矢倉沢 往還道は その昔 はるか都へ 続く道なり  ~ 古東海道の宿駅 箕輪 ~  | 温泉大好き!厚木の住人

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厚木・伊勢原・平塚を中心に古街道を辿り、時には川を遡りながら郷土の歴史を探訪します。

 元タカラジェンヌ越路吹雪さんの話題から。

 

 以前、勤務をしていた卸売市場で、水産卸・仲卸組合主催の「魚供養祭」があって。

 その会場となるお寺さんが越路さんの菩提寺でした。御縁を感じて墓前に手を合わせたことを職場で話題にしたのですが。

 

●「劇団四季」の立ち上げに貢献した方でしたよね。毎週末に観劇にいきますので御名前だけは存じ上げています。

●母が大ファンです。いまでも「愛の讃歌」を口ずさんでいます。

●先日郵便受けに「越路吹雪 生誕100周年コンサート案内」が誤配されていて、上の階に届けたんですよ。

 

 ひととき、職場で話が盛り上がって。それにしてもさすが往年の大スターですよね。死後40年経過した今でも、このような反応があるのですから。

 

 本題に戻って「伊勢原市内周遊」。

 2回に渡って隣接する「秦野市鶴巻」付近を巡りましたが、鶴巻でもう一つ立ち寄りたいのが

 停留所の名にもなっている「大けやき」。

 

 一本の樹木がバス停の名前となっている点でも興味を惹かれるところですが

 どっしりとした根回り。これだけでも圧倒される思いがして。

 

 案内板によれば、はるか昔からこの付近の村人たちが、生活の安寧と豊作を祈った「ご神木」なのだとか。

 寄り添って立ってみると、「樹にいのち 宿る思い」がして。何百年もの長い歳月、ここで鎮まり続けている有難さを実感した次第です。

 

 このあと、もと来た道を折り返して。

 小田急線・鶴巻温泉駅までの長い「延命坂」を下り、登り返してその頂きで再び「伊勢原市内」に戻ってきました。

 そしてそこには「史跡 箕輪駅跡」の石碑があって。

 

 「駅」は後年の「宿場」に当たるそうですが、こちらは飛鳥時代から平安時代の官道(都と地方を結ぶ古道)の重要な連絡地点。

 設置されている案内板には「古東海道」との表記がありました。


 このシリーズで辿った「弘法山ハイキングコース」は、大山詣りの矢倉沢往還である以前、「古東海道」として重要な役割を果たしていたんですね。

 

 江戸の人 箱根八里を 越えゆけど 遠き昔は 足柄峠

 

 箱根八里と箱根の関所は東海道が整備された後の「産物」で。長い歴史からみれば、比較的新しいルートになるようです。

 

 次回も伊勢原市内周遊を続けます。

 

 (↓)参考までに「大ケヤキ」の説明板です