ガングロに学ぶPR術
もう死語なのだろうが、また是非そうあって欲しいが、以前「ガングロ」や「ヤマンバ」という私から見て摩訶不思議なファッションが流行した。街などで何度か見かけたことがあるが、世代差のせいか一度も可愛いとか奇麗だとはとても思えず、むしろ違和感、いや正直言って汚いとすら感じた。
だが同世代からは一定の支持を得られていたのだろうし、ブームに乗ったということも事実である。また何よりも自身の自己表現意欲を満たしたことは間違いのないことだろう。
しかし、下手にブームに乗ってしまったために、本来の良さ、魅力を見失い、オンリーワンとして打ち出せたことを埋没させてしまった可能性も十分にあるだろう。
もしこのガングロの子が顔を洗ったらどうなるか。
誰しも”美人”と思える顔立ちであり、打ち出し方にも幅が出てくるばかりか、訴求対象者も格段に広がる。
確かにこのガングロ姿になったことが、矢沢心さんが売れたきっかけという説もある。だから100%否定するつもりはないが、安易にブームに乗るために、ブームを作るために多額のお金を投資しイベントや仕掛け作りをしている風潮がある様に思うが、まずすべきことは”素のままの本当の魅力”を知ることではないだろうか。
その上で足りないところは補う、強化したいところを補強する、と言うようにしていかなければ、ガングロの様に自己満足を満たすだけで一過性のもので終わってしまうのではないだろうか。
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鮭は白身魚
以前何かのテレビ番組での話。鮭は白身魚か赤身魚なのかとの問い。答えは白身魚である。
鮭の身は誰しも知っている通り赤く、その色は”サーモンピンク”と特別視されるほど浸透している。しかし川で生まれた時はその身は白く、海でオキアミなどの餌を食べることでその餌の色素が体内に蓄積されて身が赤く染まるらしい。また鮭は生まれた川に戻ると言われているが、その遡上中は餌を食べないことから徐々に色素が落ちてくるらしい。
鮭の実は赤い、そして”サーモンピンク”という名前まで浸透していることもあり、自然に”赤身”と思い込んでしまう方もおられるだろう。ここで広報担当者が心せねばならないことが2点ある。
まず1点。鮭は赤身と広報担当者が言えば、それは嘘をついたことになる。だって赤いんだもん!は言い訳にもならない。しっかりと検証した上で情報発信をしなければならない。
そしてもう一つは、社内に埋没している広報素材には、意外と思い込みにより発掘できないでいるものが多い。お客様から内密に相談がと呼ばれる案件は、意外とどこでもやっていることが多い。逆に打ち合わせ後の何気ない雑談から広報素材を見つけ、取材に結び付くことがある。
要は広報担当者にとって、思い込みはご法度であるということである。
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広報担当者は企業の鏡
記者が取材対象企業で会うのは、社長や役員に加え、各部門の部長などのライン長がメインである。つまり経営者か管理職と言うことになる。これは経営責任のとれるコメントが欲しい、少しでも将来的な情報や展望が欲しいから、そのことについて責任ある発言が欲しいからと言える。
また”役職”も重要なニュース性のひとつであり、出来る限り部長級、欲を言えば役員クラスを取材対応者として準備することが望ましいと言える。これは報道の確度に関わってくる重要なマターである。
では一般社員である”広報担当者”の責任、立場はどの様に考えれば良いのか。
かつて私が企業広報担当者だった頃、競合企業が合併するとの報道が駆け巡ったことがあった。その合併に対する報道や検証記事などに記者は躍起になっていたが、その際社長のコメントを取りたいと記者から電話があったが、社長が捕まらず、替わりに私が対応した。
翌日の朝刊は、その合併記事が大々的に報じられたのだが、その記事の最後に、不安要素や今後の課題として私が電話で話したことが”業界関係者”として掲載されていた。偶にはこんなこともあるので、一般社員という認識はせずに、あくまでも会社の代表(責任ある立場)という認識はしておく必要がある。
そして最後に、広報担当者は、記者が会える数少ない一般社員でもある。普段記者が会う経営者や管理職は言わば”会社側”の人間であり、奇麗ごと発言と取られている感がある。実際のところはどうなのか、という視点で一般社員でもある広報担当者を見ているケースもあるということは十分理解しなくてはならない。
いつも残業で遅くまで働いている、元気がない、覇気がない、精神がすさんでいる、疲弊しているなどの情報発信は経営者らが発信する筈がなく、広報担当者が背中で発信してしまうということを頭に入れておく必要がある。
逆に経営は下降線など良い経営状況でなくとも、広報担当者が元気で明るく、いつも前向きであれば、”活気”や人材育成や社員教育などが行き届いている(余裕がある)という情報が発信できる。

