EURO2024「Today's Pick Up」DAY27 | BBGのブログ

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EURO2024「Today's Pick Up」DAY27
オランダ vs イングランド


●Preview

準決勝第2試合は、優勝候補の本命と言われたイングランドとオランダによる一戦。
下馬評の高さと相反して苦しい試合が続いているイングランドだが、それでもラウンド16、準々決勝はそれぞれ土壇場での勝負強さを発揮してここまで勝ち上がってきた。

対するオランダは決勝トーナメントに入ってからの相手がルーマニアとトルコと、やや組み分けに恵まれた感も否めない。
タレント力でも大きく分が悪い印象だが、プレミアリーグでの指導経験も持つクーマン監督に秘策はあるだろうか。

●STARTING LINE-UP


(布陣は試合開始時のもの。一部、選手名が記事内での表記と異なることをご了承下さい。)

オランダは準々決勝からメンバーが1名入れ替わり、マレンが今大会2度目の先発に返り咲き。
どちらも同じ2003年生まれとなるベリンガムとシャビ・シモンズによる同級生対決には注目だ。

イングランドは準々決勝のスイス戦と同じく3バックをこの日も選択した。
スイス戦は「ミラーゲーム」に持ち込む狙いが強かったが、果たして4バックのオランダ相手にもこの布陣は機能するだろうか。
ベリンガムにとっては慣れ親しんだかつての本拠地でのプレーとなるが、結果やいかに。

●Review



試合は予想だにしない形で開始早々からいきなりスコアが動くことになる。

7分、中盤でライスからボールを奪いきったシャビ・シモンズがそのまま持ち上がると、ペナルティエリア外から強烈な無回転シュートで先制点。
今大会オランダの攻撃を牽引するかつての神童は、攻守両面で改めてその才能を示していると言っていいだろう。

追う展開となったイングランドだが、この日は注目を集めた3バックが良い方向へと機能した。
攻撃のキーマンと目されながら長らく沈黙の続いているフォーデンが、サイドから中央にプレー場所を移すことで見違える活躍を披露。
右WBのサカも上手いこと中央へと顔を出し、中盤にスペースの空きやすいオランダの3センター周りを巧みに攻略。
中央に楔を打ち込みながら相手陣内へと迫ると、18分にはケインが自ら獲得したPKを沈めてあっさりと同点に追いついてみせた。

同点で迎えた後半、クーマン監督は開始早々からウェクホルストを投入する。
準々決勝でも逆転のキーマンとなった「最強のターゲットマン」の投入で、オランダは重心を下げたロングボール中心のサッカーへとシフトチェンジ。
これによりこれまで狙われていた中盤のスペースもしっかりと埋めることに成功し、イングランドの攻撃も一気に停滞することになってしまう。

こと守備面に関してはイングランドも盤石なだけに、後半戦の試合内容は退屈なものに。
それでも、こうした退屈な試合を何よりも得意とするのがサウスゲート監督率いる現代表。
準々決勝と同様にこの試合も試合終了間際となった45+1分、パーマーの縦パスをエリア内で受けたワトキンスが角度のない所から見事に右足を振り抜いて決勝点をゲット。
今大会これまで21分しか出場機会のなかったワトキンスを勝負所で送り込んだサウスゲート監督の交代策には疑問の声も強かったが、ここまで来たらもはや恐ろしい勝負強さと言っていいだろう。

対するオランダはやはり戦力差で大きく試合結果に左右した感が否めず、ウェクホルストの投入という切り札だけでは決勝進出にまでたどり着くのには無理があった。

●Result

Semi-Final
NETHERLANDS 2-1 ENGLAND

得点 7 シャビ・シモンズ(NED) 18 ケイン(ENG) 45+1 ワトキンス(ENG)
MOM ワトキンス(ENG)