
【回顧録】⑭欠陥品が子供を育てるということ。
↓続きです。
そして数年後
明らかに異常な私の心理状態を夫に説明する為に
もうずっと封印してきた
両親との関係に言及するしかなかった。
自分がおかしくなる原因を掘り下げて行くと
どれもこれも
全ては私の育った環境に辿り着いてしまうから。
子供たちを私のような人間にする事は
絶対にあってはならなかった。
絶対に。
だけど私は
自分がされてきた範囲内でしか
子を育てる方法がわからなかった。
そしてまた親を呪うのだ。
このままでは
私が子供の人格を崩壊させてしまうという焦りと
自分自身への真っ黒な嫌悪感。
この頃にはもう自分だけの力では
どうにも出来ないところまで来ていた。
一方、夫は楽観的で平和な人だ。
だから面倒な私の心理は理解出来ないし
何をどう言えばいいのかもわからない。
度々陥る錯乱状態から我に返った後
黙り込む夫の隣で
私は毎回後悔するのだ。
どうせ理解されるわけもないのに
何故私は今さら両親の話など
引っ張り出してくるのか。
余計に独りになるだけなのに。
もしかしたらと縋っていたのかどうかは
今も自分ではわからない。
ある日
もう何十回目かもわからないくらいの
発狂錯乱沙汰を起こした私に
夫が言った。
「闇があってもいいよ」
↓続きます
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