報道露出分析で解ること
前回に続き報道露出分析についてで、今回は「何が解るのか」です。
単なる広告換算では解らないことが多々解ります。
一部をご紹介致します。
□掲載数
・月別(平準化 安定露出を目指す)
・前年対比(反省と目標設定)
・メディア別(偏りがないか ターゲットの設定)
・商品/サービス別(目標に対してどうか 偏りがないか)
□内容
・論調分析(どう理解されているか ストレートか否定的か)
・発信者のメッセージは伝わっているか
・競合と比べどうか(数 内容 報道成果)
□業務検証
・リリース1本あたりの掲載数
・発表手法、タイミング等は適切だったか
・事業内容で発信漏れ、事業別等で偏りがないか
・取材対応者は適切か 偏りがないか
・取材の数は適切か
などとざっと書き出しただけでこれだけのことが解ります。
広報業務の現状分析、課題抽出と対応策の検討という目的のための報道露出分析をしては如何でしょうか?継続することで格段に広報力は向上します!
報道露出分析の狙い
広報という仕事は営業などと違い成果が見え辛いこともあり、メリハリのつけにくい仕事であろうかと思います。
例え年度が変わり新年度が始まったとしても、直ぐに準備しなければならないのは前年度の決算発表であり、その大役が一段落した頃には期中もまっただ中で、一年を振り返ることも一年先を考えるタイミングもなかなか掴みにくいのではないでしょうか。
そこでオススメしたいのが報道露出分析です。
既に実施されているところもあろうかと思いますが、その大半が広告換算で終わっていませんか?
広告換算は広報活動を数値で評価するためのひとつの指標に過ぎません。また絶対値評価として適切なものとは言い辛いものではありますが、前年比などの比較指標としては優れものではあると思います。
この報道露出分析で重要なことはその目的だと思います。
1年間の活動成果を貨幣換算して絶対値で評価することを目標とし、その精度向上に努めたとしてもなかなか生産性は上がらないのではないでしょうか。
それよりも重要なことは、この1年で何が出来て何が出来なかったのか。これからの1年で何をどのようにやっていくのかの課題や対策を明確にすることだろうと思います。要は次の成果に結びつけるための分析が大事だろうと思います。
過去の報道から学べることは多々あります。次回その項目をご紹介します。
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日本野球機構の会見で伝わったこと
一昨日、久々に酷い記者会見を目にしました。
ご存じの通り、プロ野球で使用される統一球が今季、ひそかに飛びやすく変更されていた問題。
統一球は一昨年に競技環境を公平にし、国際大会に対応するために導入。その際、コミッショナーの意向で米大リーグ使用球にボールの反発係数を近づけ、その結果、22年に両リーグ合わせた本塁打が1,605本が導入した翌年には881本に半減したという。一試合あたりの本塁打は、1.86本から1.02本になったという計算。
しかし昨年10月にこっそりメーカーに統一球の反発係数の変更を指示し、今季から統一球の変更した結果、6/11の時点では1試合あたりの本塁打は1.50本にまで上昇していたという。さすがにおかしいと選手側からも問い合わせが入っていたようだが、「ボールには変更は無い」と対応してきたようです。
そのような状況下、一昨日に日本野球機構が開いた会見でのコミッショナーの発言をテレビ報道から抜粋すると下記になります。
・全く知りませんでした昨日まで
・事務局からも一切説明がなかった
・隠蔽する気は全くなかった
・非常に情報の流れが悪く選手諸兄に影響を与え申し訳ない
・しかし不祥事だとは思っていない
・責任云々というより私は不祥事を起こしたとは思っていない
・NPBの信頼性を落とさぬように組織を強化したい
統一球を世界標準に合わせていくことの必要性は理解できるが、なぜ選手会などが置き去りになり話が進められ、また説明も無く反発係数を戻したのか。本塁打が半減したから焦って戻したのが実情だろうが、それに気づいて問い合わせてきた選手にも「変更は無い」と対応してきたことは信用問題に値する。
それらの説明があったのかなかったのかは定かではないが、コミッショナーの見解を見る限り、日本野球機構という組織の代表としてではなく、単なる一個人の保身のための責任逃れ会見という信じられないほどの低レベルなものであったことは言うまでもありません。
この会見で伝わったことは、
①日本野球機構は組織として機能していない
②コミッショナーのワンマン運営
③相撲や柔道など旧体質な組織の存在意義が指摘されているが同機構も同様
④選手やファンを置き去りにした組織運営がされている
⑤自分の名前まで印刷した統一球も実は特段興味や拘りも無かった
などでしょうか。
このコミッショナーが組織の長として相応しくないばかりか、組織の存在意義をも問われた会見になっていたと言わざるを得ません。
記者会見は、「組織を映し出す鏡」であることを十分に留意する必要があるでしょう。
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