色鉛筆を使って
問題文にあるジュースの状況を再現しながら、何通りあるのか、確かめようとしていた。
その作業は淡々と行われているようにも見えたし、どこか楽しそうに見えなくもなかった。
黙々と色鉛筆でジュースの絵を書き続ける小学生のりくの姿
今も思い出せるほどに印象深いのは
そのときの私が、りくに
声をかけられなかったからなのだと思う。
りくが、どんな気持ちで
ジュースの絵を
描き続けていたのか。
「楽しい?」
もし声をかけていたら、
りくは、どう答えたのだろう。
すでに大学生になったりくが、この日の「絵に書いたジュース」のことを覚えているのか、いないのか。
テストの日のランチがいつも
お寿司だったことは、おぼえているようだ。
「朝あしたに道を聞かば夕べに死すとも可なり」
という言葉があります。
朝学問をすれば、夜になって死んでもいい。学問とはそれほどにありがたいものだ。
普通はそう解釈されています。
でも現代人には、ピンとこないでしょう。朝学問をして、その日の夜に死んじゃったら、何の役にも立ちませんから。
私の解釈は違います。
学問をするとは
目からウロコが落ちること
自分の見方がガラッと変わることです。
自分がガラッと変わると、どうなるか。それまでの自分は、いったい何を考えていたんだと思うようになります。
まずは
目の前の人
婚活
それを経験した人は
どのくらいいるのだろう。
恋愛力がある人は3割
そんな記事を読んだこともあるが
だからといって7割の人が
独身か、もしくは「婚活」とカテゴライズされるらしい相談所やアプリを活用しての婚姻とは思えないが
無論、データはない。
努力の成果か…
偶然か…
晴れて望みが叶い
婚姻に至ったはずの元婚活者が
経験した苦悩
婚活中に出会った異性からの
非道な仕打ち
婚活における理不尽なルール
自らの卒業校を揶揄し先生方を小馬鹿にした態度で、面白おかしく熱弁した。
この高校から
日本でトップの高偏差値
難関大学に現役合格する生徒は
数年に一人
そして
その全員が通塾生
「お母さんたちから見ると、ちょっと調子にのっちゃってるかなって思うところもあるかもしれませんけれど、合格直後の若者だと思って見守ってください」
この映像は誰がなんのために
撮影したのだろう。
ひとりの母親として
そういうことを考えながら
わりと複雑で
結構やりきれない思いをかかえて
会場を後にしたのである。