ヤンマガ兄妹のとある夜の話⑪(限定) /21…の続き。
今回は、キョーコsideからのお話になります。
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ね、寝れない…。
部屋は暗く、カーテンの隙間から覗く月の光が部屋に差し込み、隣で寝息を立てて寝ている敦賀さんの顔を照らしている。
顔だけではなく、捲れた布団から何も着ていない上半身が私の目の前に鎮座しているんだから。
まるでギリシャ彫刻のような鍛え抜かれた均整な肉体、逞しい腕に抱かれ私はベッドの中にいる。

私ってば、何で下着とパンツだけ用意しちゃったのかしら…。セツの気持ちになって考えてたら、こうするのが普通かな?と思わず行動しちゃったのよね。

そんな私は、カイン兄さんが用意した白いシャツのみを着ている。着心地のいいシャツで、何か先日再会したコーンが着ていたのと似てるような気もするけど。

多分、幼い時もだけどコーンが人間界に来ている時に着ていた服って、魔法で出してるんだろうなって私は思った。

おそらく、妖精界にいるときは本当におとぎ話に出てくるような王子様のような格好をしている!と私はふんでいる。絶対にそうよ!王子様スタイルのコーン格好いいだろうな。
想像してみたら、何故か敦賀さんの王子様スタイルが浮かび上がってきた…?

あれ?コーンも一緒にいる。コーンも王子様スタイル。黒髪黒目の敦賀さんと金髪碧眼のコーンが同じ場所にいる。髪と瞳の色が違うだけで、顔立ちは全く一緒だし。
んん?あれあれ?二人が動いて私の側に寄ってきた。

「キョーコちゃん。愛してるよ。」
ほえ??コーンいきなり何言ってくれてるの~😳💦

「最上さん、俺も君を愛してるよ。」
んにゃ~~~~~💦敦賀さんまで~~~~~~??

「待てお前ら。俺のセツに何言ってるんだ。セツは俺の女だ。誰にも渡さない。」
ん?この声は…。振り返ってみると、そこにおわすのは漆黒の王子様衣装に身を包むカイン兄さんが悪魔の如くオーラを発して私を後ろから抱きしめてきた。

あれ?何かおかしい。何で3人が同じ場所にいるんだろ…。コーンと敦賀さんはともかく、カイン兄さんも一緒に居るわけないのに。

「ふーん君は、雪花のカインなんだよね。だったらいいよ僕にはキョーコちゃんがいるし。ねぇキョーコちゃん。」
よく見るとコーンの隣に、黒髪ロングの私がお姫様みたいなドレスを着て立っている。

「俺にも最上さんがいるから大丈夫だよ。おいで最上さん。」
と敦賀さんが言うと、ダークムーンの打ち上げパーティーの時のドレスアップした姿の私が歩いてきた。

えええええええ!?私まで3人いる?どうなってるの!?

「ほらセツ、アイツらにはちゃんと相手がいるんだから。お前は俺だけを見ていればいいんだ。さあ行こう。」
カイン兄さんは、私の手を取って歩きだした。

「兄さん何処に行くの?」
「何処って…。これから俺達の結婚式だろ。ほらそこの鏡を見てみろ。時分がどんな格好をしてるか一目瞭然だろうが。」

はい?結婚式?
カイン兄さんが指差した先に鏡があったので見たら…私は雪花のヘアメイクスタイルで、黒いウェディングドレスにベールを被っていた…。

「俺達は、本当の兄妹じゃないんだから結婚して大丈夫だ。これからずっと一緒にいよう。このペアリングに誓う。」
そう言うと、私の左手の薬指に填められたリングに口付けた。

「うん…。もう結婚式すっとばして初夜にするか。」
「ににににに兄さん~~~💦??」
「そのドレスも俺が買ったんだしな。」

いつの間にか場所が、キングサイズのベッドが置かれた部屋に変わってるし~~~💦
カイン兄さんが私を抱き上げて、ベッドになだれ込み私の身体に覆い被さってきた。
ちょっと待って~~~💦

「んきゃああああああああ!!」

ドサッ!ドゴン!!

はれ…?ここホテルの部屋?
今のって夢………………?な、なんて夢見てるのよ私は💧

→〈23〉へ続く。

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キョーコさん、まさかの夢オチでした(笑)
いやはやちょっと笑える話を書きたくて、やっちゃいましたね😁