下船間際も | AREA73 MY NEXT THIRTY YEARS

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1973年出現、船長、だけど今は陸での仕事。
海に戻りたい坊主おやじの出来事、気になる事。

下船から2週間が過ぎました。
厚生労働省から毎日LINEによる帰国フォローアップアンケートもきっちり15日目には届かなくなり、無事帰国に関してのCOVID-19に関するモノは終了し、感染していないコトが証明されました。

でも、手放しでは喜べないですからね。

生活をする中で日々外に出ざるを得ない、一個人のボクが外出しなくとも、息子が学校に通い、家内も買い物に出たりとしなければならない中、感染のリスクはありますからね。
かと言って、外に出ないワケにも行かないですし。

出来る限りの予防をして生活をするしかないですね。

そんな生活の再開ですが、約2週間前に船から下船した時の状況。
ハリケーン Teddyの影響で10日遅れで下船したのですが、既にお話したようにバタバタの中で下りた感じです。

下船前夜、結局一睡も出来ずに入港作業にあたりました。
港の外にいる時は深い霧。
コレで入港出来るのか?と思いつつ、水先案内人を迎え入港体制に。

水先案内人にも何度も「この霧は晴れるのか?」を聞きながらでしたが、水先案内人は「霧は晴れる」と。

30分もすれば確かに霧は晴れました。

でもね、霧が晴れるってことは風が強くなるってコトが多いんですよね。
入港は朝。
陽の出により海面が温められ水蒸気が発生、霧となり海面近く、港付近に流れこむ霧ではあったのですが、その水蒸気の発生が止まったのではなく、風により霧が晴れる…そんな感じだったんです。

霧と風…どちらも船の操縦にはキケンなもの。

霧は晴れたモノの風により、また着岸出来るのか?と。

実際、霧が晴れた後一旦晴れたのですが、発生した水蒸気が上昇したコトにより雲を形成、正に岸壁に着岸作業をする際に、その雲がスコール雲となり激しい雨と風を伴い、かなりキケンな状況になってました。

でも下船間際の入港にて事故るワケには行かない…。
と言って200mもある船、港内の狭い状況で更なるアクションは逆にキケン。

タグボードに船を支えてもらい、通常1時間程で終える着岸作業を3時間近くかかり何とか着けるコトが出来ました。

って、ボクは船橋から指示をするだけなんですが、それでも着岸作業終了後には雨により全身ずぶ濡れ。
ちょっと服を絞れば水が滴るくらいでした。

何とか無事着岸…、コレで最低限次の船長に引き継げる。

と、今度は下船の為に手続きをしてくれる現地エージェントから連絡。

直ぐに下りて欲しい‼︎ と。

おいおい、今着岸したばかり、更には全身ずぶ濡れ。
シャワーくらい浴びさせてくれッ‼︎

最後に次こそ船長に引き継ぎも行わないといけないし。

直ぐには下船出来ないコトを伝え、交渉して時間をズラしてもらったんですよ。

だってフライト時間までかなり時間あるんだから。

交渉したモノのやはり急かされるように下船しなければならず、最後の最後までバタバタ。
空港に着いた頃にはイイ天気だったんですけど。

またまた長くなったので、空港での出来事はまた明日に。