広報担当者に必要な資質3/3
広報担当者に必要な資質としてこれまで、前向きであること、バランス感覚について述べてきた。最後にコミュニケーション能力について書く。ここで申し上げたいのは、言語的能力や談話能力ではない。英語スキルがあることが即ちコミュニケーション能力があると勘違いしている人も多いが、そのことでもない。余りにも間違った自己主張が横行しているので、そのことを言いたい。
間違った自己主張とは何を差すか。解り易いのは、朝までの討論番組や多くの政治家の発言である。彼らは非常に力強く発言している。声も大きいせいか、インパクトも強い。しかし、彼らは自分の思ったこと、言いたいこと、自分の立場しか言ってはいない。決してキャッチボールはしていない。お互いが、自分はこんなに強く投げられるのだと誇っているだけである。単なる自己満足に過ぎない。どんなに調査をして確固たるデータを元に発言していても、相手には怒っている、言いたいことを言っている、くらいしか伝わっていないのだ。
私の思う自己主張、コミュニケーションとは、自分の思っている様に物事を進めていくことである。そのためには、勿論誇大して発言した方が効果ありの場合もあれば、黙っていた方が伝わる場合もある。また横道にそれながらも相手の理解を少しずつ得ていき、結果的に自分の描いたGOALに近づけていくやり方もある。発言は手段であって、目的ではない。発言したから伝わるものでもない。言ったかどうかも関係ない。問題は伝わったかどうかだ。同じ内容でも相手によってスキルなどもさまざまなため、話し方も変わるはずだ。
相手に伝わっているかどうかの検証は、常に心掛けたいことだ。
広報33箇条 真のコミュニケーション能力を身につけよ!
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広報担当者に必要な資質2/3
広報担当者に必要な資質として前回、
①前向きである 1/3
②人間としてのバランス感覚があること 2/3
③コミュニケーション能力がある 3/3
を挙げたが、この項では、バランス感覚について述べたい。
バランス感覚というものを言葉に表現するのは難しく、さまざまな意見があるだろうが私は下記と考える。
・大局的に物事がみられる
・公私の区別がつけられる
・協調性がある
・嘘をつかない
・一方的な意見を言わない など
どれもビジネスマンとして当然のことであるが、最後の2点は特に広報担当者には重要であろう。嘘をつかないということは、人間として当たり前のことと言える。しかし広報としては実は非常に難しいことである。何故なら過失で嘘をつくことがあるからだ。例えば、営業部門から今回の新製品は“業界初”であると言われそのまま記者に伝えたとする。実は蓋を開けたら競合他社も同様の製品を出していたとする。記者は常に情報の検証作業をしているものの、そのフィルターを抜けてしまうこともある。そのまま報道されてしまうと大問題である。故意でなくとも“嘘は嘘”である。メディアとの関係も一瞬で崩壊してしまう。
また一方的な意見と言うのは、一見、力強いかも知れないが、実は説得力がない。時には胡散臭く取られてしまう可能性もある。広報マンは、常に自分の発言、会社としての発言を検証しながら発信していかなければならない。かといって、取材や電話での問い合わせ、会見などで急に出来るわけではない。日頃の社内での打ち合わせなど含めて、自己検証能力を鍛えていく必要がある。
広報担当者の発言は、危機管理広報という観点で“リスク要因”となり得ることを常に意識しておく必要がある。
広報32箇条 常に自己(自社)を検証せよ!
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広報担当者に必要な資質1/3
広報担当者に必要な資質とはなんだろうか。皆さん自身が自己を振り返れば自ずと答えは見いだせるだろう。参考までにPR会社の募集要項などをみると、好奇心旺盛やコミュニケーション能力、嘘をつかない、トレンドに敏感、英語力などと書かれている。私が3点挙げるとすると下記である。
①前向きである 1/3
②人間としてのバランス感覚があること 2/3
③コミュニケーション能力がある 3/3
ここでは、“前向き”について書きたい。私は仕事柄、よく広報担当者さまの愚痴を聞く。これは良き相談相手でありたいという気持ちと、ここでガスを抜いて頂き、また前向きになってオフィスに戻って欲しいという気持ちからだ。私は、“広報担当者は常に前向きであるべき”と考えている。出来れば社内で愚痴もこぼして欲しくない。社内に伝染するからだ。加えて自然にそれらの情報は社外にも発信してしまっていることを念頭に置かなければならない。
お客様がその企業の情報を得られるのは、対面にいる担当者(営業、店頭販売員、コールセンターなど)からだ。その時には会社全体の方針など関係ない。その担当者がその会社の全てである。好印象ならその企業にも同様の印象を持つ。当然逆もある。そしてこれらのことは、お客様のみならず、記者にも言えるということである。そういう意味でも広報担当者は、会社を代表していると言える。
そもそも広報の仕事は、良い情報を如何に良い情報として伝えられるか、或いは悪い情報を如何にプラスに転じられるかが仕事である。勿論、嘘をつくということではなく、誠意をもって対応することで信頼を得るという意味である。そういう意味でも、“もう駄目だ”“どうせ○○だ”という発想しかできない人は広報に適しているとは言えない。前向きな広報担当者がいる会社は、同時に“企業活力”という情報発信も行えていると、常に念頭に置いておきたいものだ。
広報31箇条 常に前向きであれ!
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