まいどっ。
ちゃみでっす。
このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。
テーマは[暇つぶしのお供]。
お気軽にお付き合いくださいまし。
上海報告も6回目となりました。
今回はね、お金のお話でございます。
といっても、旅費、いくらかかったとか、そっちじゃなくって、中国での支払い事情についてであります。
あのね、今回の旅行、国内も含めて、一銭も現金使わずに帰ってきたのですよ。
成田までの往復はふつうにPASMO使えるし、あと買うのは飲み物程度だものね。
第3ターミナル、もう液体持ち込めない保安検査とイミグレ抜けると、そこにはずらっと自販機並んでました。
さっすが自販機大国ニッポンでございます。
そして、中国です。
もはや完全にネット決済社会なのです。
アリペイとウェイボ、ふたつの決済アプリで、ほぼ全ての支払いが済んでしまいます。
アリペイは、いかにもユーティリティ・アプリって感じで、お金のやり取り中心に、いろんなことができます。
ウェイボのほうは、中国版LINEみたいなアプリで、友達とのテキストのやり取りのがメインで、お金のやり取りもできますよ、みたいな感じ。以前のLINEペイみたいな感じですね。
というわけで、主にアリペイが活躍いたします。
あ、ちなみに中国語では、アリペイではありません。支付宝(ジーフーバオ)と申します。
使い方はほぼPayPayなんかと同じ。
大抵の飲食店や商店では、こちらのQRコードをお店のリーダーにかざせば、はいOK。
小さい商店やタクシーでは、相手のQRコードをこちらのスキャナーで読んで、金額入れて、決済。はい完了。
便利なものです。
最初はどきどきするけど、慣れちゃえば簡単至極なのであります。
これが、中国ではストリート・ミュージシャンから物乞いまでQRコードを掲げているという所以なんですが、残念ながら、そういう現場にはお目にかかりませんでした。
地下鉄も、アリペイで乗れます。
アリペイから、モビリティを選び、地域を選択し、交通用のQRコードを取得します。
これを改札のリーダーにかざせば、はいOK。
いやはや、便利なものです。
ちなみに、こちらがアリペイのトップ画面です。
なんとなく分かるでしょ。日本語表示もできるから、ま、最初、戸惑うこともあるけど、慣れればそんな難しいことないです。
上の青から白くなったとこの左上にDiDiってアイコン見えるけど、これが、ウーバー的なタクシー呼べるアプリです。
支払いもアリペイ内で済んじゃいます。
かつ安いです。
中心部から空港まで、1時間半くらいかかるんですが、料金の方は2500円前後。
あのリニアモーターカーが片道1000円、割引使っても800円なの考えると、安いです。
ちょい乗りだと200円から300円くらいなので、疲労防止にはぜひディディの利用をお勧めします。
んじゃ、タクシー使えないかってゆうと、そんなことないよ。
南翔で駅までの往復に使いましたが、どちらもちゃんとメーター使用で、ぼられることも、遠回りされることもありませんでした。
到着すると運転手さん、さっとアリペイとウェイボのふたつのQRコードが印刷されたカードを提示してくれます。
支払いはこちらからでOK。
どうやら、釣りはいらねえよ文化、もはや過去のものとなったようであります。
ただね、街中でもあんまし流してるタクシー見ないんで、勢いディディのお世話になることが多くなります。
その他、公共バスやレンタサイクルも、アリペイから利用できます。
自転車がね、乗り捨てなんだ。
街中のあちこちに、線引いた駐輪スペースがあって、どこからでも借りられて、どこの駐輪スペースでも返せるから、もんのすごく便利そうです。
そうってゆうのは、使ってないからね。
あのね、やっぱね、安全面を気にしちゃったんですよね。
なんせ、初めての外国の街ですから。
ただ、車はそんなに怖くないよ。
日本並みと思っていいと思います。
ただね、バイクがね。
数が多いのと、全て電動なので、接近が音じゃわからないのよ。しかも、やっぱ車ほど交通ルール守ってくれない。隙間とかも走るしね。
なので、脇道に入っても、道路を横断するときはお気をつけくださいまし。
あとね、飲食店での注文もね、テーブルのQRコードからメニュを読みこんで注文するというスタイルが主流です。
で、決済もそのまま注文と同時にスマホ内で処理されます。
もうね、ほんとにネット社会。
と、そんなこんなで、現金というもの、一切使わずに過ごすことができました。
ただし、外国人のアリペイ、ときどき決済できないことがあるようです。
これ、中国国内の中国の人は、銀行口座と紐付けて、そこからチャージする方式になってるんです。
アリペイといっしょね。
ところがそれじゃ外国人、まして短期旅行者、利用できない。
そこで、ほんの数年前から、国際クレジットカードと紐付けて、外国人も使えるようになったんです。
ところが、クレジットカード、手数料3%で、入金も翌月とか翌々月。
これが零細な、屋台みたいなお店とか、自動販売機だと、嫌われちゃって、決済できなことがあるようなのです。
事前にそれを聞いた蒼辰は、デビッドカードと紐づけました。
デビッドカードは即時決済なので、クレカに比べて、決済不能になるケースが少ないと聞いたからなんです。
結果は、デビッドカードの蒼辰も、クレカのマダム蒼辰とちゃみも、一度も決済できなことはありませんでした。
なので、だいじょぶそうだけどね。
けど、やっぱ、多少の現金は用意しておいた方が安心かもです。
万が一のとき、立ち往生しちゃうからね。
ただ、決済できないの、金額が小さいとこが多いみたいなので、そんなにたくさんの現金は必要ないと思います。
あ、そういえば、現金、ちょっとだけ使ったわ。
十数年前に、蒼辰が仕事で広州に行ったことがあるんですが、そのとき、両替したものの、使わなかった現金があったので、それ持ってったんですよね、保険に。
その中に、1元コインが9個ありました。
中国って、コイン、ほとんど見ないんですよ。
今回はネット決済社会だから、もちろん一度も見ませんでした。なんせ、自動販売機もQRコードですから。
でも十数年前のときは、ネット以前だったので、現金、しっかり流通してました。
けど、コイン、見ない。
元の下に角って単位があって、10角で1元なんです。
だから1角で2円くらいか。
そんな小さな単位でも、お札なんですよ。
こんなの。
蒼辰が対比物置くの忘れたからわかりにくいけど、ちっちゃいお札です。
なので、十数年前の蒼辰も、コインを見ないまま、帰りの空港に辿り着きました。
あとはもう飛行機に乗るだけの免税エリア。ふと見ると、当時の中国ではとっても珍しい自動販売機が。
売ってるのは1元の水のみです。
けど、飛行機に乗るのに、水の一本はあって困るもんじゃない。
蒼辰、恐る恐る10元札入れて、ボタンを押しました。
がたん。品物がでてくるのと同時に、からんからんからん、なんと9個の1元コインが落ちてきたではありませぬか。
初めて見る中国コイン。小さいんだけど、けっこ分厚くって、重いんだ。
蒼辰の小銭入れ、ぱんぱんになったのでありました。
そんな思い出の9個の1元コイン、マダムがちゃんと持ってきてたんですよ。
けど、使い道なんかあるわけない・・と、思ってたら・・・。
まず、南翔のお寺。
見るとそこにお賽銭箱。
そこで1元、ちゃり~ん。
そして門前町、見ると、タンフール売ってます。
タンフール、漢字で書くと、糖葫芦です。
もともとは山査子などの実を串に刺し、飴でコーティングした伝統的なお菓子で、中国の人の子供の頃の思い出話によく出てくるですって。
それで食べてみたかったんですよね、蒼辰。
けどね、長いんですよ。30センチくらいあるの。
ちょっと食べきれない・・と思ったら、お試しみたいな短いのを5元で売ってたんですよ。
それも今風に、イチゴとシャインマスカットとブルーベリーが刺してあるの。
そりゃ買いますよね。
一本くださいと言えば、5元札示して、値段をアピールするお店のお兄さん。
そんな中、マダム、はいっと1元コインを一個ずつ5個、ごめんねと言いながらお支払いしました。
お店のお兄さん、困ったような、苦笑いのような、微妙な表情。
あいつきっと、コイン見たの、何年かぶりなんだぜ、などと言い言い、糖葫芦食べながら、立ち去ったのでありました。
糖葫芦、おいしかったです。
以上、中国のお支払い事情でした。
わっ、毛沢東さんが若いっ。
ほいでわまたっ。
ちゃみでしたっ。



