき、よくなっていることもある。
区教組 今後も継続して話し合っていきたい。
<今 後 の 予 定>
・1月10日(金) 18:00~ 分会代表者会議 タワーホール船堀405
・1月13日(月) 14:00~16:00 女性部 冬の講座 東京教組会議室(日本教育会館B1F)
・1月14日(日) 13:30~ 教育委員会 *傍聴は15分前に教育推進課で受付を!
・1月16日(木) 18:30~20:10 日教組全国教研全体会オンライン開催 東京教組会議室でも視聴可
・1月24日(金)~26日(日) 日教組全国教育研究集会分科会 各会場
・1月28日(火) 14:30~ 教育委員会 執行委員会
・2月07日(金) 18:00~ 分会代表者会議 タワーホール船堀304
・2月11日(火) 9:55~15:30 日朝教育交流のつどい 東京朝鮮第五初中級学校 八広駅徒歩10分 *申し込み締め切り1/24資料代500円、昼食込み2500円
・2月12日(水) 13:30~ 教育委員会
・2月24日(月・振休)13:45~17:00 第36回女性部定期大会
*代議員2名 申し込み締め切り 1/20(月) 書記長まで
文科省が中教審に諮問し、教育制度や教育課程の見直しをはかるのは良いですが、教員や児童生徒の負担が軽減されない様な形の改定はもうやめにしませんか。
大胆な改革が必要です。
1日当たり7時間45分の勤務時間の中で、授業を目一杯行い、授業準備や学級事務、校務分掌上の業務、学年の打ち合わせの時間が、合わせてもわずか30分程度しか取れないので、労基法で規定された休憩時間も仕事をしつつ、やむを得ず長時間の残業をしているのです。
小中高校教員の1週間当たりの持ち授業時間数を16コマにすれば、空き時間で様々な業務をこなすことは可能です。
また、児童生徒の授業時間も週25時間にすれば、 児童生徒の負担も軽減されるはずです。
(上記の記事は森谷さんの許可を得て、本日投稿のFacebookより転載しました。)
<森谷 憲光>
《震災遺構 浪江町請戸小学校の見学》
ここも私は三度目の見学となった。
学校周辺がどんどん変わっていきススキの原っぱだった所は整地している最中だった。
大平山が近くに見えて見通しの良い広大な土地がひろがっている。
ここに住宅が出来るのか、工場が出来るのかは分からないが防潮林にする松の苗木畑も広がっていた。
校舎階段下には今年も咲いたと思われる直径20cmほどの桜の木が自生し時の流れを感じる。
壁も天井も津波で破壊され、無残な様子の校長室の倒れた大きな金庫。
給食室の大きな錆びついた数個の大釜が悲しげに見えた。
体育館は卒業証書授与式の看板、床はめくれ上がりぼこぼこだ。
一階は吹きさらし状態なので、遺物も日々劣化と風化を重ねていくと思う。
校舎二階は教室がそのまま残されている。
津波はわずか10cmの浸水だったので、当時を偲ぶ展示になっている。
卒業生の黒板に書かれたメッセージもそのまま展示されている。
黒板のメッセージを映したパネルもあった。
「請戸復興する!!武士道の国 日本 陸上自衛隊○○連帯」の展示が。
片付けに関わったと思われるがやや違和感があった。
請戸小は福島第一原発から5.7kmの近さ、二階教室から建物の様子や廃炉作業のクレーンもはっきりと見えた。
《大堀相馬焼の里 見学》



この地区の神社の立ち姿が美しかった。
また入口には復興祈念碑があった。
少し歩くと大堀相馬焼の窯元が何軒も集まっていた場所に着く。
立派な建物だった住居や釜小屋は廃墟と化していた。
中を覗くと焼き物が棚に陳列されたままや床にたくさん散乱していた。
慌てて避難した様子が分かり物悲しい。
放射線量が高くて立ち入りは短時間だったが、歴史の重さと深さを感じた不思議な空間だった。
ここはそのまま「原発被害の遺構」として残しておく価値があると思った。
《車中から見た復興の様子など》
かつて道の両側は雑木や雑草に覆われた耕作放棄地と、ススキやセイタカアワダチソウが延々と続いていた。
それが汚染土を詰めた黒いフレコンパックの巨大な山が席巻していった。
それが撤去され代わって目につくようになったのはソーラーパネルだった。
多くのパネルは多大な電力を生み出しているが、蓄電出来ないので捨てられている現実もある。
田畑も耕作され稲を刈り取ったあとの田んぼや、野菜を収穫したあとの畑も多く見られた。
しかし、除染不可能な地域も多くあり、山林の除染は手つかずのまま放棄されている。
福島県の広さは東京・千葉・神奈川・埼玉の4県合わせたよりも広い。
13年半の歳月はかつての住民が元の土地に戻ること殆ど不可能にしてきた。
この福島の復興をどう考えたらよいのか。
思いつくことは伝えることしか出来ないもどかしさだ。
核燃料デブリは人も物も近づけないほどの強大な放射線を出し続け、直接デブリに触れた「核汚染冷却水」の海洋投棄はこれからも続く。
880tのデブリは試験的に0.7g取り出せただけだ。
どれだけの期間冷やし続ければ良いのか、海洋投棄が終るのは何年後になるのか誰も全く見通せない。
石棺で覆って動かさないことも選択肢の一つとさえ思う。
核燃料デブリが存在する限り福島の復興と未来は、100年経っても方向が見通せず終わりのない模索が続くに違いない。
バスの車中から見えたススキの原っぱと白い穂は、大きく静かに波打つように揺れてとても美しかった。
以上
2024/12/03
<デラシネ>
■この時期に文科省から発表されるのが公立学校教員の休職の状況です。「教員 精神疾患の休職最多」と朝日新聞(12月21日)の見出しは書いています。報道の要点は以下の通りです。
①2023年度の統計では精神疾患を理由に休職した教員の数は7119人で、三年連続過去最多となったこと。これは教員全体の0.77%(昨年より0.06%増加)であること。これはちょっと危機的な状況です。
②通常、90日間の病気休暇を取得しても治癒しない場合に休職に入ります。だから、実は休職者の数より精神疾患にかかっている教員の数はずっと多いのです。1ヶ月以上精神疾患で病気休暇を取った者の数を①に加えると13,045人で教員全体の1.42%(昨年より848人増加、0.09%増加)になります。
(厚労省発表では民間労働者の精神疾患による1ヶ月以上の休業は全労働者数の0.6%ですから、教員は2倍以上の割合で精神疾患にかかっているということになります。)
③年代別で見ると20歳代が最も多く、新任教員が1年未満で退職する理由の約3分の1が精神疾患によるものと考えられること。若い教員ほど心を壊されやすいということ、これも深刻です。
■実は前日12月20日の朝日新聞は「教員の給与増2案・現場ため息」という見出しで、文科省と財務省の教員の「賃金改善案」について報道していました。
①文科省案は教職調整手当を4%から13%にすることで教員のなり手を増やそうという案。…しかし定額働かせ放題の「給特法」は維持されるので、現場は長時間労働の状況は変わらないだろうと反応しているとのこと。
②財務省案は仕事量を減らして時間短縮ができる度合いに応じて教職調整手当を10%に増やしてゆき、将来は「給特法」の廃止も考えようというもの。…しかし、そもそも仕事量が減らないのでこれは「絵に描いた餅」だと現場は反応しているとのこと。
更に、この記事では「時間外勤務が毎月80時間を超えていた5年ほど前、妻から『あなたといる意味がない』と切り出されて離婚した」という東京都内のある中学校教員を紹介しています。離婚するほど「熱心な教員」にならないとやっていけないという笑えぬ話が当たり前に転がっているのなら、若者が教員になろうとは思わないでしょう。
■私は1985年に先輩教員を自殺で失い、8年間公務災害認定闘争を闘いました。もちろんその頃は「精神疾患の労災認定基準」なるものがありませんでしたから、闘いには勝てませんでした。しかし、その頃調査した「公立学校の教員の精神疾患での休職数」の統計があります。(後掲のグラフです。)
①1979年にはたったの664人でした。現在の10分の1以下です。
②1986年に1078人となり1000人のラインを超したと思うとぐんぐん増えてゆきました。2009年に5458人となるまでの増え方は異常です。
③しかしその後は2020年の5180人まで高原状態をキープしています。
④そしてこの3年間、また急増しています。2022年に初めて6000人を超えて6535人になったかと思うと2023年に7000人を超えて7119人になりました。
■②の教員の精神疾患の異常な急増期は「新自由主義」がはじまった時代とぴったり重なります。日本の社会全体が「格差社会」になり、「一億総中流」が壊されていきました。地域も家庭も荒廃しました。…困難を抱える子どもも当然に増えてゆきました。学校は社会の鏡、社会の矛盾がそのまま持ち込まれます。教員の仕事は増え続け、更にその上に、教育制度や教育内容の「新自由主義的改変」が持ち込まれました。
子どもは競争漬けの中を生きねばならなくなります。教員と子どもの権利を守ろうとする教育労働運動は「日の丸・君が代」問題で大弾圧され、職場に労働組合が生きているところは希になりました。教員の生活も民主的な教育も守れない… 子どもの成長も保障してやれない公教育の現状がこうしてできあがりました。
(*④に見られる過去三年間連続の「記録更新」はコロナ禍で加重負担になった学校の状態を表現しているように思われます。)
■教員採用試験の倍率が年々減っている、教育学部の学生が教員になることをためらう比率が高まっていると伝えられているのに、どうして本格的な予算投入をやらないのでしょう?公教育は末期的状況にあって呻いていると感じます。… 軍事費を削って教育を立て直そうとは考えないのでしょうか!

*教育だけでなく、介護も医療もこんな状態にしておいて…「手取りを増やそう!」というほとんど無意味なスローガンに投票してしまうほど国民を貧乏にしておいて、軍事費を増やして何を守るのでしょうね?
国民の生活とは違う「国家なるもの」 を守って何の意味があるのでしょう?
(2024/12/21:出口研介)
<上記の文章は、管理人の友人である元高等学校教員である出口研介さんより許可を得て掲載したものです。12月22日のFacebookに投稿された文章です。>
二日目
フィールドワーク バス車中での学習と施設見学
《講師 柴口正武さん(福島退教事務局次長)》
①震災後家族・親戚の離散の実情を語ってくれた。
浪江町の実家には2012年10月に一次立ち入り。長女はこの立ち入りが最後。
柴口さんは相馬市へ、家族は二本松市の父方本家といわき市の母方本家に避難する。
その後家族は千葉や埼玉、茨城の親戚に避難。
2020年7月 浪江町の実家を解体する。
両親は避難先で相次いで亡くなる。コロナ禍で解体を見届けたのは柴口さんだけだった。
②2011年東電が出した「廃炉に向けた中長期ロードマップ」では、燃料デブリの取り出しが開始されるまでの期間が10年以内となっていた。
しかし、「小規模」取り出しが「試験的」取り出しに変更、3度も延長し2024年11月7日ようやく実施された。
だが0.7gしか取り出せずデブリは1号機から4号機まで総計880tもある。
0.7gは880tの僅か3億分の1の量であり、全てを取り出すのはもはや不可能に近いと思う。
イギリスの廃炉状況では、2150年を完了予定にして年間4000億円必要と云う。
126年後の廃炉まで50兆4000億円がかかる。
③子どもの数は震災前の12.5%で、大幅な回復傾向には程遠い。
浪江町は9つの小中学校が1つの浪江創成小・中学校になったが、小(48名) 中(24名)である。
また自治体の居住人口も浪江・双葉・大熊・富岡の4つの町は、双葉の0.0%、大熊の2.4%など移住は極めて困難になっている。
車中では柴口さん、竹中(福島退教事務局長)さん、山崎さんの3人が案内人となって、震災同時の状況や復興状況を話してくれた。
またその土地にまつわる歴史や遺構など、様々なエピソードを交えて説明してくれ意義ある車中学習でした。
《原子力災害伝承館 見学》

昨年に続き私は二度目の見学となった。展示物等は変わっていなかった。
しかし、プロローグ(導入シアター)のナレーターは、西田敏行だったが本人の容姿が消されてアバターになっており違和感があった。
展示室の配置は以下のようになっている。
①災害の始まり「事故前の暮らし」として子どもたちの学校生活の記録や原発が出来たころ、双葉町が設置した『原子力明るい未来のエネルギー』看板の写真もある。
東日本大震災の「地震と津波」の映像記録や写真、壊れたホストなどの展示物。原発事故後の新聞や証言映像。
原子力災害対策センターに残る記録など。
②原子力発電所事故直後の対応 避難開始の証言映像や避難所となった体育館で使われた石油ストーブとか毛布など展示、原発避難の一週間の軌跡の映像など。
また、放射線への対応として防じんマスクや防護服やヨウ素剤の展示も。
③県民の想い 原発事故で突然故郷を奪われた県民の様々な想いの証言映像がある。
落下した天井板や割れた蛍光管の紹介や黒板に残されたメッセージ、津波で漂流したランドセルなどガイドブックに写真として載っているがここには展示物は無い。
同じく学校生活の思い出・変化のコーナーも映像だけ。
証言映像は全て1分3名である。
映像に集中しないと通り過ぎてしまうコーナーだ。
④長期化する原子力災害の影響 除染・風評の払拭・長期避難の対応等専門家の解説映像があり、
防護服やフレコンパックの展示はあるが分かりにくいコーナーと思った。
⑤復興への挑戦 復興について3人の映像証言、廃炉作業の映像、みらいのまちの模型の展示、福島イノベーション構想としてロボットやドローンの展示が。
併せて廃炉・ロボットドローン・航空宇宙・農林水産業の写真パネルの展示。
他には教育・人材育成・産業集積・情報発信など写真と説明が書かれているパネル展示。
復興への挑戦とは政府主導の国家プロジェクトとして、失われた地域の産業基盤の回復を構想している。
海のテラスから海岸を眺めた。
津波を被った田畑を整地する作業が進んでいる。
この周辺を「福島県復興祈念公園」として整備するための工事で平成26年閣議決定された。
岩手には「高田松原津波復興祈念公園」、宮城には「石巻南浜津波復興祈念公園」の建設も進んでいると云う。
(つづく)
<デラシネ>
学習会 Ⅱ 「原発事故難民として考える」
《講師 山崎健一さん(元福島県立高校社会科教諭)》
山崎さんは「平和」「人権」「環境」の3つから世の中を見ていくといろいろ見えてくると云う。
3つのテーマに沿った活動はあまりにも多く紹介しきれない程だが、
新聞投書や9条の会・日退教の学習に発信してきたものは多くの方に伝えたい貴重な証言と記録だ。
◆山崎さんが教員になった1968年6月頃福島第一原発の建設現場を高台から見学した。
標高35mの海岸段丘を25mも削り、標高10mへ原子炉建屋を建設している様子や赤茶けた山肌も記憶に残っている。
恐らく壁面から地下水が湧き出ていたと思う。それが現在の汚染水になっている。
◆ちなみに女川原発は14.8mの高さで建設され、外部電源5本中1本が通じて冷却回復した。
福島第二原発は12mの高さ、外部電源4本中1本が通じた。第一原発は外部電源7本中7本が喪失した。
原子炉4基もメルトダウンは世界に例がない。
原発が外部からの電気を頼りに動いているとは…。
◆建設されず日本を救った福島県の「棚塩原発」の話は初めて知って驚いた。
「珠洲原発」と同じように建設されなかった「浪江・小高(棚塩)原子力発電所」は、
福島第一原発から北へ10km地点の浪江町と南相馬市小高地区にまたがる棚塩地区に予定されていた。
棚塩地区は3.11の時182名の犠牲者が出た。東北電力が1967年建設を計画。反対同盟が結成され計画から46年を経た、
3.11事故後の2013年3月東北電力は建設を断念した。
反対同盟舛倉さんら3名は、土地隆を売らずに闘い建設中止に追い込んだ。
◆福島第一原発1号機の爆発をとらえた「無人カメラのスクープ」も知って驚いた。
2011年3月11日福島中央テレビは、第一原発1号機の水素爆発の映像をとらえた。
報道制作局長佐藤崇(山崎さんと中高の同級生)は、4分後県内に放送した。
キー局の日本テレビは1時間後に全国放送し、14日の3号機爆発とともに世界を駆け巡るスクープとなった。
この無人カメラは原発から17kmm離れた大鷹鳥谷山794mに設置されていた。
NHKや民放の無人カメラは原発から6km範囲に設置されており電源切れだった。
◆広島・長崎の放射性汚染を警鐘した映画監督 亀井文雄(1908生)や原発事故を予見した詩人若松丈太郎(1935生)
憲法の間接的起案者鈴木安蔵(1904生)の3人の偉人を紹介してくれた。
安蔵の旧家の保存・修復活動にも関わっており、山崎さんは反原発・反戦平和・護憲の活動を精力的に発信している。
◆福島市に投下された模擬爆弾 福島市渡利の瑞龍寺に展示されている鉄の破片は原爆を投下するための「模擬爆弾」だった。
1945年7月20日に投下され、この地区に住む当時14歳の少年が犠牲となった。
「模擬爆弾」は全国で49発投下され、福島県内では福島市・郡山市・いわき市で5発確認されていると云う。
(翌日バス車中での話しから)
私の知らないことばかりで山崎さんの博識ぶりに敬服し学びの多かった学習だった。
(つづく)
<デラシネ>
日退教は福島県退教と共催で「福島原発事故から13年半『福島』の今を学ぶ」の「第6回福島学習の旅」を11月10日~11日にかけて実施した。
参加者は東北・関東・近畿・四国からの総勢21名で、学習会会場の福島県教育会館に向かった。
<一日目>
学習会 Ⅰ「福島原発事故から13年半~被ばく当初に考えたこと、行動したこと~」
《講師 国分俊樹さん(元福島県教組委員長)》
自宅は郡山市にあり放射線量が大きい「放射線管理区域」だったが家族避難を断念し、この自宅にあれから13年8カ月も住み続けている。
◆国分さんは2010年4月から福島県教組の専従役員だった。
原発事故が起きてから、⑴子どもと教職員の安全や被災教職員の勤務・労働条件の行政への申し入れ ⑵原発・放射能・放射線情報の組合員への発信
⑶学校始業日の延伸の要請を取り組んだ。また、⑷被災地「フクシマ」の状況を全国に発信する団体を発足し、
「福島県平和フォーラム」を中心とした集会の企画・運営に深く関わった。
◆その傍ら原発事故に伴う放射線量が人体や食品に与える影響等について専門家のように学んだと云う。
2011年3月には「原発災害を絶対許すな!」の福島県教育新聞を全職員に発刊し、それ以降も「子どもの被ばく線限度量基準(年間20ミリシーベルト)」の問題点や
「プール沈殿ゴミの汚染の実態」等や放射能に関する疑問や基礎知識など教職員に向けて発信し続けた。
2012年10月には「放射能についてQ&A」を盛り込んだ職場討議資料「生きるための学び」(32P) の発刊に深く関わった。
◆2014年には日教組63次全国教研集会で「『フクシマ』の食事情2013」を報告した。
ここには給食に使う県内産の食材の安全性の問題を訴え、県は「風評被害」対策も含めて放射性物質検査機器を導入し、
県内59市町村の学校給食食材の測定が確立されたと云う。
食事=給食は「エサ」ではない。安全と安心が当たり前で、放射能検出されないことが前提となる。
しかし現状は「子どもの安全より地場産業の保護」が主流。「復興」「未来」が盛んにプロパガンダされるが、福島の未来は子どもである。
食に限らず生活の「安全」「安心」を納得しない限り、県民の流出は止まらない。
原発事故から国やマスコミの情報は信用できず、「はじめに統治ありき」の内容に怒りと国の情けなさを感じると訴えた。
◆書籍「子どもたちに残そう 核のない地球」(日退教・福島県退教・福島県教組共著)2012
「子どもたちのいのちと未来のために学ぼう 放射能の危険と人権」明石書店 2012
の発刊に国分さんは県教組役員として多大な貢献と尽力をした。この二冊は発刊後に入手して私の手元にありあらためて読み返してみた。
文科省の『放射線副読本』に関する批判や放射能に関する基礎知識など、多くが盛り込まれ誰もが学べる名著と云える。
これらに関わった国分さんの功績は大きい。
(つづく)
<デラシネ>
自らの労働条件は自らの手で! 教え子を再び戦場に送るな!日教組・東京教組と共に闘おう!
NEWS 江戸川区教組
2024/12/01 No.2408 江戸川区教職員組合(江戸川区中央3-7-11-102江戸川区平和運動センター)
12月12日に、
区教委と以下の申し入れ事項について話し合います。
特に、小学校での“フッ化物洗口”については、いくつかの職場で不安と疑問が出ています。
例えば、「洗口液の誤飲・洗口した後30分は飲食できない等、児童へのリスク」
「同意書を提出していない児童に誤配する等事故を防ぐことの難しさ及びその責任は教員が負うことになる、
毎週全校児童に行わなければならない、授業時間外の取り組みの増加等、学校全体で行うことのリスクと教員の負担」
「実施案の作成、薬品の管理、洗口液の作成等養護教諭の負担」です。
不安と同時に、「医療行為はできない私たちが、学校現場で本当にやらなければならないことでしょうか」と疑問が出されています。
1回の交渉で解決できることではなさそうです。
また、教科担任制についても東京教組がアンケートを用意しています。
アンケートにご協力いただける方は、連絡下さい。
申し入れ事項
江戸川区は、“フッ化物洗口”について、2023年度のモデル校から始めて、今年度数校が実施しているとのこと。
今後は、随時実施校を増やしていき、最終的には区内全校で実施すると聞いています。
学校現場の教職員、特に養護教諭、そして保護者からも、疑問と不安の声が出ています。
“フッ化物洗口”の実施について、以下の通り申し入れさせていただきます。
その他、小学校の教科担任制、英語専科について、ご意見を伺えたらと思います。
よろしくお願いいたします。

記
“フッ化物洗口”については、これまで情報が入ってこなかったので、初めて聞いた時は驚きました。
突然、何故、誰が、何のために全校で、しかも教員が行うことになったのか、教えて下さい。
実施している学校や来年度実施しなくてはならない学校の養護教諭からは、突然“フッ化物洗口”を実施しなさいという指示がきて、
「実施までの実施までの諸々の準備が全て養護教諭の肩にかかっていること」、
「実施に関しては教員の負担増、子どもたちへの負担増になること」、
「医療行為をする事の疑問と不安」、「これは教育でやるべきことなのだろうかという思い」…等の訴えがありました。
事前に意見を求められることもなく、突然のことに驚いたそうです。
“フッ化物洗口”について、保護者からも学校でやって欲しいという声は聞いたことがありません。
鹿骨小学校1校の「より一層虫歯予防を推進していきたい」という要望で、
江戸川区全校で“フッ化物洗口”をすることになったのか他に要請があったのか等、
どういう経緯を経て実施することになったのか教えて頂ければ有難いです。
学校という集団の場で行う“フッ化物洗口”に関しては、江戸川区教組としても、教員の働き方改革と逆行することであり、
子どもたちの健康への危険と医療行為を教員が行うことへの疑問等があります。
ぜひ区教委のお考えを聞かせていただければと思い、申し入れさせていただきました。
小学校の英語の専科制並びに教科担任制について
東京都では、令和2年度の計画から22学級以上の全ての学級に英語専科指導教員を配置。江戸川区内で英語専科が配置されている学校の教員から、
英語を専科にすることによるメリットは大きいという声が聞かれました。
英語専科教員が配置されたことで、授業展開や英語活動(英語によるスピーチ会、英語の劇や歌等)が充実し、それに伴い、
子どもたちの英語のインプットやフィードバックが向上し、他国の文化に関する理解なども深まったと聞いています。
一方で、学級減により、英語専科が配置されなくなるため英語専科が異動対象になり、学校側もご本人も困られている学校もあるようです。
英語専科が配置されている場合は、学級減であっても、専科教員が異動年数になるまで配置を据え置くことはできないでしょうか。
都教委と交渉して頂くことは難しいでしょうか。
教科担任制について江戸川区教組としては、6月の申し入れの時にもお話しましたが、仕事が煩雑になり、却って仕事の軽減と逆行しないか、
担任のクラス児童理解が取りにくくなるのではないか等危惧しています。
実際、教科担任制は、各学校でどの程度実施されているでしょうか。
また、教科としては、どの教科で実施されているでしょうか。
その他、教科担任制の実態について分かっていることがあれば教えていただけると有難いです。
<今後の予定>
〇12月06日(金) 分会代表者会議 会場:タワーホール船堀404室 18:00~
〇12月10日(火) 江戸川区教育委員会定例会 傍聴 場所:教育委員会 15:00~
〇12月24日(火) 江戸川区教育委員会定例会 傍聴 場所:教育委員会 13:30~
〇 1月10日(金) 分会代表者会議 会場:タワーホール船堀4
生活と権利を守るためにみんなで力を合わせましょう!
江戸川区教職員組合加入届
江戸川区教職員組合 書記長 様
私は江戸川区教職員組合に加入いたします。
( )学校分会 氏名( ) 印
10月某日保護司の施設視察研修に参加した。
場所は茨城県の「茨城農芸学院」バスで出発した。
茨城農芸学院の研修は午後からなので、牛久シャトーで休憩・昼食になる。
《牛久シャトー 休憩・昼食》
牛久シャトーは1903年(明治36)に実業家神谷傳兵衛が建設した日本初のワイン醸造場の建物を今に残す施設。
2007年に近代文化遺産、2008年に国の重要文化財に指定。
2020年に日本遺産に認定された。
施設内は広大で当日は雨のため、売店でワインやブドウなどお土産品を見たり買ったりしたあとに牛久シャトーレストランでの昼食。
煉瓦造りのワイン貯蔵庫を改装した高級なレストラン。
特別な空間でコース料理のカジュアルフレンチを満喫、また行きたくなる美味しさだった。


《「少年犯罪の現状と課題」で院長の話を聞く》
戦後間もない1949年(昭和24)に発足した茨城農芸学院。
心身に著しい障害がない12才以上23才未満の者が対象者だが、現在は義務教育を修了した15才以上20才未満の者が収容されている。
A院長より「少年犯罪の現状と課題」について講演を受けた。
少年犯罪は激減していると云う。
今少年院は収容員数が少なく、全国にある少年院の数も減っている。
1989年(令和元年)の刑法犯検挙数を100とすると2021年(令和3年)は17.7の割合である。
また、深夜徘徊で補導される数も大幅に減っており、いじめに起因する検挙・補導数も40%近く減っている。
その反面、家庭内暴力認知件数が増えているのが特徴で、平成元年の893件が30年後の令和3年には4140件にもなっている。
こうした背景には社会情勢の変化があると云う。
「少年の特性」として⑴集団行動の減少 ⑵所属意識の希薄化 ⑶飲酒・喫煙・乗り物への興味や関心の低下がある。
①暴走族は減っておりグループ化は「今どきダサい」と云う感覚で、単独行動が増えている。
今世間を震撼させている闇バイト。スマホで募集に応じて、受け子・出し子の指示もスマホ。
本人確認はもとより家族の情報も掌握され、逃れられない様に脅されバイトに応じる。
店の金品を奪う、住居に侵入する、ハンマーで殴るなどの実行犯は、お互いを知らないで凶悪な犯行に及んでいる。
②こうした犯罪行為は集団への所属意識の低下や希薄化にあると云う。
集団の中に入っていることは大事で、家庭や職場、友人、サークルなどに所属していると「存在意義」や「誇り」など生じてくる。
それが悪い事をする歯止めになり、「所属意識」の大切さを語ってくれた。
③飲酒・喫煙は減っている。これらは年齢確認もあり簡単には買えない。親も喫煙はしない世代である。
これは良い事と云える半面、大麻へと飛びつく。買いやすく1本5千円で一週間は持つと云う。
ネットから情報を得て公園で買えるし年齢確認もない。
④今どきの子ども、少年はゲームセンターに寄り付かない。
行くのはお金のある年寄で暇な時間を過ごして、互いの交流の場となっている。
若者世代はテレビを見ない。動画・ユーチューブを見ている。スマホがあらゆる面で市民生活を劇的に変えてきた。
院長の説明は丁寧で分かりやすかった。
《施設内を見学した。》
東京ドーム5個分の広さをもつ敷地には、グラウンド・体育館やプール、教育棟や実科教室、農場等がある。
定員は150名だが現在88名がここで11カ月間矯正教育を受ける。
生活指導・職業指導・教科指導・体育指導・特別活動指導と多岐にわたる。
職業指導はパソコン実習や溶接、園芸関係や造園、フォークリフト・クレーン運転等建設車両の技能実習などもある。
また農場ではブドウ栽培もしており、年間1200㎏牛久シャトーに納入し、畑ではピーマン・なす等の野菜も育て食している。
教科指導は高校卒業程度認定試験や特別活動指導では老人ホームの介護体験・地域の清掃活動など社会貢献活動を実施している。
退院後の社会復帰に向けた充実したプログラムを多く用意してあり、進学や就職への不安解消と将来へ希望を見通すことが可能になる。
少年達を直接指導する職員50名は日々奮闘している。
《おわりに》
少年犯罪は増えていると思っていたが減少とは驚いた。
減っているけれども「闇バイト」で凶悪な犯罪は身近なところで頻繁に起きている。
スマホの指示命令で殺人も厭わなく実行した少年たちの行く末はどうなっていくのだろうか。
スマホが無かったら生きていけないくらい、多くの人の生活に入り込んでいる。
モバイルゲーム・ソーシャルゲームに嵌り、終わりのない課金を繰り返す者も多くいる。
それ故ゲームの課金で多額の借金を抱え返済に窮して、闇バイト実行役に安易に引きずり込まれてしまう若者も多くいる。
高齢者をだましてお金を振り込ませる特殊詐欺は依然終わらない。
人や店舗を直接襲って金品を奪っていく殺人強奪事件は多発している。
これらを実行している「闇の実体」の検挙は、保護司の任務ではない。
事件に関わった者たちが保護観察に処され、再犯防止と云う目的と使命感で更生に関わるのが保護司の任務だが課題は大きく重いと感じた。
<デラシネ>
2024/12/08