2019年J3ベストイレブン | BBGのブログ

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J2、J1は消化しましたので最後にJ3のベストイレブンを発表したいと思います。

順序がめちゃくちゃで申し訳ないのですが(苦笑)日程の関係上どうしてもこうなってしまいますね。
試合数は少ないだけにこんな年末まで引っ張らなくてもいいように思うのですが…個人的な愚痴はさておいて発表に移りましょう(笑)

今季のJ2は何と昨季最下位だった北九州が大差での優勝を果たすなど例年に増して予想外の多いシーズンとなりました。
それだけにベストイレブンも予想だにしないラインナップとなったのではないでしょうか。
それでは発表していきましょう!


■2019年J3ベストイレブン

GK 高橋拓也(ギラヴァンツ北九州)
成績 31試合2790分出場 22失点


セーブ数などでは目立たぬも、やはり31試合22失点という記録は圧巻。
堅実なセービングで守備を引き締め、年間最少失点最大の立役者となった。
また監督交代に伴い今季はシュートストップ以外の面でも貢献が激増。
この2年屈辱を味わった守護神が自らの力で悲願の昇格を手繰り寄せた。

DF 吉田将也(ザスパクサツ群馬)
成績 25試合2210分出場 2得点9アシスト


開幕から数試合はメンバー入りが叶わぬも、10節のデビュー戦で即ゴール。
翌節には1得点2アシストと鮮烈な活躍で一気にレギュラーをモノにした。
得点はこの2点に留まるも、豪快なオーバーラップで強烈な攻撃性能を発揮。
リーグトップタイの9アシストをマークし昇格の大きな原動力となった。

DF 光永祐也(ザスパクサツ群馬)
成績 32試合2770分出場 1得点8アシスト


佐藤に負けじと8アシストを記録しJ2最強サイドバックを形成したレフティー。
質の高いクロスが持ち味であり、アシスト以外でも多くのチャンスを演出した。
守備面でも貢献し、明るい性格でチームに良い雰囲気をもたらす役割も。
6年で5クラブを渡り歩いた苦労人が遂に努力を実らせ、J2の舞台へと帰還する。

DF 渡辺広大(ザスパクサツ群馬)
成績 34試合3060分出場 2得点0アシスト


J1・J2で実績十分のベテランが初めてとなるJ3の舞台でのその力を存分に発揮。
抜群の対人能力で陸空両面にて相手のストライカーをシャットアウトし続けた。
的確なコーチングや強いキャプテンシーなど自身のプレー以外でも大きな貢献。
33歳で全試合フルタイム出場も達成し、最終戦では自らの得点で昇格を決めた。

MF 松岡亮輔(藤枝MYFC)
成績 34試合3060分出場 0得点5アシスト


こちらは34歳にして、しかもボランチながら全試合フルタイム出場を達成。
若手選手かのように中盤を走り回り、とにかくセカンドボールを拾いに拾った。
球際にも強く、奪ってからの繋ぎでも力を発揮とまさしくチームの心臓に。
昨季16位のチームが優勝争いを成し遂げる最大の原動力だったのは間違いない。

MF 高橋大悟(ギラヴァンツ北九州)
成績 14試合1222分出場 7得点3アシスト


14試合で7得点3アシスト。記録がその活躍を何より雄弁に物語る。
8月に育成型期限付き移籍で加入すると、デビュー戦からまさしく大暴れ。
即座にチームにフィットし、中盤から強烈な個人能力で得点に絡み続けた。
重要な試合での決勝ゴールも多く、3ヶ月で優勝に計り知れない貢献を残す。

MF 藤原奏哉(ギラヴァンツ北九州)
成績 27試合2430分出場 0得点5アシスト


序盤戦は出遅れたものの、小林監督にその才を見い出されチームの主軸に抜擢。
ボールを奪うという持ち味に加え、攻撃面での積極性が加わり大きく成長した。
奪う・繋ぐという仕事をいずれも高いレベルでこなし、冷静な判断力も印象的。
まさしく攻守のリンクマンとして、派手さはないが優勝に大きな尽力を見せた。

MF 加藤潤也(ザスパクサツ群馬)
成績 30試合2338分出場 9得点8アシスト


ダブルには僅か届かずも、合計20得点近くに絡むリーグ有数の成績を記録した。
鳥取ではドリブラーという印象が強かったが、今季はトップ下の位置で躍動。
自身の得点に加え、攻撃の潤滑油として多くのチャンスを引き出してみせた。
エースの座は高澤に譲るも、チームのリーグ最多得点は彼あってこその結果だ。

MF 花井聖(カターレ富山)
成績 34試合2740分出場 5得点5アシスト


加入初年度にて安達監督の求めるパスサッカーを一番に体現する存在に。
持ち前の高い技術で司令塔としてチームの中心に君臨しただけでなく
今季はこれまで以上に献身的なプレーで守備に奮闘する姿も印象的だった。
昇格は逃したものの、昨季9位からの躍進は彼の加入あってこそのものだろう。

FW 高澤優也(ザスパクサツ群馬)
成績 27試合1779分出場 17得点4アシスト


開幕前は無名の存在だったが、9節にスタメンを掴むとそこから大爆発。
先発17試合で17得点という驚異的なスコアで1年目から得点王を争った。
10月に痛恨の負傷離脱も、復帰戦となった33節では81分に劇的決勝点。
これぞエースストライカーという勝負強さでチームを昇格へと導いた。

FW 森島康仁(藤枝MYFC)
成績 32試合2821分出場 16得点0アシスト


ここ2年は地域リーグでプレーを続けるも、その実力に衰えはなかった。
J3とはいえ、3年ぶりとなるJの舞台でも持ち味を存分に発揮し16得点を記録。
強靭なフィジカルは相変わらずで、決定力はむしろ高まったような印象も。
2年間の弛まぬ努力を実らせ、拾ってくれた恩師の期待に最大限応えてみせた。


新人王、最優秀監督の紹介に移ります。

GK 吉田舜(ザスパクサツ群馬)
成績 34試合3060分出場 34失点


B11に選出した選手は選外とさせてもらったので、今回は彼を選ばせてもらう。
ルーキーながら即座に守護神の座を掴み、昇格に大きく貢献した守護神だ。
セービングも見事だったが、得意のフィードはJ3のGKでは別格のクオリティ。
攻守両面で高い存在感を発揮し、今後の更なる飛躍を予感させる一年を過ごす。

最優秀監督 小林伸二(ギラヴァンツ北九州)
戦績 19勝9分6敗 勝ち点66 得点51 失点24

昨季最下位のチームが優勝。この言葉だけで文句なしの選出だろう(笑)
戦力値は決して優れない中で、チームを的確に立て直し頂点にまで導いた。
フィジカルを鍛え、戦術を整え、そして人間力も発揮し選手達を掌握。
夏場の補強が大ヒットとなるなど、兼務したSDでも素晴らしい仕事を披露。


それでは最後に最優秀選手を発表したいと思います。

最優秀選手 高橋大悟(ギラヴァンツ北九州)
成績 14試合1222分出場 7得点3アシスト

14試合出場の選手を選出するのは悩んだが…優勝チームから選ぶならやはり彼。
それだけ鮮烈なインパクトを短期間で放ち、J3では別格の存在感を示した。
数字上の活躍はもちろんのこと、随所に華のあるプレーでファンを魅了。
8戦で2勝と苦しんでいたチームが加入後14戦10勝。昇格最大の原動力となった。


以上の選出となりました。
高橋大悟のMVPは批判の声もあるかもしれませんが、やはりMVPは優勝チームから選びたかったので。
北九州から誰か一人をと言うのであれば…加入前と加入後の成績が示すようにやはり彼以外は有り得ないように思います。

年間を通した活躍で見れば高橋に比べて軍配が上がったのは高澤になるでしょう。
B11との重複を避ける為に新人王の選出からも外しましたが、別に彼に恨みがあるわけではありません(苦笑)
ベストイレブンと新人王ってあまり同一選手が選出されない印象があるので…今回はその慣例にこのブログでも従わせてもらうこととしました。

それにしても高澤、吉田将也、そして吉田舜と3人すべてがルーキー。
ザスパのこうした補強戦略は素晴らしいものがありますね。
いくら「出場機会」を提供できるというメリットがあるとはいえ、吉田舜のような大学時代から実績のある選手をどのようにしてJ3クラブへ引っ張ることが出来るのか。
決してハード面に優れるクラブでもないだけに、ここはやや不思議に思うのが正直な所です。

昇格の権利は有さないものの、最後まで優勝を争った藤枝からは逆にJ1やJ2での経験が豊富なベテラン選手2名が選出されることとなりました。
2年間Jの舞台から遠ざかった森島がこれだけ活躍できるとは思いませんでしたし、キャリアもかなり下降線に思えた松岡がまさか年間フルタイム出場を果たすとも思っていませんでした。
こうした「まだまだやれる」選手達に陽の目が当たったことも嬉しく思いますね。

それではJ1、J2と同様にJ3でも「エキサイティングプレーヤー」の発表に移りたいと思います。


【2019年J3エキサイティングプレーヤー】

ギラヴァンツ北九州

・DF 寺岡真弘 成績 28試合2339分出場 0得点1アシスト

3年ぶりに古巣に復帰すると、ディフェンスリーダーとしてチームを引き締める存在に。

・DF 岡村和哉 成績 26試合2116分出場 2得点0アシスト
長年所属した讃岐を離れ、新天地でも実力を如何なく発揮。寺岡と鉄壁のコンビを築く。

・FW 池元友樹 成績 34試合2373分出場 7得点5アシスト
多くの若手選手が加わるも、一年間レギュラーを譲らず。高い技術で多くの得点を引き出した。

・FW 町野修斗 成績 30試合2120分出場 8得点3アシスト
ゴールゲッターとしてだけでなく、ポストプレーや崩しの役割など多彩な活躍を披露する。

・FW 北川柊斗 成績 11試合241分出場 7得点0アシスト
夏に高橋と共に加入すると、全ての試合で途中出場ながら7得点。241分でこのスコアは驚異的。

ザスパクサツ群馬

・MF 佐藤祥 成績 31試合2686分出場 2得点1アシスト

豊富な運動量で中盤でのボール奪取に尽力。3列目からの攻撃参加でも存在感。

・FW 青木翔太 成績 24試合2143分出場 10得点1アシスト
主にサイドハーフとして出色の存在感。絶好調だっただけに10月に負った大怪我は実に残念。

藤枝MYFC

・DF 秋山貴嗣 成績 33試合2970分出場 0得点0アシスト

手薄なディフェンスラインにおいて守備の要としてフル回転。攻撃面でも存在感を発揮。

・DF 秋本倫孝 成績 32試合2860分出場 2得点0アシスト
37歳を迎えても得意の空中戦の強さは健在。チームの精神的支柱としても躍進に貢献。

・MF 水野泰輔 成績 34試合2946分出場 0得点5アシスト
全試合に先発出場し攻撃の絶対軸に。チームも素晴らしい成績を残しキャリアハイの一年に。

カターレ富山

・DF 今瀬淳也 成績 32試合2880分出場 0得点1アシスト

層の薄いディフェンスラインにおける扇の要としてフル回転。ビルドアップでも奮闘。

・MF 前嶋洋太 成績 32試合2862分出場 2得点6アシスト
今季も攻撃型SBとして最終ラインから抜群の存在感。守備面での貢献も見逃せない。

・MF 白石智之 成績 33試合2640分出場 2得点6アシスト
繋ぎを大事にするチームにおける貴重な崩し役として大暴れ。数字以上に多くの好機を演出。

・FW 大谷駿斗 成績 22試合1234分出場 9得点3アシスト
21節に初スタメンを掴むとそこから13試合で9得点と大爆発。来季に向けて高い期待感を残す。

・FW 平松宗 成績 15試合1309分出場 6得点1アシスト
8月に加入すると即座に1トップのレギュラーに。得点数は勿論ポスト役としての貢献も光る。

ロアッソ熊本

・GK 山本海人 成績 34試合3060分出場 39失点

昇格は叶わずもビッグセーブの連続で絶対的守護神に君臨。J3ではさすがに別格の実力者だ。

・DF 鈴木翔登 成績 33試合2955分出場 1得点0アシスト
在籍5年目でいよいよ守備リーダーに。強さだけでなく一年間を通して高い安定感を身に付けた。

・DF 高瀬優孝 成績 29試合2299分出場 4得点5アシスト
ここ2年は苦しんだが、ようやく本来の持ち味を取り戻す。高精度のクロスでチャンスを量産。

・MF 黒木晃平 成績 33試合2805分出場 2得点0アシスト
堅実なプレーをベースに今季は攻撃の起点として例年以上の存在感。SBとして更なる成長。

・MF 上村周平 成績 30試合2666分出場 0得点0アシスト
中盤でタフに戦いながら今季は配給役としても出色の活躍ぶり。いよいよチームの顔の一人に。

・FW 北村知也 成績 28試合1895分出場 11得点0アシスト
ルーキーながら11得点を挙げチームのエースに。FWは手薄だっただけに貢献度は絶大だった。

セレッソ大阪U-23

・GK 茂木秀 成績 22試合1980分出場 34失点

周囲のライバルと併用となったが、出場した試合ではビッグセーブの連発で出色の存在感。

・MF 斧澤隼輝 成績 33試合2906分出場 5得点7アシスト
今季もJ1でのプレーは叶わずもJ3では申し分のない活躍ぶり。来季は勝負の一年だ。

・FW 安藤瑞季 成績 33試合1766分出場 11得点4アシスト
決して多くない出場機会ながら11得点。高い評価を受けいていた決定力をいよいよ披露した。

・FW 中島元彦 成績 34試合2931分出場 9得点5アシスト
今季もCFとボランチを兼務しながら突破力と得点力を存分に発揮。得意のFKでも2得点。

ガイナーレ鳥取

・DF 井上黎生人 成績 34試合3060分出場 1得点2アシスト

チームの失点は多かったが自身はフルタイム出場で高い存在感。今後のキャリアにも注目だ。

・DF 福村貴幸 成績 32試合2880分出場 0得点9アシスト
移籍自体が驚きだったが、J3ではやはり別格。高精度のキックを武器にリーグ最多アシスト。

・MF 可児壮隆 成績 30試合2532分出場 5得点1アシスト
6戦無敗だったチームが彼の離脱後ラスト4試合で1分3敗に。結果が雄弁に存在感を物語る。

・MF 林誠道 成績 26試合1585分出場 11得点2アシスト
今季はCFとしての起用が増えるとこれまでにない決定力を発揮し二桁得点。新境地を開拓した。

・FW フェルナンジーニョ 成績 25試合1608分出場 7得点5アシスト
出場機会は減ったがピッチに立てば違いを示す。38歳という年齢を考えれば驚異の活躍。

ブラブリッツ秋田

・GK 松本拓也 成績 34試合3060分出場 35失点

4年ぶりにフルタイム出場を達成し、安定したセービングでチームの堅守に大きく貢献した。

・DF 千田海人 成績 32試合2799分出場 2得点3アシスト
ビルドアップで特質すべき貢献を見せ間瀬スタイル一番の体現者に。急成長の一年を過ごした。

・MF 中村亮太 成績 27試合1711分出場 11得点4アシスト
CFでの起用をモノにしエースとして自己最多得点を記録。新たな一面を示して攻撃を牽引した。

AC長野パルセイロ

・FW 三上陽輔 成績 34試合2817分出場 4得点3アシスト

タレントを欠いた前線の中でただひとり年間を通して奮闘。スコア以上の貢献度があった。

ヴァンラーレ八戸

・GK 山田賢二 成績 29試合2610分出場 36失点

初めてとなるJの舞台で昨季失ったポジションを取り戻す。所属9年目で長年の努力を実らせた。

・DF 近石鉄平 成績 31試合2745分出場 3得点0アシスト
ディフェンスリーダーとしてJの舞台でも躍動。上背はないが対人戦に強く貴重な得点でも貢献。

・FW 谷尾昴也 34試合2696分出場 8得点6アシスト
全試合に出場し前線で身体を張って多大な貢献。彼もまた大柄ではないが空中戦の強さが光る。

・FW 上形洋介 33試合1615分出場 10得点2アシスト
決して満足な出場機会を確保できずも10得点。貴重な補強選手として求められた仕事を果たす。

福島ユナイテッドFC

・GK 堀田大暉 成績 33試合2970分出場 51失点

得意とする左足でのビルドアップだけでなく、今季は多くのビッグセーブも印象に残った。

・DF 阪田章裕 成績 29試合2523分出場 0得点0アシスト
すっかり福島のディフェンスリーダーとなり今季も最終ラインで相手攻撃を跳ね返し続けた。

・MF 輪笠祐士 成績 31試合2785分出場 2得点2アシスト
今季は左から右に場所を移し、やはりサイドバックとして最終ラインからゲームを作る存在に。

・MF 橋本拓門 成績 32試合2797分出場 0得点1アシスト
松田新監督のもと今季はボランチとしてまさしく「心臓」に。J3を代表する選手の一人だろう。

・MF 田村亮介 成績 34試合2729分出場 7得点5アシスト
出場機会を求めてJ3への移籍を選択すると、全試合に出場し鮮烈な活躍。貴重な打開役を担う。

・FW 武颯 成績 32試合2161分出場 15得点4アシスト
前半戦は途中出場が多かったが、先発の座を掴み後半戦はゴールラッシュ。本格化の兆し漂う。

アスルクラロ沼津

・DF 尾崎瑛一郎 成績 23試合1941分出場 3得点5アシスト
レギュラーに返り咲くと年齢を感じない精力的な上下動でチーム最多のアシストを記録した。

・MF 普光院誠 成績 29試合2574分出場 0得点3アシスト
チームは苦しんだが自身は今季も中盤を動き回って相手の攻撃を摘み続けた。

・MF 染矢一樹 成績 34試合2803分出場 6得点2アシスト
10番を授かると同時にレギュラーを掴み、気迫あふれるプレーでチームをまさしく牽引した。

Y.S.C.C横浜

・MF 宮尾孝一 成績 31試合2772分出場 2得点4アシスト

ボランチ出身の技術を活かし、CBで出場しながらこのスコア。リーグでも異質の存在に。

・MF 土館賢人 成績 34試合3031分出場 1得点1アシスト
主軸に抜擢され中盤の底で重要なフィルター役に。周囲からも愛されプロ初得点はPKで記録。

・MF 奥田晃也 成績 33試合2696分出場 6得点6アシスト
2トップと良好な関係を築き今季は得点に直結する活躍が増加。得点アシストは共に自己最多。

・FW 進昴平 成績 30試合2448分出場 14得点4アシスト
昨季は無得点に終わるも今季はまさしく大爆発。年間を通してコンスタントに得点を量産した。

・FW 浅川隼人 成績 32試合2756分出場 13得点7アシスト
こちらは昨季出場0分だったFWが覚醒の一年に。同世代の進との2トップは連携も抜群だった。

SC相模原

・DF 丹羽竜平 成績 31試合2760分出場 0得点0アシスト

体制が代わり、今季はCB一本でディフェンスリーダーとして活躍。改めて守備能力を証明した。

・MF 平石直人 成績 27試合2252分出場 6得点1アシスト
新天地でもドリブラーとしてのスキルを存分に発揮し、キャリアハイの6得点をマーク。

・FW 大石治寿 成績 30試合2497分出場 11得点1アシスト
J2の舞台では苦しんだが、J3ではやはりその得点力は別格。加入初年度ながらエースに。

カマタマーレ讃岐

・GK 清水健太 成績 34試合3060分出場 49失点

昨季に続き苦しいチームの中でフルタイム出場を果たし、水際で多くの失点を食い止める。

・DF 竹内彬 成績 28試合2488分出場 2得点1アシスト
チームは目標とは程遠い成績も自身は能力を十分に証明。ピッチ外でもクラブに多大な貢献。

FC東京U-23

・MF 品田愛斗 成績 32試合2786分出場 0得点3アシスト

高卒2年目だがU23チームでは絶対的存在。出色のゲームメイクを来季は是非ともJ1で。

・FW 原大智 成績 30試合2545分出場 19得点5アシスト
こちらは高卒2年目でJ3得点王に輝く。190㎝という長身ながら突破力も魅力のまさに逸材だ。

ガンバ大阪U-23

・DF 松田陸 成績 32試合2769分出場 1得点0アシスト
 
上背はないが持ち味の技術を評価され不動のCBに。攻撃的サッカーを最終ラインから支えた。

・MF 芝本蓮 成績 32試合2719分出場 3得点2アシスト
技術、創造性を武器に今季は攻撃の絶対的中心に君臨。リーグを見渡しても出色の存在だった。

・FW 川崎修平 成績 25試合2183分出場 2得点9アシスト
突貫小僧として強烈な積極性を武器に、高校3年生ながらリーグ最多の9アシストを記録。

・FW 唐山翔自 成績 10試合748分出場 8得点1アシスト
こちらは何と高校2年生にしてこのスコア。圧巻のゴールラッシュで一躍話題を集める存在に。

いわてグルージャ盛岡

・DF 福田友也 成績 34試合3009分出場 4得点0アシスト

3年連続のフルタイム出場は叶わずも、空中戦の強さを武器に4得点と今季は攻守両面で活躍。

・DF 麦倉捺木 成績 26試合2042分出場 2得点8アシスト
リーグ随一のキックを武器に新天地でも8アシストと攻撃のキーマンに。プロ初ゴールも記録。

・FW 谷口海斗 成績 32試合1980分出場 9得点3アシスト
昨季からはスコアが減るも、プロ2年で24得点は立派の一言。まだまだ上を目指したい。


以上が2019年のJ3エキサイティングプレーヤーとなります。

38歳の大ベテランから、17歳の高校2年生まで。
この年齢層の広さもJ3の特徴と言えるかもしれませんね(笑)

改めて振り返ると優勝した北九州からは5名、ベストイレブンに選出された3名を合わせると合計8人がピックアップされることになりました。
MVPに選出した高橋だけでなく北川も7得点と、夏の補強が物を言っての優勝劇でしたね。
そうした若手選手の躍動が目立った前線の中で、彼らに負けじと34歳の池元が一年間レギュラーとして昇格に貢献したことはとても嬉しく思います。
ニューウェーブ時代を含めて在籍何と11年目。このキャリアを考えて彼にMVPを与えてもいいくらいでした。

今季から熊本に移籍したGKの山本も最後までベストイレブンに選出するか悩みました。
数々のビッグセーブに加えてビルドアップでも貢献し、正直高橋より活躍が目立っていたような感もあるのですが…
やはり「ダブルスコア」に近い失点数の差がついたのでベストイレブンには選べませんでしたね。

また、9位から4位にジャンプアップした富山は就任2年目の安達監督のもと攻撃的なスタイルの成熟がさらに進みサッカーの内容という面では高く評価できるチームのひとつでした。
花井だけでなくエキサイティングプレーヤーにも実に6名が選出。来季が楽しみなチームの筆頭ですね。

中位のチームに目を向けますと、昇格初年度にして八戸の躍進が目立ちますね。
昇格に際した補強も少なく、Jリーグ経験すらないような選手達がたくさんいる中でのこの成績。
エキサイティングプレーヤーに選出したGKの山田は大卒でこのクラブに入団し、東北2部リーグからコツコツとプレーを続けて今年Jの舞台でこれだけの活躍を披露してくれました。
彼の存在は今季のJ2のひとつのハイライトだったように思います。

こうした「名もない」選手達を率いて奮闘を見せた、新任の大石監督の手腕も見事。
昨年まで4年間指導した藤枝でも魅力的なサッカーを展開していただけに、そろそろもうひとつ上のステージでの指導が見てみたい監督のひとりですね。

また、リーグ4位の得点力と最多失点という両極端な2面姓を持ち合わせたYS横浜のサッカーも興味深いものがありました。
どれだけ失点がかさんでも、あくまで自分たちの「長所」を貫き通したシュタルフ監督の采配は結果以上の魅力が伴っていましたね。
おかげで昨季までは実績ゼロだった進と浅川という2人が揃って二桁得点を記録。
こうした才能の開花は他の指導者の下では有り得なかったことと言えるでしょう。

下位にはG大阪とF東京との2つのU-23チームが名を連ねることになりましたが、今季をもって「U-23チーム」は廃止が濃厚と報道されています。
代わりとなる大会やリーグもないだけに、そうなればC大阪を含めた3クラブはまず人員整理が必須。
これら3クラブの若手選手の動向がこのオフの市場では非常に注目のポイントとなりますね。

結局3クラブにとってどれほどの意義があったのかは4年間ではやや把握しづらいですが
チームとしての結果をある程度度外視し、選手個人個人の長所を引き延ばすことに重きを置いた今季のG大阪U-23のようなスタイルは個人的には好印象でした。
こうした取り組みのもとでU23からトップチームへ、そして更にはマンチェスター・シティから声がかかる存在となった食野亮太郎の存在は最後の最後にU23チームの存在意義を示す「置き土産」になったような印象を受けます。

最後に今季のJ3を簡単に総括させてもらいますが、今季は「例年以上に予想外」というシーズンだったのではないかと思います。
昨季最下位だった北九州の優勝だけでなく、3位に入った藤枝も昨季はブービーの16位でした。
戦力的には一番手かと思われた熊本は昇格を果たせず、讃岐は昇格どころか下位に低迷。
この4クラブの結果をすべて予測できた人は誰ひとりとしていないことでしょう(笑)

J1もJ2も予測不能な部分はありますが、やはり「予算規模の壁」が要所要所で結果に一定の落ち着きを与えているような印象を受けます。
予算規模に大きな差がないJ3は、まさしく何でもあり(笑)
本当に何が起きてもおかしくないリーグだということを今季の結果は分かりやすく示してくれました。

来年はここに岐阜と鹿児島の降格が決まり、JFLからは今治の昇格が決定となりました。
U23チームが抜けるとすれば恐らく所属クラブは16で決まりですが…その内7クラブしかJ2ライセンスを所持していないというのはやはり残念な事実。
昇格という目標があるクラブと無いクラブが混在している点は各クラブ間の「平等性」も薄れる懸念があるだけに、それぞれまずはハード面の整備に力を注いでほしいと思いますね。

それではJ3の各表彰発表も以上にしたいと思います。
次回は再び東京ヴェルディにまつわる恒例企画でお会いしましょう!では!