ブログで短歌・都々逸を始めたきっかけの一つ。
人気番組「酒場放浪記」の吉田類さんが、〆の一句でまとめるところに惹かれました。
酒を嗜みながら俳句を詠むことに憧れたわけですが、その類さんも心を寄せる先達がおられて。
「白玉の 歯にしみとおる 秋の夜の 酒は静かに 飲むべかりけり (若山牧水)」
私自身、若い頃は仲間とわいわい騒ぎながら飲むのが好きでしたが、最近は牧水さんのこの歌が心に沁みてきて。これから夜長の季節、酒の楽しみはこうありたいものです。
ちなみに今月17日が「牧水忌」でした。今年は折しも中秋の名月の日にあたったこともあり。
相模川 渡る小田急 窓の外 思いがけずに 光る月影
という一首をしたためてみました。お酒がらみではありませんが、それもまた一興ですよね(笑)
本題「伊勢原市内周遊」に戻って。
前回は厚木市との境をなす
津古久峠。その厚木市側を探訪しましたが、今回は伊勢原市側へと駆け下って。
峠の麓に鎮まる「龍散禅寺」。
戦国時代、小田原城を本拠とする北条氏が関東各地に築いた支城との連絡道を整備しました。
津古久峠はまさにその要衝。こちらのお寺さんの開創もちょうどその頃ということもあり、北条家にゆかりが深いのだとか。
さらにいえば「東国花の寺 百ヶ寺」の一つに数えられていて、庭園には様々な花が咲き乱れて楽しむことができるそうです。
とはいえ訪れたこの日は猛暑のさなかで。残念なことに目立った花に巡り会うことはかないませんでした。
ところで「津古久峠」
厚木市側からはよくわからないのですが、こちらのお寺さんから伊勢原市街地方向へと足を進めて振り返ってみると。
画面真ん中の窪んだ場所が峠と確認できて。
この雰囲気、とても心惹かれる次第です。
昨年10月にスタートした「伊勢原市内周遊」。思いがけずに1年も費やしましたが、もう間もなく振り出しの地「実蒔原古戦場」へと戻ります。