社労士受験勉強中にいただいたため、興味を持ちつつ読めずにいた本がありました。
引っ張り出してきて読んだのは、樹木希林さんの「樹木希林120の遺言」
本の表紙は、ご本人の水死体を思わせる斬新(過激)でギョギョっとするようなショット。
いかにも希林さんらしいです。
右ページには、何かの節目節目でご本人の語った印象的なフレーズが記されていて、
左ページにはその補足。
そのどれもが、肩の力が抜け切ったというか、執着心が無いというか・・・
あんな気持ちで生きられたらラクだろうなぁと感心させられるものばかり。
映画の賞にも欲は無く、
アンチエイジングや美への執着ももちろん無く、
お孫さんに好かれる気も無く、むしろ嫌われ役でいたいくらいな・・・
それでも若い頃の一時期、不動産に熱心だったこともあるとのことです。
内田裕也さんとの特異な夫婦形態からも伺われる、妻としての包容力と悟り。
晩年に罹患した癌との付き合い方や死生観。
その独特な価値観を、主張するわけではなく、インタビューなどで尋ねられれば答えるスタイル・・・
フレーズの唯一無二なところ(深い知性とウィットが備わってる~)
とにかく、何もかもが潔くて独特で天晴れと感じました。
これを読んで、参考にしたい・近付きたいとかではなく、
むしろわたしには無理だし価値観が違うと確認しつつも、
こうあれたらラクだし素晴らしいなぁという部分がたくさんありました。
水死体の背表紙をはがすと、こ~んな美しい中表紙です。
高貴な赤。
こんな本を一度でも作ってもらえる人生は幸せ。
あまのじゃくみたいな希林さんと内田裕也さんに、こんな素敵なファミリーが出来てしまうところがまた面白いです。
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