元旦の朝。

昭和通りから 3号線へと右折した瞬間に 先程まで吹雪いていた空から逆光の初日の出の洗礼を浴びた。

俺にとっては 仕事納めでもあり また 仕事初めでもある夜明け。
老夫婦を 高級住宅街から 国内線へと案内させて頂いた。

いよいよ(俺にとっては)激動の一年の最終日。12時からの 乗車に備えて 目覚めたばかりの身体を横たえている。

毎年 毎年呑んだくれているこの日に 労働するというのも 新鮮な気分になるもので リズムを造り出すのも 容易な予感がしている。

師走の今月は 毎日がタクシードライバーにとって 祭りのような 賑わいが続いた。
本日は その集大成になりそうな話を訊いている。タクシーの台数が いつもの 一割程度だと云うこと。
前回乗車の時(12/28)も21時間フル稼働で 間髪入れる事もままならないほど たくさんの方々と時間と空間を共有させてもらった。

こんなにタクシーの需要があるとは 意外だった。
たくさんの出会いと物語がストックされて それを表現したくて ウズウズしている。

今年の俺は 確かに 幸福のリズムで晦日のスタートを切った。

さあ 戦場みたいな 祭りの中へ 出陣するとしよう。
今日も明日も 変わることなんて 何一つ無いから 堅苦しい挨拶は 今回は止めておこう。

グッドラック
当たり前に存在するものを 無くす夢を見た。

俺は 地位とか名誉とかビッグマネーなんて欲しくないと 改めて実感した。
その 当たり前の存在が継続してくれることこそが俺の人生の目的だと確信できた夢であったから。
俺がブログをやり始めたのは 都合の良い遺書の代わりだと思ったからでいつ あの世へ行ったとしても 必死に生きている情景を子供たちに残したかったから。

俺が残せるものといえば少しばかりの保険金と ゲラゲラ笑い転げた思い出とこのブログだけだと思っている。

女房はパートに出かけ 子供たちは登校して 静かな朝が始まって 俺も気分を そろそろ調整しなければならない。

選挙が繰り広げられたせいで 先輩ドライバーの話によると 今年の師走は例年よりも 暇らしい。俺にとっては 充分忙しいと思うのだが 皆 口を揃えて言うのだから 余程凄いペースなんだろうと想像できる。
その先輩たちの予想では今日からの10日間は恒例通りのペースに戻るだろうとの事。

今でさえ ブログなんて 記すことも ままならないのに どうなるのかしら。
タクシードライバーの見た たくさんの景色や出来事が 記憶のストックヤードから溢れ始めているので どうにかしたいけど 師走の当たり前の出来事が無くなったならば オマンマの食い上げだぜと云うことで 今日も戦闘の開始だ。

当たり前に見ている君たちの笑顔を 守るという幸福論を片手に握りしめて父ちゃんは 街へと繰り出します。