平清盛 第七回『光らない君』を観る | (不肖)大河ドラマ批評家「一大河」の批評レポート

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平清盛 第七回『光らない君』



$(自称)大河ドラマ批評家「一大河」の批評レポート

大阪市 住吉大社



◎『平清盛』登場人物/キャスト


「そなたの夕餉を食い、毎日食いたいと思うた!」
(清盛)



【あらすじ】
西海の海賊を退治した平氏が、京に凱旋した。
また、この戦により、清盛の乳母である盛康を
はじめ、多くの者が犠牲となった。


清盛の側近であった鱸丸は、盛康の遺言通り、
平盛国として仕えることになる。


『源氏物語』に読みふけり、紫の上のような出会いを
待ち続ける女、時子。


琵琶の稽古の道すがら、清盛と出会うが、風流を解せぬ
この男に幻滅する。


一方、宮中では忠盛が海賊追討の報を奏上しに参内していた。


鳥羽院は、賊追討の恩賞として、忠盛にではなく清盛に
従四位の下の位を授ける。


しかしそれは、忠盛が公卿として取り立てらる道を失った
という意味でもあった。


御所からの帰り道、清盛と盛国は嵐の中で立ち往生する
二人組に出会う。


清盛たちが出会ったのは、高階基章とその娘、高階明子
であった。


空腹であった清盛に、基章は明子の手料理をふるまう。
すると突然、基章は明子を妻として迎えて欲しいと
願い出る。


清盛と明子は、ただただ困惑するしかなかった。


ある日、基章の館に時子が訪ねてきていた。
明子から清盛との出会いの話を聞いた時子は、
ふたりを『源氏物語』の光源氏と明石の君の物語に
重ね合わせる。


二人の恋を成就させようと、時子は明子を連れて
住吉大社に参詣する。


拝殿に着くと、大きな音を立てて拝んでいる男が
いた。
その男は清盛だった。


その場を去りゆく明子を引き止め、清盛は
海賊討伐のときに出会った唐船の話をし、
明子も興味津々と聞くのであった。


後日、明子のもとに文が届く。
清盛が義清に頼み、代わりに詠んでもらった
恋の歌であった。


【レビュー】
先週までの少年ジャンプ大河とは一味違った、
花とゆめコミックス大河『平清盛』
いかがでしたでしょうか。


今週は少女漫画ばりの妄想女子・時子とお告げに
惑わされぬ現実主義者の清貧女子・明子が華を
添えました。


派手なドンパチアクションが好きな一大河としては、
ちょっとばかり味気ない回ではござりました……。


強いて言うと、清盛と明子の婚儀を、平家一門の
中で唯一喜んだ弟・家盛の台詞がよかったですね。


「兄上を、よろしゅうお願いいたしまする義姉上」


ただし、物語の中心であった清盛と明子の恋物語には、
随所に『源氏物語』のオマージュが散りばめられており、
見る人によっては楽しめた回であったと思います。


前回は観られなかった宮中のドロドロ劇も激しさを
増してきましたね。


男子を授かることが出来なかった肉食女子・得子は、
悔しさのあまり男子欲しさのあまり上皇に覆いかぶさり
サディスティックな上からナリコ状態でありました。


一方、『平清盛』の女子の中では最も良心的な
宗子お母さんも、この度の清盛と明子の婚儀には
懐疑的なご様子。


位の高い貴族と引き合わせ、家を盛り立てるのが、
平氏の妻の務めですからね。


平家一門にも暗雲が立ち込め始める今後の展開が
楽しみでありまする。


さて、なんだか物足りなさを感じながら次回予告。


しかし、その次回予告により、Twitter実況民のテンションが
一変しました。


悪左府こと藤原頼長を演じる山本耕史兄貴の登場!!


「徹底して粛清いたします」の台詞には、8年前の
大河ドラマ『新選組!』にて多くの隊士を粛清したあの
鬼の副長・土方歳三の姿を重ねざるを得ませんでした。


清盛を源氏の君に重ね合わせるには無理がありましたが、
鬼の副長と悪左府を重ね合わせることには何の苦労も
ありませんでした!!


次回、第八回「宋銭と内大臣」にご期待ください!


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