EURO2024「Today's Pick Up」DAY23-1 | BBGのブログ

BBGのブログ

ブログの説明を入力します。

EURO2024「Today's Pick Up」DAY23-1
イングランド vs スイス


●Preview

優勝候補本命と言われながら、大会初戦から低調な試合の続くイングランド。
内容とは相反する勝負強さを武器にここまでは厳しい試合を制し続けているが、そろそろ結果と内容それぞれが伴った試合を見せたいところだ。

対するスイスは、ラウンド16で前回王者であるイタリアに対して完璧に近い内容で勝利。
最高の状態でベスト8に勝ち上がってきただけに、勢いのまま更に番狂わせを起こしたい。

●STARTING LINE-UP


(布陣は試合開始時のもの。一部、選手名が記事内での表記と異なることをご了承下さい。)

イングランドは今大会初となる3バックを導入し、スイスとのミラーゲームを選択。
CBのグエヒが出場停止の中、左のCBには今大会初先発となるコンサ、そして右のCBにはウォーカーが入りWBのトリッピアーと縦関係を築く。

スイスはイタリアを下した前節と一切の変化なく、今大会のベストメンバーで大一番に挑む。
試合を追うごとに調子を上げつつあるエースのエンボロには注目だ。

●Review



今大会初となる3バックを敷き、「不動」と揶揄されたサウスゲート監督が大きく動いた一戦。
タレント力で大きく優るイングランドは、ピッチ上に多くの1対1を設けることでチャンスを増やそうという狙いだろう。

この作戦は決して機能不全というわけではなかったが、効力を発揮したのは攻撃よりもむしろ守備。
フォーデンの積極的なプレスなどでスイスの選手にボールを蹴らせることを選択させると、対人能力の強さを武器にDFラインがボールを回収。今大会初スタメンとなったコンサも空中戦を多く制して大きな存在感を発揮してみせた。

しかし、決して闇雲に蹴ることを選択せずにしっかりとボールを繋ぐことができるのがスイスの強みでもある。
長年代表に名を連ねる面々が連動した動きでギャップを作り、イングランドのプレスに対抗。
特に今季レヴァークーゼンの無敗優勝の原動力となったジャカの存在感はさすがの一言であり、慣れ親しんだプレミアリーグの選手たちを相手にコンダクターとしての能力を存分に発揮した。

徐々にスイスがボール保持率を高めていく中で、75分に試合が動く。
後方でのボール回しから、ジャカ→前線まで顔を出したシェア→右サイドに流れたエンドイェと細かく繋いだスイスが、最後はエンドイェのクロスにエンボロが合わせる形で先制点を奪った。

この場面では後手を踏んだイングランドだったが、今大会の代名詞とも言える勝負強さはこの日も健在。
サウスゲート監督が狙った「1対1」でこの日最も違いを生み出していたサカが、カットインから強烈なシュートを突き刺して80分に試合をふり出しへと戻した。

延長戦は互いに慎重な様子を崩さず、それぞれ「望み通り」の形で勝負はPK戦での決着に。
国際大会ではPK戦の成績が極めて悪い両国だったが、名手ゾマーを相手にトニーの「ノールック」など5人全員がシュートを決めたイングランドがベスト4進出を決めた。

イングランド相手にこの日もしっかりと自分たちのサッカーを表現したスイスには拍手。
一方、苦しい試合を試合終盤でのゴールで制するイングランドの勝負強さもさすがに無視できないものとなってきた。

●Result

Round8
ENGLAND 1 (PK5-3) 1 SWITZERLAND

得点 75 エンボロ(SWI) 80 サカ(ENG)
MOM サカ(ENG)