本当は疲れているのに、
つい「いいよ、やるよ」と言ってしまうこと、ありませんか。
頼まれごとだったり、急なシフトの交代だったり、
飲み会へのお誘いだったり。
頭のどこかでは
「今日はしんどいな」「本当は休みたいな」と分かっているのに、
口が先に「大丈夫です」と動いてしまう。
その場はうまくおさまる。
相手も助かったような顔をしてくれる。
でも、家に帰る頃には、
なんとなく自分だけ置き去りにしたような、
小さなさみしさが残っている。
無理やり頑張った自分を責める必要はないけれど、
その「さみしさ」は、
心からの静かなサインなのかもしれません。
「あのとき、わたしの声も聞いてほしかった。」
NOを言うのは、たしかに勇気がいることです。
相手をがっかりさせるかもしれない。
嫌われるかもしれない。
面倒な人だと思われるかもしれない。
でも、いつもYESだけを差し出していると、
少しずつ、少しずつ、
自分の中の“スペース”が削られていきます。
今日のテーマは、
いきなり大きなNOを言うことではなく、
「小さなNO」をひとつだけ練習してみること。
たとえば、こんなレベルでかまいません。
- 気が進まないグループLINEに、すぐには返信しない
- 今日はどうしても休みたい誘いには、「また今度」にしてみる
- 「今から電話していい?」に、「今日は難しい」と返してみる
完璧に理由を説明しなくてもいい。
長文で正当化しなくてもいい。
「今日はちょっと余裕がなくて」
「今は休む時間を優先したくて」
そんな一文だけでも、
ちゃんとNOとして機能します。
大事なのは、
相手をコントロールすることではなく、
「自分の心と体の声を、ちゃんと扱う」
という感覚を、少しずつ取り戻すこと。
NOを言えなかった過去の自分は、
そのときそのときで、
「その選択がいちばん安全だ」と
本気で思っていたはずです。
だから、そこを責める必要はありません。
ただ、これからの自分には、
もう少し“自分寄り”の選択肢を
プレゼントしてあげてもいい。
YESしか持っていなかった手の中に、
そっと小さなNOを一枚、
増やしてあげるイメージです。
✍️ 今日の問いジャーナル
1️⃣ 最近、「本当はNOと言いたかったのに、YESと言ったこと」
どんな場面だったか、できる範囲で具体的に書いてみてください。
2️⃣ そのとき、本当はどんな気持ち・どんな状態でしたか?
(疲れ・不安・気をつかっていた など、思いつくままでOK)
3️⃣ 同じような状況がもう一度きたとしたら、
「小さなNO」として出してみたい言葉を考えてみてください。
(例)「今日は難しいけれど、別の日ならうれしいです」など。
4️⃣ 今日〜明日のあいだで、
自分を守るために使ってみたい“小さなNOルール”を
ひとつだけ決めてみましょう。
(例)「夜21時以降の仕事のLINEには、明日返信する」
🌱 感想シェア
- NOが言えずにしんどくなったエピソード
- 小さなNOをイメージしてみて感じたこと
- 「このNOなら、自分も相手も大事にできそう」と思えた言い方
など、ふと浮かんだことがあれば、
一言だけでも書き残してもらえたらうれしいです。