ほ~るど~ん・あいむか~みん・・・って、なにこれ。

 は?

 サム&デイブ?

 誰それ。

 昔のR&Bデュエット?

 Z世代のちゃみにそんなこと言ったって、わかるわけないだろっ。

 ったく、どうしようもないオープニングで始まりました。

 とっしょり蒼辰の構成台本と、わたくし、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]。

 金曜日の[食べるをめぐるエトセトラ]は、先週から韓国食文化のあれこれでお送りしております。

 今週はその2回目。

 テーマは、サム&ビビンでございますが・・・だから、どこの二人組なんだよっ、サム&ビビンって。

 ん?

 サムもビビンも、実は動詞だ、ってゆうんですか?

 動詞?

 まずは、ビビンからです。

 はい。

 ビビンは、韓国語で[混ぜる]という意味の動詞です。

 はぁ。

 だから、ビビンバは、混ぜるご飯という意味になるんですか。

 へ~え。

 ビビンが混ぜるで、最後のバは、もともとパップ、ご飯の意味なんだけど、単語の中なので、バップと頭の音が濁って、なおかつ、最後のパっは子音発音なので、日本人の耳にはほぼ聞き取れない。

 そこで、ビビンバという言い方と表記で定着しちゃったんだ。

 そういえば昔は、ビビンパップって表記してあるお店もあったような。

 韓国語、発音むつかしいよね。

 さてそのビビンバ、混ぜるご飯。

 食べたことあるよね、みなさん。

 知ってるとは思うけど、いちおーご説明。

 ビビンバとは、ご飯の上に、さまざまな食材を乗せ、それをまぜて食べるお料理でございますね。

 日本で最初にはやったのは、ユッケ・ビビンバだったでしょうかね。

 そのあと、卵のおこげの匂いも芳しい石焼ビビンバが流行りましたが、あれ、日本発信の韓国料理なんですってね。

 ちょとびっくり。

 ビビンバ、わりと庶民的なお料理で、上に乗せるのはなんでもいいようであります。

 まぁ、ナムルとか、キムチとかがおもですよね。

 わりと高級な、外国人観光客にも利用しやすいお店だと、とってもきれいな盛り付けで出てきます。

 あ、おいしそ。

 んじゃ、いただきまっしょか。

 と、ここからなんです。

 ビビンの本領は。

 混ぜるご飯ですから、まぜます。

 スプーンを使って、まぜまぜまぜ。

 いいかな?

 いやいや、まだまだ。

 ビビンッ、ビビンッ、ビビンッ・・・!

 市場の屋台みたいなとこだと、お店のオモニから、ほんとに声がかかることもあります。

 ひょえっ。

 かくして、全体がほぼ均一なトーンになるまで、てって的にかき混ぜてから、おもむろに食するのが、韓国式ビビンバの食べ方なのであります。

 なんでも、韓国の人は、さまざまな味が完璧に混ざってこそ、美味しく食べられると信じているのだとか。

 ほかのものでもけっこ混ぜるよね。

 デジクッパは、要するにスープなんですが、真ん中のあたりにタデギってゆう、真っ赤な調味料があしらってあります。

 ミルミョンもなんだ。

 こちらも、タデギがきれいに盛り付けてあります。

 で、テーブルにやってくると・・混ぜます。

 これまた全体が均一になるまで、混ぜます。

 とにかく均質に混ぜる。

 これが、韓国のビビン文化なのですってさ。

 けど、混ぜられないものもあるよね。

 ほれ、焼肉とか。

 そういうときは、どうすんの?

 そういうときは、サムです。

 サム。

 誰か、アメリカから手伝いに来んの?

 そうじゃない。

 でしょうとも。

 サムは、[巻く]という動詞です。

 巻く?

 キンパとか?

 キンパもそりゃ巻くけど、そうじゃなくって、葉っぱで巻くんだ。

 あ~あ~、そういえば、日本の焼肉屋さんでも、サンチュ、出してくれるとこ増えたよね。

 あれか。

 そうそう。あれ、サム文化が、日本でも広まり始めた表れなのであります。

 お肉を、葉っぱに巻いて食べるんです。

 もうちょっと、韓国式サムを説明すると、まず葉っぱ、サンチュを広げます。そこにエゴマの葉も重ねます。そこに、サムジャンをすっと塗ります。

 その上に、焼けたお肉を乗せ、キムチを乗せ、葉っぱで包むように巻いて食べるのが、韓国式です。

 それも、必ず一口で食べてください。

 必ず一口、なんです。

 もう、口いっぱい頬張って、とても喋るの無理状態でもぐもぐしなくちゃいけないんですが、これまた韓国式。

 もぐもぐもぐ。

 なんで一口じゃなきゃいけないんだろね。

 やっぱ、味が完全に混ざった状態で食べる方が、よりおいしい神話と関わりがあるのかもね。

 完璧なまでに混ざってないと納得できないんだよ、きっと。

 もちろん、焼肉だけではありません。

 茹で豚のポッサムも、巻いて食べます。

 巻かずに、タレだけつけて食べると、そのときはスユクと呼びます。

 巻くか巻かないかで名前が変わっちゃうんです。

 いかに巻くか巻かないかにこだわってるか、わかろうというものです。

 さらにさらに、お刺身も、巻きます。

 サンチュ、お刺身、キムチ、そこに酢コチュジャンをかけて、これまた一口で、食べます。

 あるいはまた、目の前でオモニが焼いてくれるホルモン屋さんでは、巻き葉っぱに、白菜が生のままで出てきました。

 ここにやっぱしサムジャン、焼いたホルモン、キムチ、さらに、よくわからない雑草のような葉っぱも乗っけて、包むように巻いて、一口で食べるのであります。

 あごつかれそ。

 でも、知らない葉っぱの個性の強い香りが、よいアクセントになるんだ。

 ふ~ん。

 そして究極は、ビビンバも、巻くんです。

 葉っぱに、よく混ぜたビビンバを包むように巻いて食べるのであります。

 ビビンを、サムするんです。

 これぞ韓国食文化って感じだね。

 なにしろ、いろんなもんを葉っぱに乗っけて、一気に、一口で食べる。

 それこそが韓国スタイルってことか。

 はい、大きく口を開けて、巻いた具材をぱくり。もぐもぐもぐ。文字通り、口の中いっぱいに広がる、さまざまな食材が奏でる味のアンサンブルをお楽しみください。

 どうせもぐもぐの間、しゃべれやしないから。

 これぞ韓国食文化って味を楽しんでね。

 にしても、口を大きくあける練習と、けっこな量をもぐもぐする練習は必須だね、こりゃ。

 

 てなわけで本日はここまででっす。

 来週は、テーブルは小さい方がいいか、という韓国食文化のエトセトラでございます。

 は?

 ま、いっか。

 でもって、来週火曜は、釜山報告の3回目だよ。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。