関東の覇者 早雲公も 抜くに抜けない 古城あり  ~ 難攻不落 岡崎城 ~   | 温泉大好き!厚木の住人

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厚木・伊勢原・平塚を中心に古街道を辿り、時には川を遡りながら郷土の歴史を探訪します。

 平塚市在住、Rさんから

 「平塚駅始発で水戸駅(勝田駅)までの臨時特急があるの。知ってる?」と問われて。

 

 それは私、知りませんでした。

 梅の花の時期、「水戸偕楽園」への観梅客をターゲットにしているようです。

 

 それにしても。東海道線の発着駅のメインは小田原もしくは熱海。なぜ平塚なのか、が疑問でしたが。

 

 「小田原も熱海も梅園があるからじゃない。」

 なるほど、納得しました。

 

 でも、秋には「ネモフィラ平塚号」。やはり同じ区間を運行するのだとか(笑)。

 

 疑問を残したまま、本題「伊勢原市内周遊」。

 前回は小田急線高架橋を渡るまででした。そのあとしばらく、両側が切れ落ちている「尾根筋」を進みますが

 写メの左側が古道(旧道)で、右手が新道。

 

 新道の中心付近に市境があって、道路を挟んで向こう側が平塚市域。

 こちらから見える大山も、なかなかの風情ですよね。

 この先わずかに進むと「岡崎」の地に到達します。ちなみに岡崎地区、平塚・伊勢原両市にまたがるように広がっていて。

 

 歴史的経緯があってのこと、なのだそうですが。その影響からかこの付近、市境がかなり入り組んでいます。

 ちなみに。こちらのバス停「岡崎城址入口」は平塚市域ですが、ここからわずか先にみえる高台が

 伊勢原市域に遺されている「岡崎城址」になります。

 

 この高台、もうすこし近くに寄るとわかりやすいのですが、切り立った崖に囲まれています。そしてかつてはこの付近一帯、沼地だったのだとか。

 

 小田原城を攻め落とし、関東進出を図った北条早雲公。このお城の攻略には、実に17年もの歳月を費やしたのだそうです。

 

 周囲は沼地、切り立つ断崖。守将は猛将として名高い三浦道寸公。

 さすがの早雲公でも、攻めあぐねたのは無理のないことでしょうね。

 

 このお城を抜いたあとの北条家、関東平定へと邁進することになります。

 それだけに、岡崎城とそれに拠った三浦道寸公の抵抗にもう少し光が当てられても、と思うのですが。

 

 次回も「岡崎城址」とその付近を巡ります。