広報力向上ブログ -41ページ目

昼食の食べ方で解る広報マンの資質

広報担当者の皆さんは、昼食をどのようにとられていますか?


ランチは息抜きの貴重な時間であることは疑いの無い事実ではありますが、広報力を上げる上でもかなり重要な時間でもあります。


「記事は足で稼げ」とは記者向けの言葉ではありますが、同様に広報担当者向けの言葉でもあります。広報素材の殆どが各現場で発生しますので、広報担当者が幾ら机に向かっていても情報は入っては来ません。


また現場から情報が入ってきても準備期間が足りず、ニュース素材の切り口を検証し、情報を補足し、発表方法やメディア選定など十分に時間をかけられずに不完全燃焼のまま発信してしまった記憶がある方は実に多いのではないでしょうか?


情報も旬のタイミングで入手できなければ何の意味も持ちません。できる限り早いタイミングで情報を入手するには、広報担当者が現場に入り込むことが重要と言えます。とはいえ、就業時間中に各部署を回ってネタ探しや情報交換などは現実的には難しいことを考えると、ランチの時間を有効活用する価値は実に大きいと思います。


最初は他の部署の同期から始め、先輩やキーマンへと輪を拡げてみては如何でしょうか?


ランチを記者と過ごすということも重要ではありますが、頻繁にできることでもありませんし、記者と会うにも多くの情報を持っていることは必須だろうと思いますので、出来ることから始めるという意味でもランチ改革を始めて見ては如何でしょうか?


もちろん早く退社し、世の中の動きを察知することも重要ですのでコンビニ弁当を自分の机でというのも必要とも思いますが、毎週〇曜日を情報収集日と決めて週1から始めてみては如何でしょう。継続は力なりで続けていくと必ず広報の業務環境は変化していきます!


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心理学から見た広報の重要性

先日放送されたフジテレビ系「ホンマでっか!?TV 」で心理学評論家の植木理恵氏が「対象突入法」という非常に興味深い治療法が紹介されていました。


これは恐怖症の治療には刺激にさらす暴露療法が一番効果的だが、重傷だとこの療法ができないため知識による「対象突入法」という療法を用いるらしい。


例えば「飛行機嫌い」を直す際、その原因である事故などへの恐怖心を取り除くために、飛行機の安全性を訴求し、また飛行機の良さを説いたとしても結局飛行機への嫌悪感は払拭できないようです。


しかし飛行機嫌いの払拭に直接関係のないと思われる飛行機の種類などの周辺情報を提供すると、恐怖の対象でありながら多くのことを知りマニアになると、その対象を嫌いになりにくいという。


他の例で言い換えれば女性嫌いの男性の多くは、女性を知らないことで女性恐怖症になるそうです。


つまり、広報活動などで効果を出したいと打出したい商品に対して直接的な訴求を積極化することを考えがちですが、嫌悪感などを抱いている人には効果は無い。他の商品やサービス、コーポレート情報などの周辺情報を積極発信することでマニア(ファン作り)を行う方が効果的であり、有事の際も多くの情報を提供できていれば嫌われ難い関係を構築できるということが言えるのだろうと思います。


目先の効果は重要ですが、長期的に「ファン作り」という視点で情報発信のカテゴリや切り口などを見直してみては如何でしょうか?


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新人記者向けの教則本を読んで感じたこと

最近、「報道記者のための取材基礎ハンドブック」(朝日新聞社、西村隆次著)という本を読みました。朝日新聞の記者を長年務め、現在は後進の指導にあたっている方が書いたもので、街ダネの探し方や記事の書き方といった記者としての心得がまとめてあります。いわば新人記者向けの教則本です。この中で「なるほど!」と思ったことが二つあったので紹介します。


一つ目は「読者と記者の思考の逆構造」です。読者の新聞を読むときにまず飛び込んでくるのは、言うまでもなく見出しです。見出しによって関心を喚起させられ、記事を読み始めて、書かれている事実に向き合います。そして悲喜こもごもの感情を抱いたり、考えさせられたり、今後の影響を予測したりします。


一方、記者の思考回路は現場からスタートします。現場で感じたことを取材によって補い、ニュースの価値を判断し、原稿に書き起こします。そして見出しが付けられてようやく読者の目に触れることになります。つまり、記者は読者と逆の思考構造を持っており、見出しを通じて、記者と読者がつながると述べています。


筆者は記者が記事を書く上での思考回路を「①スゴイー現場、②ナルホドー取材、③デカイゾー価値判断、④コウダー原稿、⑤ドウダー見出し」と示していますが、これは広報担当者によるニュースリリースの制作の過程につながるものだと思います。ちなみに「原稿を書く作業は記者が重要と考えるデータから先に読者に提供し、伝える作業。逆三角形に沿って贅肉のない文章に組み立てる作業」とも書いており、ここでもニュースリリースを作るヒントを与えてくれています。


二つ目は「スポーツ取材から記者の備えるべき能力を身につける」です。朝日新聞のような全国紙ではほとんどの新人記者は地方勤務からスタートします。この際、取材のイロハは“サツ回り”や“夜討ち朝駆け”によって叩き込まれると聞きますが、筆者はスポーツ取材を通して新人記者が身に着けることが期待される能力は少なくないとしています。


その理由として、「政治、警察取材の禅問答のような質問が少なく、単純明快な質問が多いので、インタビューの基本技術が学べる」、「取材対象と新人記者が取材過程で記事の書き方で問題を起こしても、問題が深刻になりにくい」、「抜く、抜かれるではなく、ファンが何を読みたいかが第一モチベーションとなる」等を挙げています。


なるほど、「突発ではないので下調べができる、ルールや試合時間などが決まっており、出稿時間の目途が立つ、取材対象に会って取材するまでの苦労があまりないし、取材拒否も通常ない。特ダネ競争にさらされない、人の生死を扱わない、難解な用語や専門知識がさほど必要とされない」といった特徴は、スポーツ取材ならではのものだと言えるでしょう。事件・事故の報道では、被害者の顔写真(いわゆる“雁首”)を半ば強引に集めることを上司から要求されることもあると聞きますが、悲惨なものであればあるほどストレスに対する耐性が必要だろうと思います。


アメリカではスポーツ取材から記者生活をスタートする例が多いそうですが、こうした取材を通して、記者にとって必要な観察力、分析力、文章力、質問力といった多くの能力を磨くことができると筆者は説いています。


橋本拓志
広報コンサルタント
Twitter ID:@yhkHashimoto 
https://twitter.com/yhkHashimoto

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