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鈴木隆行さんからの手紙50

みなさんお元気ですか?鈴木です。


僕が入団したチーム名がやっとわかりました。

ポートランド・ティンバースと読むそうです。

今月17日が開幕戦ですのでいいスタートを切れるように頑張りたいと思っています。


話は変わりますが、先日チーム練習が終わった後で散歩がてら街を走っていたのですが案の定、道に迷ってしまいました。

あまりにも疲れた僕は倉庫のような場所で勝手に休憩を取らせてもらっていたところ何か聖火の様なモノを持ったランナーに出会いました。

彼女は何故だかその聖火の様なモノを僕に託して倒れこんでしまいました。

すると青い服を着た中国人風の人達がその聖火のようなモノを取り返そうと追っかけてくるのです。

事情はわかりませんが僕は疲れをおして全力で逃げました。

倉庫内を逃げ回っていたのですが気づいた時には四方を囲まれていました。

あきらめて投降しようかと思いましたが何か地下に続く穴を見つけたので思いきって飛び降りました。

そして最後の力を振り絞り全力で地下道を走りました。

何とか追っ手を振り切りマンホールの様な所から脱出すると通りすがりのランナーが聖火のようなモノを欲しがったので渡してタクシーで家路につきました。

疲れましたがいいトレーニングになりました。


それはそうと日本では今日また偉大な記録が生まれたようですね。

カープからFA宣言でのタイガース移籍。

育ててもらった広島を離れるのは辛かったでしょう。

しかし新天地で懸命に汗を流しファンにもチームメイトにも愛される選手となりました。

直接お会いした事はありませんが鋼のような素晴らしい肉体を持っているらしいですね。

まだまだ安打を積み重ねていくのでしょうがとりあえず一区切り。

1000本安打達成おめでとうございます新井選手!

これからも頑張ってください。


それではまた手紙を書きます。



4/12 たかゆき








鈴木隆行さんからの手紙49

みなさんお元気ですか?鈴木です。


千葉入団 の為に何故かアメリカでテストを続けて約2ヶ月。

不思議な事に自由の国アメリカでサッカーを続ける事になりました。

新しいチームは何と読むのかわかりませんがチームメイトはイイ奴ばかりで楽しくプレイ出来ています。

これも何かの縁なのかまた胸には『TOYOTA』と書いてあります。

あっという間にシーズンも始まってしまうそうですがコンディションも好調ですので全く問題ありません。

ただチーム内にFW登録が僕を含め3人しかいないなかタイトなスケジュールを過ごしていかなければいけないだけに体調管理には気をつけたいと思います。


そういえば日本では優勝候補が思わぬ負けを喫しているそうですね。

しかし勝負は時の運。

勝つ時もあれば、負ける時もあります。

ここ2年間勝つ事も負ける事も許されなかった僕からすれば『戦える』というだけで羨ましく感じます。

戦えなければ何も始まりません。

勝ったからまた勝ちたいと頑張り、負けたから次は勝ちたいと頑張る。

だから辛い修行にも耐えられる。

僕自身も久しぶりにそんな環境でサッカーに取り組んでいきたいと思います。

少し話が逸れましたが挫けずに頑張って下さいギャル曽根さん。

僕も欧州組という言葉を欧米組に変えれるよう修行に励みます


それではまた手紙を書きます。



4/4 たかゆき



 






噛み合わない2トップ④

玉田:「タカさん久しぶりー 監督変わったり色々大変だね」


高原:「うん まあ」


玉田:「でもあれだね あんまり期待が大きすぎると大変だよね」


高原:「別に気にしてないけどね」


玉田:「フタをあけてみたら全然ダメだったもんね」


高原:「・・・」


玉田:「なんか毎回コンディションのせいにしてるけどそれってどうなのかなあって思わない?」


高原:「・・・別にコンディションだけのせいじゃ…」


玉田:「まあ海外に行きゃあいいってもんじゃないって事だよね」


高原:「・・・」


玉田:「で、結局まだ辞めないんでしょ?」


高原:「お前一体…」


玉田:「でも一度頂点に上り詰めながらあれだけ頑張れるって事は純粋に走る事が大好きなんだろうね やっぱQちゃんは凄いと思うよ」


高原:「ん?・・・Qちゃん?」


玉田:「やだなあ タカさん Qちゃんって言えば高橋尚子の事だよ 知らないの?なんか身も心もドイツ人って感じ?」


高原:「・・・それくらい知ってるって」