2015年、タレク・ハダトさんは、シリアを脱出し、
カナダへ難民として辿り着いた。父のイサムさんが
1980年代に始めたチョコレート製造を異国で再開
することができた。シリア首都ダマスカスにあった
工場は、中東全域に製品を供給していた。だが、
12年に空爆され、親族が政府軍に殺害されてしまった。
タレクさん一家は、隣国レバノンに逃れて、難民キャ
ンプなどで3年ほど過ごした。各国に脱出したシリア
難民は500万人を超えた。
タクシーの運転手からカナダの難民受け入れ情報を
聞いて、早速ベイルート大使館で移住を申請。カナダに
移住することができた。カナダには市民がスポンサー
になる制度があり、今までに35万人以上の難民を救っ
ている。
カナダ東部ノバスコシア州にあるタレクさんの
工場で作るチョコレートは、しっとりとした甘さで、
カリっとした歯触りは日本人の舌に合う。
Q. 水色の包装紙には、どのような文字が書かれているか?
A. 「平和」の文字が印字されている。