まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 前回は、中国はネット支払いがすっかり定着。現金を使う機会がほとんどないってお話をいたしました。

 実に、ネット社会なのであります。

 その分、紙に印刷したもの、ほとんど見ないんです。

 町中に新聞スタンドもありません。コンビニにも雑誌売ってません。

 地下鉄の中でもカフェの中でもどこでも、雑誌や本を読んでる人、ほとんど見ません。

 そのかわり、カフェでパソコン開いてる人はけっこう見ます。

 一回だけ、地下鉄の中で本を開いてる人見かけたかな。

 そんくらい、紙メディアがすっかり廃れた印象なんです。

 町中でも、小さな本屋さんとかほとんど見かけないしね。

 だが今回、蒼辰の目的のひとつは、本を買うことだったのです。

 中級に手がかかったレベルの中国語力の蒼辰、自分で読める簡体字の本を買いたかったんでございますですよ。

 それで、本屋さん、ネットで探しました。

 ありましたありました。

 地図を見ながら、ようやく辿り着いた本屋さん。

 じゃ~~ん。

 ここで写真と思うでしょ。

 忘れたんですよ、蒼辰ったら、またもや。

 店内とかやたら撮っちゃまずいかと思ったとか言い訳してますけど、だったら外観だけでも撮ればいいじゃないですか。

 まったくもう。

 まぁ、三日目で、全員歩き疲れてて、だいぶ脳みその血の巡りが悪くなってたのはジジツですケド。

 しょうがないから、紙袋だけupしときます。

 ところは、あの南京東路から2本くらい入ったところ。元々、上海印刷業の発祥の地だったという福州路という道に面してます。

 中層の住宅ビルやオフィスビルが混在し、点々と飲食店とかもある、そんな通りです。

 そこに、一際高いビルがあるんですが、そこが本屋さんなんです。

 新華書店といいます。

 十数階建てのビルなんじゃないかな。

 で、店舗は1階から8階まで。

 神保町の三省堂か、今はなき新宿紀伊國屋サザンのような感じ。それくらいの規模の大型書店です。

 中に入ってみます。

 1階は、企画展示みたいなとこと、あとカフェがあります。

 本が並んでいるのは、2階から。

 すると、天井がもんのすごく高いんですよ。しかも、壁には天井までの高いたかい格子状の棚が。格子の中にはすべて本が。

 上のほうなんて、どんな本かわかりません。

 ハシゴ使ったって、ちょと恐ろしい高さ。

 すなわち、インテリアの一部。雰囲気作りなんですね。

 でも、気分はちょっと近未来の本屋さん感覚。

 そういえば、中国の若手女流建築家で、あちこちに前衛的な本屋さんデザインしてる人がいましたっけ。

 本屋さん、今や日常の中の、生活の中の商店というより、文化発信地という意味合いのほうが強いのかもしれません。

 数は少なくても、規模が大きく、デザインにも陳列方法にも趣向を凝らした、そういう存在になってるのかも。

 ただしもちろん、実際に販売している本は、日本と同様、腰の高さくらいに平置きの棚があり、その奥には手の届く範囲に縦置きの書棚の本がずらっと並んでます。

 もうひとつ特徴的なのは、2フロアが学習参考書で占められていること。

 それも、7年級英語とか、8年級物理とか、学年と科目ごとのコーナーがずらっと並んでます。

 そういうとこ、受験戦争の激しさを感じてしまいます。

 そんな中、蒼辰が向かったのが、小学生高学年から中学生くらい向けの副読本的な本が並んだ一角。

 なんか、けっこ時間かけてうろうろしてました。

 その間、マダムとちゃみは、一角にあったベンチに、靴脱いでお婆さん座りして、歩き疲れたあんよをのんびり癒しておりました。

 で、吟味の末、蒼辰がゲットしたのが、この4冊です。

 言わずとしれた[星の王子さま]の翻訳本です。

 なるほど。

 これくらいが今の自分の中国語力と思ったわけね。

 そして、

 こちら、[10万のどうして?]というタイトルの、子供向けの連載コラムを一冊にまとめたもの。

 なんでも、中国の子供たち、必ずお世話になる有名なコラムなんだそうです。

 蒼辰によると、蒼辰が子供のころは、こういう、子供の知的好奇心を刺激するような本やら、けっこあったんだそうです。

 でも今は、エンタメ系ばっか。

 いかがなものか、と、とっしょり蒼辰、そう感じているようです。

 そしてこちら。

 中国の昔話みたいのを集めた本ですね。

 白蛇伝とか入ってるんだそうです。

 こちら、少し読み進めたらリポートしましょうか。

 そして最後は、

 魯迅のエッセイ集です。

 蒼辰、頭のとこだけ拾い読みしたんだそうですが、先の3冊に比べて、やっぱ大人の洗練された文章だったとか。

 それ分かるって偉いだろと、自分で言ってます。

 はいはい、えらいえらい。

 どれも、一編が短いのばっかです。

 長いものだと、息切れしちゃうからと、蒼辰、言ってます。

 大意はとれても、まだまだ知らない単語や知らない漢字も出てくるんで、けっこしんどいと言ってます。

 でも、ちょっと難しいくらいじゃないと意味ないっすもんね。

 ま、がんばってください。

 お値段がね、どれも25元前後、500円くらいなんですよ。

 安くないですか?

 ボリュームからいって、日本だったら1500円前後しそうな本ばっかなんですよ。

 教育関係だから?

 時間なくて、一般書のお値段見なかったので、なんとも言えません。

 次回の課題です。

 しかもね、なんかわかんないけど、2冊だけクーポンきいて、結局、四冊で80元弱のお支払いでした。

 なんか得しちゃった。

 そして、日本ではなかなか手に入りにくい本をゲットして、ごきげんな蒼辰なのでありました。

 よかったね。

 ちゃんと読むのだぞよ。

 そんなこんな、中国の本屋さん事情でございました。

 まだまだ続く上海報告、次回は、まだまだこんなん食べたっ、でございます。

 例によって、期待しないで待っててね。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。