2019年J1ベストイレブン | BBGのブログ

BBGのブログ

ブログの説明を入力します。

J2編が終わり、続いてはJ1のベストイレブンを発表したいと思います。

川崎が「独走」した昨季から一転、3クラブが最終盤まで熾烈に優勝の座を争った2019年シーズン。
例年以上に「驚き」の多い結果となった印象ですが、そのせいかベストイレブンの選考もこれまでとはかなり毛色が違ったものになると思われます。
それではそんな11人を早速ご紹介!よろしくお願いします!!

【2019年J1ベストイレブン】

GK キム・ジンヒョン(セレッソ大阪)
成績 34試合3060分出場 25失点


飛び抜けた実力者がいなかっただけに素直に失点数から彼を選出する。
ロティーナ就任により自身への依存度は例年より減少した印象だが
それでも安定したセービングと、ビルドアップでもチームに大きな貢献。
遂にクラブ歴代最多出場者となるなどこれまでの実績も讃えたい。

DF 畠中慎之輔(横浜F・マリノス)
成績 34試合3060分出場 0得点0アシスト


移籍後飛躍的な成長を遂げ今季はフルタイム出場とチームに不可欠な選手に。
守備での貢献もさることながら、特質に値するのはCBとは思えない攻撃性能。
高精度のフィードとタイミングのいい縦パスで度々チャンスを演出した。
A代表でも常連へと上り詰め、横浜から日本の未来を担う人材になりつつある。

DF チアゴ・マルチンス(横浜F・マリノス)
成績 38試合2883分出場 0得点0アシスト


その畠中と抜群の関係性を築いて鉄壁のユニットを組んだ優良CB。
畠中に引けを取らないCBとしては特質すべき技術で攻撃面でも大きく貢献し
一方で高いアジリティを活かして対人戦やカバーリングでも見事な活躍を披露。
CBとしての総合力の高さはリーグでも群を抜いた存在として優勝に尽力した。

DF マティ・ヨニッチ(セレッソ大阪)
成績 34試合3060分出場 1得点0アシスト


体制が変わっても絶大な信頼は不変。今季も守備リーダーとして君臨した。
空中戦の強さは勿論、若手選手と組むことも多い中で統率力も発揮。
得点は1に留まるも、その1点はダービーでの7年半ぶりの勝利をもたらした。
8節から警告を「こらえて」見事フルタイム出場を達成した点も評価したい。

DF 森重真人(FC東京)
成績 34試合3059分出場 2得点0アシスト


代表からは遠ざかって久しいが、今なおリーグ屈指のCBであることを証明。
対人能力、そして足元の技術、ラインの統率と総合力の高さは群を抜いていた。
所属10年目にして自身初となる全試合出場も達成しひとつの集大成の一年に。
CBは怪我人が相次いだだけに彼抜きでの優勝争いは絶対に有り得なかったろう。

MF 橋本拳人(FC東京)
成績 34試合3060分出場 3得点0アシスト


長谷川監督からの高い信頼をもとに今季はいよいよチームの大黒柱へと成長。
中盤の底で精力的かつ気の利いた動きで守備の仕事を一手に引き受けた。
今季は配給役や攻撃参加でも貢献を見せるなどその存在感は強まる一方。
A代表でも海外組に混ざって主力の座を勝ち取るなど急成長の一年を過ごした。

MF セルジーニョ(鹿島アントラーズ)
成績 33試合2376分出場 12得点2アシスト


昨年は夏の加入で主にACLで活躍するも、今季はいよいよ本領発揮。
スコアラーを欠いたチームの中で貴重な得点源として一年間フル回転した。
決定力もさることながら、局面打開役として二列目からも多大な貢献ぶり。
チーム最多の33試合に出場し、プレーでチームを牽引する存在となった。

MF 柏好文(サンフレッチェ広島)
成績 34試合3041分出場 8得点4アシスト


これまでもリーグ随一のドリブラーとして高いパフォーマンスを見せていたが
今季は自身最多となる8得点を挙げスコアラーとしても五臓六腑の活躍ぶり。
ストライカーを欠いたチームで最多得点者となり攻撃を牽引する存在となった。
鉄人ぶりも相変わらずで全試合に先発出場と出色の一年を過ごす。

FW 仲川輝人(横浜F・マリノス)
成績 33試合2796分出場 15得点9アシスト


ポステコグルー監督のもとで一気に才能が開花し、今季はまさに大爆発。
強烈なドリブルだけでなくフィニッシュでも違いを示して15得点。
アシストと合わせて実に20得点以上に絡みチームの戦術兵器となった。
強気な姿勢を崩さず今季リーグで一番華があった選手と言えるだろう。

FW マルコス・ジュニオール(横浜F・マリノス)
成績 33試合2674分出場 15得点5アシスト


初めての日本でのプレーながら素早くフィットし開幕からゴールを量産。
ストライカーとしては勿論のこと、二列目でのプレーでも存在感を示し
周囲の選手との巧みな連携でチームの攻撃力を引き上げる存在となった。
ゴールパフォーマンスでもファンを沸かせすっかり横浜の顔となる一年に。

FW ディエゴ・オリヴェイラ(FC東京)
成績 33試合2808分出場 14得点3アシスト


東京のエースは今季も年間を通してハイアベレージな活躍を披露。
決定力、突破力、加えてポストプレーと幅広い貢献で攻撃を牽引した。
永井との2トップはもはやリーグ最高峰のユニットであり関係性は抜群。
周囲を上手く活かすプレーも増えた印象で、更なる成長を示す一年に。


続いて新人王と最優秀監督を発表します。

新人王 西澤健太(清水エスパルス)
成績 23試合1647分出場 7得点3アシスト


大学を経由して幼少期から過ごした清水に復帰すると、1年目から大活躍。
与えられたチャンスをしっかりとモノにして、後半戦はレギュラーに定着。
クラブの新人記録にあと僅か迫る7得点を挙げ攻撃の核となった。
9月には月間MVPも獲得し、一躍多くのサッカーファンから知られる存在に。

最優秀監督 アンジェ・ポステコグルー(横浜F・マリノス)
戦績 22勝4分8敗 勝ち点70 得点68 失点38

就任2年目でチームに15年ぶりの年間王者をもたらし、文句なしの受賞だろう。
ポステコグルー監督が高く評価されるべきは結果もさることながら内容にある。
各選手が流動的にピッチを縦横無尽に動き回る独創的なスタイルは類がなく
その上で常に攻撃的姿勢を崩すことなくチームはリーグ最多得点を記録した。
魅せる、勝つ。両立が難しいこの二つでそれぞれ頂点を極めるとは天晴の一言。

それでは最後に今季のMVPとなる選手を発表したいと思います。

最優秀選手 仲川輝人(横浜F・マリノス)
成績 33試合2796分出場 15得点9アシスト

そんなマリノスの攻撃的サッカーを一番に体現したのがこの男だろう。
ポステコグルー監督のもと、ドリブラーの枠に収まらない存在へ成長。
年間を通して得点を量産し、PKゼロでの15得点は高い評価に値する。
一時はJ2を転々とした苦労人だけに、この栄誉を送れることを嬉しく思う。


以上のメンバーとなりました。
優勝争いが上位2クラブの間で最後まで接戦となっただけに、ベストイレブンもこの2クラブの選手が大半を占める結果となりました。
守備ブロックには年間最少失点を記録したセレッソから2名が選ばれましたが、彼らの残した42試合25失点という記録も素晴らしいですね。

改めてラインナップを振り返ると、ネームバリューのある選手が多かった昨年からは一転してこれまであまり陽が当たらなかった選手の選出が多くなった印象です。
MVPを獲得した仲川もキャリアを辿れば苦労人ですし、柏やキム・ジンヒョンなど所属クラブで長らく「コツコツと」貢献を続けてきたベテラン選手にスポットライトが当たるシーズンだったことは嬉しく思いますね。
彼らのような選手は是非とも公式のベストイレブンでも選出してもらい(笑)もっとその活躍がクローズアップされてほしいな思います。

一方で25歳以下の選手の選出は畠中1名に留まる結果となりました。
これは前途有望な若手選手達が次々と海外リーグから「青田買い」されている影響が分かりやすく表れていると言えますね。
残念ではありますが、レベルの高い選手が一刻も早くレベルの高い環境でプレーしたいと思うのは当然のことでもありこうした移籍は今後も避けられはしないでしょう。
それだけに、そうした有望な選手達のプレーは「観られる内にスタジアムで観ておく」これがファンに出来る唯一のことなのではないかと思います(笑)

それではそんな将来有望な若手選手達も含んだ、今季の「エキサイティングプレーヤー」を発表したいと思うのでよろしくお願いします!

【2019年J1エキサイティングプレーヤー】

横浜F・マリノス

・GK 朴一圭 成績 25試合2227分出場 21失点

移籍自体が驚きだったが5節からレギュラーへ。高い足元の技術はJ1でも出色のものがあった。

・MF 喜田拓也 成績 33試合2965分出場 0得点1アシスト
チームのスタイルにフィットし中盤の要へ成長。守備だけでなく攻撃面でも欠かせない選手に。

・MF 遠藤渓太 成績 33試合1913分出場 7得点7アシスト
先発を外れる機会は増えたがスーパーサブとして機能。得点アシストを飛躍的に向上させた。

・FW エジカル・ジュニオ 成績 16試合1188分出場 11得点1アシスト
序盤戦からゴールを量産するも無念の負傷離脱。来季はフル回転して20得点を目指したい。

・FW エリキ 成績 12試合1078分出場 8得点3アシスト
エジカルの負傷を受けて緊急加入すると即座にフィットし得点量産。優勝のキーマンとなる。

FC東京

・GK 林彰洋 成績 34試合3060分出場 29失点

堅実なセービングでチームに安定感をもたらす。ベテランの域だが今こそがキャリア最盛期。

・DF 室屋成 成績 30試合2697分出場 0得点2アシスト
今季も年間を通してハイアベレージな活躍ぶり。日本有数のSBとして実力を如何なく発揮した。

・DF 渡辺剛 成績 23試合1933分出場 0得点2アシスト
ルーキーながら即戦力として優勝争いをしたチームを支える。CKから貴重な得点も奪った。

・MF 東慶悟 成績 34試合2967分出場 1得点6アシスト
攻撃にアクセントを加えられる貴重な技巧派として今季もフル回転。10番に相応しい存在に。

・FW 永井謙佑 成績 33試合2322分出場 9得点3アシスト
持ち前のスピードを生かしてオリヴェイラと最強2トップを形成。日本代表にも復帰した。

鹿島アントラーズ

・MF レオ・シルバ 成績 27試合2098分出場 4得点4アシスト

負傷離脱もあったがピッチに立てば高い存在感。3列目から多くのチャンスを演出した。

・MF 土居聖真 成績 32試合2715分出場 5得点7アシスト
多くの若手選手が退団する中最後まで鹿島スピリットを披露。泥臭くピッチの上で闘い抜いた。

・FW 伊藤翔 成績 26試合1826分出場 7得点0アシスト
物足りなさも残ったが人材難の最前線で貴重な存在に。得点を奪う以外でも多くの貢献を残す。

川崎フロンターレ

・MF 長谷川竜也 成績 25試合1335分出場 5得点6アシスト
主にスーパーサブとして貴重な得点に度々絡む。鋭い突破力は観る者に強烈な印象を残した。

・MF 田中碧 成績 24試合1967分出場 1得点2アシスト
分厚い中盤の中で20歳にしてレギュラーへ成長。五輪代表でも活躍を残し飛躍の一年を過ごす。

・MF 家長昭博 成績 26試合2086分出場 0得点4アシスト
得点0は寂しいが今季もチームの攻撃を牽引する存在。彼抜きで川崎の攻撃は成り立たない。

・FW 小林悠 成績 31試合2119分出場 13得点2アシスト
ダミアンとの関係性に苦しむも終わってみれば12得点。ルヴァン杯制覇にも多大な貢献。

セレッソ大阪

・DF 丸橋祐介 成績 32試合2757分出場 2得点5アシスト

体制が変わっても絶対的な信頼は不変。鉄人ぶりも変わらず大怪我からも驚異的な速さで復帰。

・MF 奥埜博亮 成績 32試合2459分出場 7得点2アシスト
多彩な顔ぶれの中からロティーナの信頼を掴みレギュラーに。献身性と戦術理解力が光る。

・MF 水沼宏太 成績 31試合2282分出場 7得点2アシスト
ロティーナスタイルを誰よりも体現する選手として攻撃になくてはならない存在となった。

・FW ブルーノ・メンデス 成績 24試合1782分出場 6得点1アシスト
ポストプレーに加えて献身的な守備など幅広い貢献で前線の核に。応援歌も人気を博した。

サンフレッチェ広島

・GK 大迫敬介 成績 29試合2610分出場 24失点

19歳にして実力者の林からレギュラーを奪取。A代表からも招集されるなど将来性は抜群だ。

・DF 荒木隼人 成績 24試合2047分出場 2得点0アシスト
ルーキーにしてCBのレギュラーを掴み、11月にはA代表招集を受けるまで上り詰めた。

・MF 川辺駿 成績 34試合2965分出場 3得点4アシスト
復帰2年目でついにチームの中心選手に。技術の高さだけでなく攻守にタフなプレーが印象的。

・MF 森島司 成績 24試合1866分出場 3得点7アシスト
シーズン半ばに定位置を掴みチーム最多の7アシスト。ミキッチから継いだ14番を自分の物に。

ガンバ大阪

・GK 東口順昭 成績 34試合3060分出場 48失点

チームの守備は安定せずとも一定の結果を残せたのは彼あってこそ。衰えは一切見られない。

・DF 三浦弦太 成績 31試合2758分出場 1得点2アシスト
苦しい時期もあったが自身で乗り越え年末には代表へ復帰。今季は右SBとしてもプレー。

・MF 矢島慎也 成績 27試合1818分出場 1得点4アシスト
浮上のきっかけとなった布陣の変更は彼の存在あってこそ。中盤の底で難しい役割に奔走。

・MF 小野瀬康介 成績 30試合2424分出場 7得点4アシスト
WB、SH、どちらの役割でも右サイドから多くのチャンスを演出。今や攻撃のキーマンだ。

・MF 倉田秋 成績 31試合2521分出場 7得点1アシスト
波に乗れないチームで気を吐く存在に。プレーで周囲を牽引しチームを残留へと導いた。

・FW アデミウソン 成績 32試合2352分出場 10得点8アシスト
幅広い貢献で彼抜きでは攻撃が回らなかった。最終盤はゴールラッシュで順位上昇にも尽力。

・FW 宇佐美貴史 成績 14試合1192分出場 7得点1アシスト
3年ぶり2度目の古巣復帰はフィットに時間を要するも結果的にこの決定力。格の違いを示した。

ヴィッセル神戸

・DF 酒井高徳 成績 12試合1068分出場 0得点2アシスト
短い出場ながら別格の存在感を示す。欧州で長年プレーしたその実力を存分に証明した。

・DF 西大伍 成績 29試合2416分出場 0得点7アシスト
新天地でも実力を如何なく発揮し7アシストをマーク。終盤はWBとしてより多くの得点に絡む。

・MF 山口蛍 成績 34試合3060分出場 3得点2アシスト
全ての指揮官から抜群の信頼を受けフルタイム出場。中盤での守備の仕事を一手に引き受ける。

・MF セルジ・サンペール 成績 24試合1618分出場 0得点0アシスト
昨季は適応に苦しむも、今季はパスサッカーの中心へ成長。異国での弛まぬ努力を称えたい。

・MF アンドレス・イニエスタ 成績 23試合1926分出場 6得点6アシスト
プレーの端々から見せるその技術はやはり異次元。今季は精神的支柱としてもチームを牽引。

・FW ダビド・ビジャ 成績 28試合2130分出場 13得点2アシスト
チームは低調だったがさすがの決定力を示した。今季での引退があまりに惜しまれる活躍ぶり。

・FW 古橋亨梧 成績 31試合2340分出場 10得点8アシスト
成長は留まることを知らず10得点8アシストと大ブレイク。初召集を受けたA代表でも存在感。

大分トリニータ

・GK 高木駿 成績 34試合3060分出場 35失点

高い足元の技術を活かしJ1でも出色の存在感。彼抜きでの躍進は有り得なかった。

・DF 鈴木義宜 成績 34試合3060分出場 0得点1アシスト
プレーの安定感、そしてタフネスぶりは一切揺らぐことなく3年連続のフルタイム出場を達成。

・DF 岩田智輝 成績 27試合2403分出場 4得点2アシスト
J1の舞台を成長の場とし、得意の攻撃参加からCBながら4得点を挙げる。五輪代表にも定着。

・MF 小塚和季 成績 33試合2581分出場 1得点5アシスト
J2で戦った2年での成長を確実に示す。高い技術を基に攻守のリンクマンとして絶大な存在感。

・FW オナイウ阿道 成績 31試合2293分出場 10得点2アシスト
序盤はシャドーとして得点力を、藤本退団後はCFとしてポスト役もこなす。遂にA代表へ。

北海道コンサドーレ札幌

・GK ク・ソンユン 成績 33試合2970分出場 48失点

決定的なセーブに加えて攻撃面での貢献も進化を遂げ、年々の成長が光る。A代表でも常連に。

・DF 進藤亮佑 成績 33試合2970分出場 6得点2アシスト
空中戦の強さを如何なく発揮し今季はCBながら6得点。A代表招集も受け遂に世界へ羽ばたく。

・DF 福森晃斗 成績 33試合2970分出場 2得点8アシスト
相変わらずの安定感で今季は数字を伸ばし7アシストを記録。彼抜きにチームは成り立たない。

・MF チャナティップ 成績 28試合2428分出場 4得点6アシスト
得点数は減るも今季も強烈なアジリティを武器に躍動。攻撃には欠かせない存在だ。

・FW 鈴木武蔵 成績 33試合2875分出場 13得点3アシスト
都倉の穴を補って余りある鮮烈な活躍を見せ新エースに。来季は更なる得点増に強い期待。

・FW ジェイ 成績 23試合1334分出場 9得点1アシスト
出場機会が減ってもピッチに立てば格の違いを示す。37歳を迎えたが得点力は錆びつかない。

ベガルタ仙台

・GK ヤクブ・スウォビィク 成績 15試合1350分出場 15失点

初となる日本でのプレー、それも途中加入という立場ながら即座に適応。ビルドアップでも貢献。

・DF シマオ・マテ 成績 24試合1991分出場 3得点0アシスト
強烈な個人能力で攻守に存在感を示す。屈強な身体からは想定外のビルドアップでも貢献。

・DF 平岡康裕 成績 29試合2587分出場 2得点1アシスト
マテが存在感を見せるがやはり仙台にこの男は欠かせない。終盤戦は貴重な得点で残留に貢献。

・DF 永戸勝也 成績 30試合2700分出場 2得点10アシスト
大怪我から復帰しSBながらリーグ最多の10アシストを記録。B11に近い出色の活躍を見せる。

・MF 松下佳貴 成績 25試合2153分出場 3得点1アシスト
豊富な運動量を活かし3列目から攻撃にアクセントを加える貴重な存在としてチームの柱に。

・MF 関口訓充 成績 22試合1483分出場 4得点1アシスト
大ベテランの域だが攻撃にアクセントを加える貴重な存在に。意外にも4得点は自身J1最多。

清水エスパルス

・DF 松原后 成績 34試合3056分出場 2得点1アシスト

キャリア初のフルタイム出場。アシスト数に不満は残るが多くのクロスでチャンスを演出した。

・FW ドウグラス 成績 30試合2316分出場 14得点5アシスト
不整脈で出遅れるが復帰後は圧巻の得点力。国内外から熱視線を浴びる超優良ストライカーだ。

名古屋グランパス

・GK ランゲラック 成績 33試合2887分出場 50失点

昨シーズンに続き今年も多くのビッグセーブで圧倒的存在感。彼がいなければ降格も有り得た。

・DF 中谷進之介 成績 34試合3060分出場 1得点2アシスト
在籍2年目ですっかり名古屋の中心選手に。左足でのビルドアップは日本有数のレベル。

・MF 米本拓司 成績 28試合2330分出場 0得点1アシスト
思い切った挑戦が吉と出た。年間を通してレギュラーを守り抜き攻撃面でも大きな成長を披露。

・MF ジョアン・シミッチ 成績 32試合2715分出場 2得点2アシスト
技術の高さ、そして判断力を活かしまさしく司令塔として君臨。Jリーグでは別格の選手だ。

・MF 和泉竜司 成績 31試合2332分出場 6得点2アシスト
今季は本来の攻撃的ポジションでの起用が増え6得点。多くの好機に顔を出し多大な存在感。

・FW 前田直輝 成績 29試合1741分出場 9得点3アシスト
乗っているときのプレーはまさに戦術兵器。後半戦のゴールラッシュに来季へ大きな期待感。

浦和レッズ

・FW 興梠慎三 成績 31試合2468分出場 12得点0アシスト 

前人未到の8年連続二桁得点を達成。アジアの舞台でも得点を量産する最上級のストライカー。

サガン鳥栖

・DF 金井貢史 成績 13試合920分出場 4得点2アシスト

8月に加入するとデビュー戦での劇的決勝弾を含め4得点と活躍。重要な得点が非常に多かった。

・MF イサック・クエンカ 成績 29試合2229分出場 6得点1アシスト
苦しんだチームの中でバルセロナでプレーした実力は十分に示す。攻撃に違いをもたらした。

・FW 金崎夢生 成績 31試合2436分出場 7得点1アシスト
満足いくスコアではないがチームの為に前線で奔走。得点以外にも多くの貢献をもたらした。

湘南ベルマーレ

・DF 山根視来 成績 31試合2658分出場 2得点1アシスト

昨年ほどのインパクトは無いも、今季も最終ラインから攻守にフル回転してチームを支えた。

・MF 松田天馬 成績 32試合2473分出場 3得点3アシスト
チーム最多の32試合に出場し急成長の一年に。攻守にフル回転しまさに湘南らしさを体現。

・FW 山崎凌吾 成績 31試合2633分出場 5得点5アシスト
人材を欠いた前線のセクションで唯一の柱となる存在に。守備面での貢献も光った。

松本山雅FC

・GK 守田達弥 成績 31試合2790分出場 36失点

チームは結果を出せない中でも自身は高い安定感を披露。GKとしての総合力の高さが光る。

・DF 飯田真輝 成績 29試合2610分出場 2得点2アシスト
33歳で迎えた自身二度目のJ1の舞台。チームは降格するも個人としては成長を証明した。

・DF 高橋諒 成績 32試合2871分出場 1得点3アシスト
手薄な左サイドで定位置を掴むと一年間高いパフォーマンスを披露。違いを示した選手の一人。

ジュビロ磐田

・MF 松本昌也 成績 34試合2793分出場 2得点2アシスト

年間を通して実に4人の監督が指揮を執った中で堂々全試合に出場。攻守に奮闘が光った。

・FW アダイウトン 成績 33試合2322分出場 7得点0アシスト
低迷したチームの中で孤軍奮闘。ダービーでの劇的決勝弾で今季唯一の明るい話題を届ける。



以上の結果になりました。
エキサイティングプレーヤーの選出は76名。昨年からは3名の増加となりましたね。

リーグ全体を振り返ると、黄金期の到来を予感させていた川崎が思わぬ躓きを見せたことで再び優勝争いが大混戦となりましたね。
横浜とFC東京は昨季揃って中位に沈んでいたクラブ。
確固たるビッグクラブがいないが故に予測不能なこのリーグの特徴を再確認させられる一年となりました。

そんな中でも結果以上に試合内容の「エンターテインメント性」が目立っていたマリノスが最終的に優勝の栄誉を勝ち取ったことを嬉しく思います。
こうしたエンターテインメント溢れるチームは結果が出ないことが多いのですが(苦笑)前述したように「魅せる」と「勝つ」を見事両立しきったポステコグルー監督の指導は素晴らしいものがありましたね。
マリノスの試合では選手達が非常に楽しそうにプレーしているのも印象的でした。

また、ピッチ上の戦略はもちろんのことクラブとしての補強戦略もマリノスは見事でした。
シティグループと提携しているという最大の強みを存分に生かし、世界中に広がる膨大なネットワークの中から的確に外国人選手を補強。
エジカル・ジュニオの負傷離脱後、即座にエリキという「優良物件」を引いてくるあたりは他のクラブには真似のしようがない選手補強ですよね。


さて、話をこのリーグの「予測不能さ」という部分に戻しますと、昨年も同じような感想を述べたのですが「日程の過密化」が解消されないことが一番の原因となっているように感じます。
川崎も、広島も、そして鹿島も浦和もACLのグループステージと同時進行だった序盤戦は勝ち点が伸び悩みました。

ACLに不出場のFC東京が序盤戦で「独走」したのは昨季の広島と全く同じ展開。
今のJリーグではこの2大会にそれぞれ均衡した戦力を保てるほどの選手層を抱えたクラブがいないだけにどうしてもこの展開は避けられないと言えるかもしれません。
選手層という意味では浦和に比較的高い期待をかけていたのですが…ACLでは決勝に進んだものの今季の浦和はあまりにもリーグでの戦いがお粗末でした。

また、多くの選手がシーズン中に海外へと移籍した鹿島からも分かるように
国内屈指の強豪クラブでもあくまで「引き抜かれる側」であることもこのリーグを難しくしている一因だと思います。
むしろ、あれだけ選手を引き抜かれながら最後まで優勝を争ったのはさすが鹿島アントラーズ。
恐らくその他のクラブだったら順位は急降下していたことでしょう。

こうした問題は解決法が見いだせないだけに難しく、現状は入れ替わりの激しい勢力の均衡を楽しむしかないのかもしれません。
来年は東京五輪の影響で更に変則日程となることが決まっているだけに、これまで以上に想像がつかない結果となるかもしれませんね。


改めて順位表を見てみると昇格1年目ながら9位にまで躍進した大分の存在は今季の大きなサプライズでしたね。
J3からチームを一気にここまで引き上げた片野坂監督の手腕は圧巻。
最優秀監督に選出してもよかったのではないかと思うほど大分のパフォーマンスは目を見張るものがありました。

また、そんな片野坂監督とJ2でしのぎを削ったロティーナ監督が率いたセレッソも評価に値するシーズンを過ごしたのではないかと思います。
タイトルやACL出場は逃したものの、終盤戦には5連勝を見せるなどチームは右肩上がりの成長を披露。
東京Vに比べて腰を据えてチーム作りがしやすい環境が整っているだけに、来季は大いに期待して良いのではないでしょうか。

2年目のジンクスが心配された「ミシャ札幌」もルヴァン杯では決勝まで進出するなど、こちらも確実にチームが成長をしている印象を受けます。

一方で、そこから下。
勝ち点でも差がついた11位以降のクラブは上位勢と比べると「指導者の差」が如実に結果に表れたのではないでしょうか。

11位以下の8クラブ中6クラブがシーズン途中に監督交代。これはちょっと多すぎますね。
中位以降のほとんどのクラブは開幕時の監督に問題を抱え、勝ち点を伸ばすことが出来ませんでした。

大槻監督や金監督が「再登板」となった浦和や鳥栖、そしてフィッカデンディ監督を緊急招聘した名古屋のようにちょっと指導者の選定で「アイデア」を欠いているクラブが多いだけに
この部分でいかにして差をつけることが出来るかは混戦を抜け出す大きなポイントとなるでしょう。
J2やJ3で結果を出した指導者の引き抜きがあるかどうかもオフの大きな注目所となりますね。


また、指導者という部分では湘南ベルマーレを率いていた曺前監督のパワハラ問題は今季のJリーグに大きな暗い影を落とす結果となってしまいました。
発表された資料を読む限り彼の行動には擁護のしようがなく、こうした部分でもまだまだ「指導者のレベル」が世界各国に比べると大きく劣っていると痛感せざるを得ない一年となりましたね。

苦戦の続く神戸を見ていると「世界レベル」の指導者を呼べばいいという訳でもないのもまた事実なのですが(苦笑)国を挙げてもう少し「指導者の育成」を進めないとこのリーグには明るい未来が待っていないのではないかと思います。

降格クラブは松本と磐田が決定。
松本は今年もまたJ1の壁を越えられず、磐田は案の定という結果でしたね。
J2優勝を決めた柏はクラブ規模も優にJ1下位クラブを超えているだけに、来季は降格争いもかなり熾烈なものになることでしょう。


……以上にて、J1の各種表彰発表と総評を締めくくりたいと思います。
ベストイレブンの発表は後はJ3を残すのみ。早急に更新に取り掛かりますのでしばしお待ちください!