【2026年北中米ワールドカップ戦力診断 グループK】■ポルトガル(7大会連続10回目)『最後にして最大の好機。果たしてロナウドは神になれるか否か。』
【各セクション診断】
FW 8
MF 9
DF 9
GK 8
指揮官 7
【総合値】41
【チーム状態】B
【キーマン】ロナウド欧州でも屈指のタレント軍団と評されながら、ここ4大会のワールドカップの成績はベスト8が最高位と奮わない。
EURO、そしてネーションズリーグでも優勝を果たしたロナウドにとって、41歳で迎える今大会は悲願のワールドカップ制覇を賭けてのラストチャンスとなるだろう。
ロナウド以外にもB・フェルナンデス、ネベス、B・シウバといった長らく代表を牽引してきた主力選手たちが30歳前後を迎える今大会は、代表チームにとっても最大のチャンス。
事実昨年のネーションズリーグ決勝ではスペインを破って2度目の優勝を飾るなど、主力選手たちは今がまさしく最も脂の乗り切った時期を迎えていると言っていい。
EURO24では無得点に終わりいよいよ「不要論」などが囁かれてきたロナウドも、その決勝戦では得点を挙げるなど年齢を感じさせない驚異的なパフォーマンスを維持。
起用法が難しい存在であることは間違いないものの、彼の勝負強さと決定力はやはりまだまだチームには欠かせないストロングポイントと言えるだろう。
一方で、指揮を執るマルティネス監督の采配には大きな不安がつきまとう所。
前任のベルギー代表監督でも当時世界最強と謳われたタレント軍団を率いながら属人的なサッカーしか披露できず、カタール大会ではまさかのグループステージ敗退に終わっている。
現在のポルトガル代表も豪華絢爛な陣容に反してピッチ上の戦術は見るべきところが少なく、優勝を狙うにはやはり物足りない指導者と言わざるを得ないだろう。
しかし、クラブチームとは違って、戦術よりも勢いや団結力がモノを言うのがワールドカップの舞台でもある。
前回大会のメッシに続き、ラストチャンスを迎えるロナウドが母国の神になれるか否か。
鍵を握るのは指揮官ではなく、ロナウドの求心力と言っていいだろう。
■DRコンゴ(13大会連続2回目)『52年ぶりの出場も、近年の成績を考えると決して侮ることはできない。』
【各セクション診断】
FW 5
MF 6
DF 6
GK 5
指揮官 6
【総合値】28
【チーム状態】C
【キーマン】ウィサ前名称のザイール時代に1度の出場経験を持つが、DRコンゴ(コンゴ民主共和国)に名称が変わってからはこれが初の出場。
最終予選ではグループ2位で大陸間プレーオフへと回り、そこでジャマイカを破って見事に52年ぶりの本大会出場を達成した。
日本の約6倍の面積を有し、人口は1億人を超えるアフリカ屈指の大国であるDRコンゴ。
国の規模と相反してサッカー代表は長らく苦戦が続いていたが、近年は欧州でプレーする選手たちが続々と増えており、このことがチームの強化へと直結している。
ニューカッスルでプレーするウィサ、ウェスト・ハムでプレーするワン=ビサカ、そしてマンチェスター・Uでもプレーしたトゥアンゼベと、プレミアリーグのファンにとっては特に名の知れた選手が多いことだろう。
彼らの指揮を2022年から執るデサベレ監督はアフリカでの指導歴が長く、DRコンゴでも選手や国家のカラーに合わせた巧みなチーム作りを披露。
攻撃面ではアフリカらしい創造性のある攻撃を容認しつつ、トゥアンゼベのリーダーシップも良いサポートに、守備面では規律を重視した組織的なディフェンスを構築した。
こうして攻守のバランスに優れたチームが完成すると、23年にはネイションズカップで3位躍進と大きなサプライズを提供。
今大会も予選では2位に終わったものの、首位のセネガルと勝ち点差2に迫る激闘を演じ、プレーオフではナイジェリアとカメルーン相手に連勝という結果が実力を雄弁に物語る。
初戦ではポルトガルといきなりの対戦、その後の移動も非常に厳しいスケジュールとなったが、失うものは無いだけに強気に臨みたいところ。
日本語で豹を意味するチームの愛称「レオパーズ」と同様に、今大会でも果敢に獲物の首元へと噛み付く戦いが見たい。
■ウズベキスタン(初出場)『満を持しての初出場も、目まぐるしい監督人事には不安が残る。』
【各セクション診断】
FW 6
MF 5
DF 6
GK 5
指揮官 6
【総合値】28
【チーム状態】C
【キーマン】ショムロドフアジアでは長らく列強国と鳴らしていたが、ワールドカップ出場はこれが初。
「アジア最強のワールドカップ未出場国」という不名誉なレッテルをついに剥がすことに成功した。
これまで長らく苦しんできたアジア予選だが、今回はイランやカタール、UAEが同居する厳しいグループを見事に2位で通過。
プレーオフには回らず、出場国増加に助けられることなく本大会出場を決めてみせた。
突破の最大の要因となったのはグループ最少失点(10試合で7失点)を記録した守備の堅さであり、特にホームでは5試合無失点と完全な要塞を築くことに成功。
粘り強く守って少ないチャンスを仕留めるというサッカーがこの結果にもわかりやすく表れており、守勢に回っても簡単には崩れないタフなディフェンス力には定評がある。
そしてそのワンチャンスを仕留める存在として期待したいのが、代表最多得点記録も持つエースのショムロドフだ。
かつてはセリエAのローマでもプレーした30歳のエースが、初となる本大会の舞台でどれだけのパフォーマンスを発揮できるかがチーム全体の鍵を握ることは間違いない。
一方で彼らを率いる監督人事は目まぐるしい変遷が続いており、予選の途中に当時の指揮官であったカタネッツ監督が辞任。
後任となったカパーゼ監督のもとで見事予選突破を決めたものの、直後の10月に突然ファビオ・カンナバーロ監督の就任が発表されることとなる。
選手として大会制覇の経験を持つカンナバーロ監督の招聘は今大会にかける想いの表れとも言っていいが、予選突破を決めた直後に監督交代とういうのは異例の決断。
指導者としての実績はほぼ皆無のカンナバーロ監督の指導力自体にも大きな疑問符がつく感は否めず、良くも悪くも非常に未知数なチームとして大会に乗り込むこととなる。
■コロンビア(2大会ぶり7回目)『王様として復活したハメスと共に、14年大会の再現も成し得るチームに。』
【各セクション診断】
FW 6
MF 8
DF 7
GK 6
指揮官 7
【総合値】34
【チーム状態】B
【キーマン】ディアスブラジル大会、ロシア大会といずれも決勝トーナメント進出が続いてたが、前回大会は南米予選で敗退と本大会出場にすら至らぬ屈辱の結果に。
しかしそこからチームは見事に再起し、2024年のコパ・アメリカでは決勝に進出するなどむしろ往年の強さを取り戻しつつあると言っていい。
再起の要因となったのは22年から指揮を執るネストル・ロレンソ監督の存在だ。
アルゼンチン出身であり、ブラジル大会では同郷のペケルマン監督のもとコーチとしてコロンビアの指導にも関わった指揮官は、就任とともにひとつの明確な戦い方を打ち出す。
それは、長らく不振が続いていたハメス・ロドリゲスを絶対的な中心選手にもう一度据え直すという選択だった。
ブラジル大会にて一躍スターダムへと登り詰めた一方で、その後のキャリアに苦しんでいた当時31歳のベテランは、再び全幅の信頼を得ることで輝きを取り戻すことに成功。
24年のコパ・アメリカでは合計6アシストを記録し大会最優秀選手を受賞してみせた。
加えてルイス・ディアスやリチャルド・リオスといった選手たちが、この数年間で世界有数のタレントへと成長。
特に昨夏のバイエルン・ミュンヘン移籍以降さらなるブレイクを遂げたルイス・ディアスは手のつけられないアタッカーへと成長しつつあり、攻撃陣に関しては充実一途の陣容が出揃いつつある。
今年に入ってからの親善試合では複数失点が続くなど守備面ではまだ課題を残しているものの、ハメスを中心としたサッカーでコロンビアにまた「自信」を取り戻させたロレンソ監督の功績は大きい。
就任以降4年間で勝率70%という驚異的な成績も見逃せないものであり、ブラジル大会を上回る結果を残しても決して不思議ではないだろう。
◎グループKお手軽予想ポルトガル、コロンビアという常連国に対して、初出場のウズベキスタン、52年ぶりの出場となったDRコンゴと、2強2弱の構造がはっきり分かれたグループと言えるだろう。
ウズベキスタンとDRコンゴはさすがにここで番狂せを起こせるほどの実力があるとは言いづらく、何とか3位でのグループステージ突破を狙いたい。
そのためには失点数を極力抑えることが大事となるだけに、ポルトガルとコロンビアはそれぞれ「引いた相手への対応策」が求められることとなってくる。
順位予想に関してはあくまでも順当に予想してみることにした。
アフリカ予選でセネガルに肉薄したDRコンゴは、決して侮れないチームであることには間違いないだろう。
予想順位
1位:ポルトガル 2位:コロンビア 3位:DRコンゴ 4位:ウズベキスタン