※『』内の会話は、英語。「」は日本語です。
初投稿のスキビ二次小説です。つたない文章ですが宜しくお願い致します。

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映画『Tragic Maker』で、殺人鬼BJとその役を演じる日系イギリス人俳優カイン・ヒールを二重に演じる敦賀さんの妹、雪花・ヒールをサポート兼通訳として演じている私、最上キョーコことタレント兼女優『京子』は、現在困っております……(T-T)

ここは南国の島グアム。
先日、予定より早く最終撮影時の舞台である、グアムに来た私。

まさかのコーンとの再会もあって凄く嬉しかったし、それに……口に出して言うのも恥ずかしいけれど、ファ、ファ、ファーストキスまで経験してしまうとは思いにもよらなかった///

しかし、それ以上に恥ずかしい事が連日起きています……。


『ちょっと兄さん、よりすぎよ。もう少し離れて寝てよ。』

『別にいいじゃないか。ベッドは1つしかないんだし。そんなに離れたらベッドから落ちるぞセツ、もっとこっちにこい。』

そう、困っている事と言うのは……敦賀さんがカイン・ヒールとして過ごすホテルの部屋にはベッドが1つしかないのです。

日本での滞在用ホテルでは、ツインベッドルームだったからまだよかったけど。
なんでよりにもよって、ダブルベッドの部屋なんかとったのよ~~(T-T)

同じホテル内に、自分でとった部屋があるので夜はそちらで寝ようと思って、夕御飯を食べ終わり、敦賀さんがシャワーを浴びてる中、部屋から出ようとしたら…敦賀さんがバスルームから出てきた。

『ん?セツ、何処に行くんだ?』
『え?あ、ちょっと別宅で寝ようかと思って…。』
そう言えば、察してくれる?と思って言い方を変えてみた。

流石に、同じベッドでは寝れないわよね。
1度一緒に寝たことはあるけれど、あの時の敦賀さんは普通じゃなかった。
何かに脅えてるような。断ったら、空気みたいに消えてしまいそうな雰囲気だったから。

でも、その日以降。同じ事が起きることはなかった。再び同じベッドで寝ることはなく、過ごしていた。

でも、何でこんな事になってるの~~(T-T)

『別宅?我が家には、グアムに別宅なんか持ってない筈だが?』

我が家って…敦賀さん、ヒール兄妹の設定に忠実なのは構わないけど。
私の気苦労も、考えて下さい。

『イヤ、その…だから、そうじゃなくて。別宅と言うか、私のお友達の部屋で寝ようかと思ってるの。』
また少しだけニュアンスを変えてみて言ってみた。

『友達?いつの間に、そんなの出来たんだ。そんな何処の馬の骨ともわからん奴の所になんかいかせるか。もう夜も遅い、お前も早く風呂入って寝ろ!』
そう言うと、私の首根っこを後ろから掴んで引きずり、バスルームへと押し込んだ。

どうしよう…一応、セツ用のナイトウェアとして買ったベビードールも持ってきてはいるけれど、あんなの着て一緒にベッドに寝れない!

恥ずかしくて、心臓飛び出しちゃう!!

しばらく経ってシャワーを浴びながら考えた。
う~~む、ここは意を決してちゃんと最上キョーコとして言おう!

ベッドは、1つしかないのだから夜寝る時は兄妹役を演じないで、互いの部屋に戻った方がいいと!

そう決意をして、用意していたベビードールに着替え一応セツのウィッグを付けてバスルームを出た。

「あの、敦…。」と言いかけたその時。

『随分、長いバスタイムだったな。ほら、来い寝るぞセツ。』

ガバッ!

『え?ん、きゃあ!兄さん!?』

いきなり私を横抱きにして抱えてベッドへスタスタと歩きだした敦賀さん。

『ちょっと兄さん。なに考えてるの?いきなりお姫様抱っこなんかしないでよ。』

『明日からの撮影に備えて、鋭気を養いたい。一緒に寝ても構わんだろ?』

な、なんだすと~~~~( ̄0 ̄;)!!??

一緒に寝るって~~!

へ続く



この作品を書こうと思ったキッカケは、何度コミックを読み返しても蓮が宿泊していたグアムのホテルの部屋には、ベッドが1つしかなかったからなんです。
アレ?おかしいな?と。ホテル滞在中は、ヒール兄妹として過ごしてる筈。
だとすると、キョーコも同じ部屋で過ごしていたのか?
それとも、日本に帰る際にキョーコの姿でカインに会いに行っている事から、部屋はキャンセルしていない可能性もある。
しかし、朝食を一緒に部屋で食べている。
真相は、ハッキリしないまま。
だったら私の思った、話を書いてまえ!(笑)
な感じで、執筆を始めた次第です。

しかし、執筆遅くなりそう…。
初めての二次小説、難しいですね。作品を書くのって。