一日が終わるころ、ふとこんなことを思うことはありませんか。
「結局、たいしたこと何もできなかったな。」
目に見える成果は少ない。
チェックリストの「完了」にもあまりチェックがついていない。
それなのに、どっと疲れている。
ソファに座り込んだ瞬間、
ため息だけが先に出てしまう。
でも、よくよく振り返ってみると――
「数字にならない努力」を、今日もたくさんやっています。
・仕事の合間に、相手の表情を読んで言葉を選んだこと
・イラッとしたけれど、深呼吸して飲み込んだ一言
・家族の機嫌を損ねないように、
・しんどいのを隠して、いつも通りに振る舞おうとしたこと
どれも、誰かに「すごいね」と褒められることは少ないし、
成果として報告できるようなものでもありません。
でも、そのひとつひとつのおかげで、
今日も大きなトラブルなく一日が進んでいたりします。
ただ残念なことに、
こういう「見えない努力」は、
やった本人でさえ、なかったことにしがちです。
目立つ結果だけを見て、
「また何もできなかった」
「もっと頑張れたはずなのに」
と、自分に×をつけてしまう。
もし今日から、
**「自分が自分の証人になる」**と決めたらどうでしょう。
誰も気づいていないように見える努力を、
せめて自分だけはちゃんと見ておく。
- 今日、あえて黙って飲み込んだ一言
- 自分のしんどさを自覚しながらも、必要な連絡だけはしたこと
- いつもなら自分を責めていた場面で、
少しだけやさしい言葉を選べたこと
そういうものを、
「何もしてない」にまとめてしまわず、
ひとつずつ拾い上げてあげる。
それは、
誰かにアピールするためではなく、
「私はちゃんと、今日の私のがんばりを知っているよ」
と、自分に知らせてあげる行為です。
やって当たり前、
できて当然、
誰も褒めてくれない。
そんな努力を、
いちばんよく知っているのは、
外側の誰かではなく、あなた自身です。
完璧な一日じゃなくていい。
理想どおりに進まなかった日も、
「見えない努力」をちゃんとカウントしていくと、
自分に向ける視線が少しだけ変わってきます。
「今日はダメだった」ではなく、
「今日も、誰にも見えないところでよく踏ん張ってたな」
そう思えたら、
明日に向かうエネルギーの質も、
少しだけやわらかくなります。
✍️ 今日の問いジャーナル
1️⃣ 今日はどんな「見えない努力」をしましたか?
人には説明しにくいものも含めて、3つ書き出してみてください。
2️⃣ その努力がなかったら、
今日一日はどんなふうに違っていたと思いますか?
(雰囲気/人間関係/自分の気持ち など)
3️⃣ 「これはやらなかったけど、実はがんばりだったな」
(例:言い返さなかった/残業を切り上げて休む決断をした など)
4️⃣ 今日の“誰にも見えない努力”をしてくれた自分に、
どんなねぎらいの一文をかけてあげたいですか?
友だちに話すような口調で書いてみてください。
🌱 感想シェア
- 「これ、よく考えたら努力だったな」と気づいたこと
- 見えない努力を書き出してみて、
自己評価や気持ちにどんな変化があったか - これから意識して“証人になってあげたい”自分のがんばり
など、思いついたことがあれば、
一行でも自由に残してもらえたらうれしいです。