共有分の競売 | 怪しい占い師で、いかがわしい不動産屋で、普通のFPで、まじめなコーチのブログ…

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夢のマイホームや地方移住、不動産ニュースと、それらにまつわる心や気持ちの四方山話

BIT(不動産競売サイト)をいつものように徘徊しておりました。

 

とっても安い物件を発見。

何に問題があってこんなに安い基準の入札価格が決められてるのかと3点セットを見てみますと…

共有持ち分の競売。

 

不動産の共有とは、1つの家や土地を複数人で持つことです。
例えば、兄弟姉妹が親から相続した家を共有する場合や、夫婦が一緒にローンを組んで家を買う場合などがあります。
共有者はそれぞれ自分の持ち分に応じて家や土地の権利を持ちますが、売ったり貸したりするときには、他の共有者の同意が必要です。
共有で家や土地を持つメリットは、税金やローンの支払いが少なくなることがあります。
デメリットは、共有者同士で意見が合わなかったり、手続きが面倒だったりすることがあります。
共有をやめるには、共有者の同意を得て、1人に家や土地を譲るか、裁判で家や土地を分けることができます。

 

一つの物件を切り分けて持つわけではないんですよね。

例えば、土地と建物を別々の方が持ってるとか、1階と2階で分けてるとかではないってことです。

持ち分に応じて使える時間があるわけでもありません。

例えば、持ち分1/2であるときに、必ず1年の半分を使えるわけでもありません。

使うときには全部を使うことができます。

 

分譲マンションは共有の塊です。

マンションの土地も共有、建物も共有、自分のものと言えるのは専有部分だけ。

専有部部分と共有部分の持ち分を売るのは比較的簡単ですが、建物自体の変更や処分、建替えや全体の売却などは大変です。

共有者の多くの賛同なしにはできません。

だから、老朽化しても建物の建て替えが進まないんです。

 

話がそれましたが、競売での共有持ち分だけを競売に掛けることも可能。

問題は、落札後。

身内や知り合いに頼んで落札してもらえればいいんですが、全くの赤の他人が落札したらどうなるのか?

 

お話し合いになるとは思いますが…

要は、複数人が持っていることを解消すれば丸く収まる。

落札した方は、その落札した持ち分を高値で買い取ってもらうか、残りの持ち分を安値で売ってもらうか、のいずれかに収束していくはずですよね。

そこに至らないとなると、落札した方が持ち分に応じた家賃を求めることになるんでしょうけど、その家賃を決めるのも大変そうですねぇ。

 

ホントは、こうなる前に共有を解消しとけばいいんですけどね。

 

これから団塊の世代と呼ばれる方々がたくさん亡くなる時代を迎えます。

なぜか超過死亡も増えていて、しかもその多くの部分はお年寄り。

当然、相続も増えていきます。

そうなると、実家の相続も発生するんですが、兄弟姉妹がいれば、ほったらかしてると自動的に共有で相続しちゃいます。

兄弟姉妹が仲が良く、経済的にも安定してればいいんですけど、一人でも破綻すると、他の共有者にご迷惑が自動的に掛かっちゃうってことになります。

 

転ばぬ先の杖とはよく言ったもので、そうなる前に、共有の解消をしといた方がいいと思うんですよね。

 

あなたは転ぶことを考えていますか?それとも…

 

一緒に考えませんか?

 

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