大河ドラマ 第30作『信長 KING OF ZIPANGU』を観る | (不肖)大河ドラマ批評家「一大河」の批評レポート

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日本でもっとも歴史あるドラマ、それが「大河ドラマ」である!
不肖・大河ドラマ批評家「一大河」が、古今の大河ドラマのレビューを
つづっていきます。

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『信長 KING OF ZIPANGU』 OP




タイトル:『信長 KING OF ZIPANGU』
放送:1992年(平成4年)
平均視聴率:24.6%
オススメ:★★★★☆



【キャスト】
織田信長…緒形直人
帰蝶(濃姫)…菊池桃子
るい…高橋恵子
織田信秀…林隆三
池田恒興…的場浩司
お市…鷲尾いさ子
斎藤道三…芦田伸介
明智光秀…マイケル富岡
木下藤吉郎…仲村トオル
ねね…中山美穂
徳川家康…郷ひろみ
稲葉一鉄…篠田三郎
平手政秀…二谷英明
柴田権六(勝家)…滝田栄
ルイス・フロイス…フランク・ニール
ロレンソ…稲川淳二
滝川一益…柴俊夫
林通勝…宇津井健



【解説】
尾張の小領主・織田家の嫡男として生まれた吉法師、のちの織田信長は、
幼少の頃から母・るいと引き離され、愛情を知らず、孤独のなかで
成長していった。


周囲からは「うつけ」と呼ばれ、はじめは家督にも選ばれなかったが、
信秀亡き後に家督を継ぎ、謀叛の疑いあった弟・信行をも暗殺する。
織田家当主となった信長は、父の念願であった尾張統一を果たす。


桶狭間の戦いでは、駿河の大名・今川義元に奇跡的に勝利すると、
信長は気鋭の戦国大名として急速に勢力を伸ばしていく。


舅である斎藤道三の仇討ちとして美濃を平定し、「天下布武」の
旗のもと、足利義昭を奉じて畿内をも支配する。


キリスト教を保護したり、楽市楽座を布いたりと、新しいものを
積極的に取り入れる一方、足利将軍家を排し、比叡山の焼き討ちや
朝廷・公家を無視するなど、古い仕組みに対する信長の行動は
苛烈さを増していく。


天下統一が間近に迫った天正10年6月2日、信長は思いもかけぬ
最期を迎えるのであった。


【解説】
こんばんは。
一大河でござりまする。


今回は歴代大河ドラマのレビューと参りましょう。
選んだ作品は、『信長 KING OF ZIPANGU』でござりまする。


当時20代半であった若手俳優、緒形直人を主役に抜擢し、
異色のキャスティングで話題にもなった作品です。


織田信長といえば、戦国の三英傑のひとりで、大河ドラマにも
戦国モノの作品では幾度となく登場しておりますが、信長を
主人公にした作品は本作が初であります。


この作品を語るにはずせないのが、主人公・信長の描き方でしょう。
それまでの作品に登場する、高橋幸治信長(『太閤記』)、
役所広司信長(『徳川家康』)とは一味違う、豪快さ、カリスマ性よりも、
繊細さと神秘性を兼ね備えた、「人間・信長」
が登場します。


とくに、イライラしている時のやたら廊下の掃除を気にする
狂気的な潔癖さは、きっと「信長ってこんな人だったんだろうなー」と
思わずにはいられません。
神経質の行き過ぎたA型ってところでしょうか。


また、戦国大名として、政治家としての信長を語るのは、
ポルトガル人宣教師、ルイス・フロイス。


外国人が大河ドラマのナレーションをするというのも本作ならでは
ですが、当時の外国人の視点で綴られる日本人像、信長像というのも
また新鮮です。


この作品は「時代劇」というよりも、ルイス・フロイスが編纂した
『日本史』を下敷きに描かれる「中世日本史の人間ドラマ」と
言えるでしょう。


過去のどの作品でも描かれなかった新しい信長と、その信長を
新しき視点で見つめる作品であるという部分に注目していただきたい。


また、本作の脇を固めるキャストも見逃せませんね。
木下藤吉郎秀吉役に仲村トオル、徳川家康役に郷ひろみ、そして
明智光秀役にマイケル富岡、そして、架空の人物・随天役の平幹二朗。



特にマイケル富岡演じる明智光秀は必見ですね。


マイケル富岡の西洋的な顔立ちが、家臣として信長に尽くしながらも
最後には本能寺の変にて信長を討ってしまう……
忠臣でありながら敵とならざるを得なかった光秀が、よりリアルに
感ぜられるから不思議です。


このあたりのキャスティングには賛否両論あり、好き嫌いの分かれる
ところではありましょうが、一大河としては『風林火山』の
Gackt様に匹敵するキャスティングの妙
だと思います。


キャスティングばかりを語ってしまいましたが、数ある大河ドラマの
中でも、中世日本を語るに欠かせない「キリスト教」にクローズアップ
した本作の独自性、必ずしもヒーローではない人間・信長の描写
など、
味わい深いドラマであります。


実は一大河、本能寺の変どころか長篠の戦いも未見なのですが…
いま比叡山を焼き討ちしようとしているところです。
一国も早く先を観たい衝動にかられております。


大河ドラマ最高傑作『太平記』と大河ドラマ黒歴史『琉球の風』に
挟まれた隠れた名作『信長 KING OF ZIPANGU』
『ポケモン+信長の野望』
発売前に、ぜひぜひご覧になっていただきとうござりまする。


※『信長 KING OF ZIPANGU』に平幹二朗は登場しますがポケモンは登場しません。


「それではみなさん、“Ate breve! Obrigado!”
(また会いましょう。ありがとうございました)」
(語り)



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