花組「うたかたの恋」の私的感想その2(引き続き閲覧注意) | たからづかを愛していた▪タカラヅカを愛している▪宝塚を愛していく…多分

たからづかを愛していた▪タカラヅカを愛している▪宝塚を愛していく…多分

恐らく、殆ど大部分宝塚の話になると思います^_^;
ごく稀に日常とか…

登場人物も私見バリバリ!



ルドルフ(柚香光)…


美しいし、貴公子感はしっかりありますが…

今までで、一番病んでるルドルフだなぁ…メイクも、ちょっとそれを強調気味?(汗)

今までのルドルフは、まだ人生を諦めてないのが徐々に…ですが、最初から死に取り憑かれてる感は、エリザの影響もあるのかしらん?

(植田景子女史演出版の春野寿美礼女史も病み系だったけど、植田女史と小柳奈穂子女史ではお耽美デカダンスの方向性が違うのかな…とも思ったり…)

持ち味の囁きナチュラル芝居がまた、倦怠憂鬱さをより出していて…(^_^;)

あまりやり過ぎると、史実の「道連れは誰でも良かった」ルドルフまんまになるので、ここは

今までのルドルフ像とのバランスも兼ねてもらえたら…

後、マリー撃つの、もうちょい躊躇して…やっと見つけた、「小さな青い花」なんだから(゜゜;)



マリー・ヴェッツェラ(星風まどか)…


前回(巡礼…)のマリーとは、ガラッと代わる今回のマリー…

数年前の星風嬢で見たかった…との声がありますが…

いやいや、初演の遥くらら女史や再演の白城あやか女史からして十分大人っぽく、それでいて純情健気マリーでしたよ?


何より



映画のマリーも大人っぽいのよ(ダニエル・ダリュー女史、当時20歳前後)
17、18といっても19世紀の貴族です。今の日本の女子高生と内面はともかく、見た目同じと思っちゃダメですよ( ̄▽ ̄;)
なので、見た目は全く文句なく、健気さ満載なマリーを見せてくれた星風嬢…
時折「決して離れません…」とか、母性的な面も見せたりして、楽しませてもらいました。
(恋愛って、通常は主導権が交互に代わりながら進んでいくものなので、今までより、恋愛において対等さも感じさせた)
とにかく健気でいじらしいので、昨今の騒ぎも相まって「まどち(星風嬢)、私は誰がどう言おうが、まどちの味方よ!」という気分に見ててなりました(笑)


ジャン・サルヴァドル(水美舞斗)…


あの快活さ、歯切れ良い笑い声、格闘ワルツ(最早ワルツじゃなくて、タンゴだった(汗))を見聞き出来ただけで、チケ探しまくった甲斐があったというものです(笑)

芝居が課題…と言われますが、ストーリーテラー的役割を担う今回、私は特におかしくも思わず…

(それに、芝居が難なジャンは今までも…(汗))

マリンカの最大の見せ場聞かせ場を、ジャンがかっさらってたのはビックリだ(゜ロ゜)

でも、ここしっかり歌えていたから良かった…猛練習したんだろうなぁ…(。-∀-)



フェルディナンド大公(永久輝せあ)…


今回、比重重くなりました。

今まで通りの野心ないボンボン→身分違いの恋人・ソフィー(美羽愛嬢)と一緒になりたくば、地位を狙え!と焚き付けられ、その気になっていき…

小柳女史は、史実を上手く使ってるなぁ…と感心だった(’-’*)♪

けど、それならせっかく「殺す目」を持つ永久輝嬢なんだから、据わり具合ももっと出させて欲しかったかな( ̄▽ ̄;)

マイヤーリンクに踏み込むシーン、本来の善良さも出してましたが、逃げろ的な台詞なのは分かったけど、細かい台詞聞き取れなかった…ルサンク読まなくちゃ(*_*;

史実は狩り好き癇癪持ちだったらしく、毎回癇癪の発作が静まると、泣いてソフィーや子供達に許しを乞うたそうですが、本当なら、かなりヤバい奴では…(汗)

それを毎回許す、ソフィー…モラハラDVに敏感な現代人からしたら信じがたいけど、これもまた「愛」故だったのかしらね…



ブラッドフィッシュ(聖乃あすか)…


ノーブルが持ち味の聖乃嬢だからか、それとも小柳女史に思う所あったからか、下町感薄まったブラッドフィッシュだった…ベルばらのアンドレ的な…(゜.゜)

だから、今までよりフツーな役に感じてしまったかな…

マイヤーリンクでギター持って歌う所は、フツーに良かったけど(  ̄ー ̄)



その他の役はざっくり


ステファニー(春妃うらら)


ここ暫く、美人が続くステファニー役…今回も美しいので、「こんなに綺麗なんだから、多少合わなくても我慢しろよ!ι(`ロ´)ノ」とルドルフを責めたくなる(笑)

(だから、マリー役者はより可愛らしく、愛敬がいる(^_^;))



エリザベート(華雅りりか)


母親感出すためか、ずいぶん重厚感ありました。史実のシシィは不老目指してたんだから、若々しくても良かったかも(^_^;)



フランツ・ヨーゼフ(峰果とわ)


ルドルフより下級生な父親…やはり、若さは隠せず(*_*;

フリードリヒ(羽立光来嬢)と、役チェンジしたら良かったのでは…



たくさんの組子に役をつけるため


柚香嬢ハムレット→バレエダンサーに変更

ミリー(星空美咲嬢)やマリンカ(咲乃深音嬢)、比重下がる


と、明暗分かれた感が…うたかた、改めて役少ないな(@_@;)

(逆に、シュラット夫人役の糸月雪羽嬢は、今まで台詞のみだったのが歌のみになって、かえって美味しかった。

後、侑輝大弥嬢が演じているクロード、うたかたの原作者のクロード・アネ氏を思わせますね(。-∀-))



後、ラストの影デュエット、オーディション勝ち抜いただろう、龍季澪嬢と花海凛嬢(研一でビックリ!)の歌、素敵でした(’-’*)♪




今回


天国へ道行きする恋人達

南の島へ希望持って旅立つ恋人達

恋も位も!と邁進していく恋人達…


と、三者三様の恋模様が描かれますが、皆哀しい運命が待ち構えていて…切ない(´・ω・`)





従来なかった、ルドルフが自棄になるシーンが今回はありますが、やはり小柳女史は映画版もしっかり見てるのね(゜.゜)




でも、あまり調べすぎるとガッカリが多いお話です。


今回、これ見て夢中になった幼いファンの皆様…


ここで散々書いておいて何ですが、史実調べるのは、もうちょい大きくなって、多少酸い甘い経験してからにしましょうね(笑)