広報力向上ブログ -319ページ目

リリース配布。でもその前に

ニュースリリースの配布は、広報活動の中でも重要なものと位置づけされている。発信者側は、できる限りの報道を獲得しようと多くのメディアリストを保有し、配布しているとことであろう。しかし、その配布数に対する報道の獲得(勝率)を考えたことがあるだろうか?


記者に会いに媒体社や記者クラブに出向くと、必ずといっていいほど記者の机は汚い、いや情報に埋もれている。多い時には日に何十通ものリリースが送られてくる様だ。しかし直に記事に書くのはほんの一握りで、残りは温めておき、ネタがないときにまとめ記事になどに使うこともあるが、やはり大半はゴミ箱に直行のようだ。紙の無駄としか言いようがない。


記者には、「これで何を書けと言うのだ」と言う不満がある。それには2つの要因があり、ひとつはニュース性不足、そしてもうひとつはその媒体で取り上げられない内容のものだ。ここで取り上げたいのは、後者である。

私は全ての送付先には、選定した理由がなければならないと考えている。是非書いて欲しい、できれば書いて欲しいなど、理由はさまざまであろうが、大前提なのは「その媒体で取り上げられることが出来ること」である。


過去に送ったことがあるから今回も送る、と言うような考え方はやめるべきだ。雑誌によっては広告などが殆どで、リリースなどを取り上げる隙間もないものが多い。実際にその媒体で、リリースから想定する記事がどの欄にどの様にとイメージできない媒体には送るべきではないだろう。よく「特価セール」「今がチャンス」などの広告FAXが届くが、何度も送り続けられると、その会社に良いイメージは抱かないことは明白である。


昨年末、65年続いた読売ウィークリーが休刊になった。今後も休廃刊や創刊など目まぐるしく変化していく可能性もある。編集長や担当者も同様だ。担当者の確認のみならず、少なくとも直近の発行媒体を熟読し、具体的に取り上げられる可能性のある媒体だけに送付するべきではないだろうか。


広報9箇条 リリース送付前に媒体研究せよ!



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ニュース性を上げよ!

ニュースリリースを配布したが、思い通りの報道が獲得できなかった、或いは全く取り上げられなかったという経験はだれにもあるだろう。では何故その広報素材が取り上げられなかったのか。リリースの書き方に問題があったのか、配布先、配布方法に問題があったのか、たまたま他のニュースが多かったなど原因はいくつか考えられるが、一番の根本は“ニュース性不足”と言えるのではないだろうか。


ではニュース性とはなんだろうか。ニュース、つまり新しさは当然考えられる切り口である。では古い、昔から行っていることはニュース性がないかといえば、40年前から行っている、今回で100回目など記録性という切り口を加えれば充分にニュース価値は向上する。


【広報的切り口例】
・新規性、新奇性(新しさ、珍しさ)
・発信者としての位置付け(その広報素材により発信者にどの様な影響があるのか)
・影響性(発信者のみならず、業界などに対する影響は)
・社会性(一般社会への影響度)
・記録性(記録と言う観点でどうなのか ○周年 ○回目 業界初など)
・計画性(既に計画に対してどうなのか)
・将来性(将来的な影響)
・地域性(特定地域に影響がある 地域初など)
・国際性(国際的な影響度、国際的な流れと比較してどうか)
・ネームバリュー(社名、社長名、個人名 相手方含む)
・人間性(エピソード、意外性)


書き出すときりがないが、一度書いたニュースリリースや取材依頼を読み返し、これらの上述した切り口で改めてその広報素材を見直してみると、ニュース性を上げられるのではないだろうか。特にB2B企業などは、専門性に走りがちであるが、切り口によってはニュースが広がる、即ち媒体なども広がる可能性は充分にある。既成概念を横に置き、“素”の状態で見直してみると新たな発見があるかも知れない。


広報8箇条 広報素材をあらゆる角度からみつめニュース性を向上させよ!



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本当のメディアリレーションとは

新規のお客さまの場合、「うちはメディアリレーションが出来ていないのだよね」という言葉を耳にすることがある。だが、メディアリレーションとはどういうことなのか。


メディアリレーションとは、メディアとの関係構築であり、発信者側とメディアがお互い信頼しあった上で、コミュニケーションを継続的にとっていくことである。この関係が本当に構築できているのであれば、またその付き合い方が正しいのであれば、幾らお互いの担当が替わったとしても初期の時間さえ目をつぶれば継続的に同じような関係は築けるであろう。記者側からも後任者を紹介したいと言ってくれる筈だし、引継ぎもしてくれる。その様な関係が築けているのであれば、この項については読んで頂く必要はないであろう。


しかし、問題なのは、単に仲が良い、上手く関係を築けていると思い込んでいる人である。記者も人の子、情報欲しさに何もない時に記事を書いてくれたり、食事のお誘いがきたりと営業的な振る舞いをすることがある。だが、これだけでは信頼関係を築けているとは考えない方がよい。仲が良いと勘違いをして記事に値しないニュース素材を提供し続けたり、取材後の記事化を必要以上に迫ったり、いちいち掲載された記事にクレームを付けたり、記事が出る前に内容確認を要求したり、そして修正を迫ったりはしていないだろうか?


忘れてはいけないのは、記者は自分で新規性や社会性などのニュース性を感じるから報道したいと思うものであり、それを強要されること(書かされること)を最も嫌う。また担当記者はあくまでも現場の記者であり、報道されるまでには上長のチェックや他のニュース素材との競争があるため思い通りに出来るものではないということである。そのあたりの記者の立場をまず理解し、受け止めることがリレーション構築の第一歩であると言える。


単に仲良くすることを目指すのではなく、記者の立場を理解した上で、報道しやすいタイミングで報道しやすい素材の提供を、そして何よりも大事なのは“誠実に付き合うこと”ではないだろうか。


広報7箇条:記者と仲良くなろうとはせず、付き合い方を日々点検すべし!



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