まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 さ、ちゃみの上海報告もようやっと最終回でございます。

 長かったね。

 ひと月やっちゃったもんね。

 出かけたのが10月の下旬で、今はもう12月で、その間に、まぁ、いろんなこと、ありましたわな。

 ま、それはともかく。

 そもそも、今回の上海旅行、蒼辰が中国語の勉強を初めて以来、初めての中国訪問でございました。

 前回はもう十数年前の広州。

 それも仕事がらみ。

 ただ、その体験が、蒼辰が中国語を学ぼうと思ったきっかけでもありました。

 あれから、NHKのラジオ講座を手始めに、まったくの独学で、HSKの4級目指すとこまできた蒼辰。

 そんなさなかの上海旅行ですよ。

 目的のひとつが、語学学習に役立つ簡体字の本探しですよ。

 とくりゃあ、あ~た、気になるじゃありやせんか。

 なにがって、ほれ、はたして蒼辰の中国語は通じたのか、役立ったのか。

 そこですよ。ねぇ。

 そしたらまぁ、びっくりしたよねぇ。

 所は出発前の成田空港第3ターミナル。

 航空会社のカウンターで搭乗手続きをするべく、列に並んでいるときのことでございました。

 蒼辰ぬあんと、すぐ後ろにいた中国人のおじさんに、いきなり話しかけられたのであります。

 前方にいたマダムとちゃみはびっくり。

 なにげにようすをうかがっていると、蒼辰ぬあんと(2度目)、なんかちゃんとしゃべくってるではありませぬか。

 どひゃっ。

 中国人のおじさんと、中国語で話してるっ。

 そりゃもうびっくりでございますよ。

 だって、あ~た、蒼辰ってば、中国語中級とか言ってますけど、それ、読み書きの話で、中国人とお話ししたことなんかない人なんっすから。

 ひとしきり話し終えて、こっち向いた蒼辰見ると、なんか目が点になってます。

「どしたの?」

「なんか、第3ターミナルは第2に比べて不便だとかなんとか言ってた」

「聞き取れたんだ」

「いや、半分くらい」

「それで?」

「第3は建物も安っぽいとかなんとか、適当に話合わせてた」

「じゃ、会話できたんじゃない」

「どうかなぁ・・・」

 目が点のまま、ふかぁ~く首を傾げる蒼辰でありました。

 まぁきっと、噛み合わない会話だったに違いないのではありますが、それでも、ねぇ、会話らしきみたいなことができただけでも上々じゃござんせんか。

 そんな出だしの旅ではあったのですが、残念なことに、上海では、そこまで中国の方と会話する機会はありませんでした。

 そもそも蒼辰、やたらシャイですからね。

 自分から話かけて、会話を弾ませるなんてこと、できるわけありません。

 ま、そこはしゃあない。

 けど、さぁ、そこそこ通じてたよね。

 豫園の切符売り場で、65才以上半額なのを発見して、パスポートとともに、「老人二人です」って言ったときも、売り場のおばさん、返事ひとつくれなかったけど、文句なしに半額割りの切符2枚出してくれたしね。

 南翔のタクシーで支払いに手間取ったときも、「ちょっと待って」って言ったの、ちゃんと通じて、「問題ないよ」って返してくれたじゃない。

 ごくごく簡単な会話では、相手も[こいつ中国語少しはできるな]と認識して対応してくれたじゃない。

 ほんとにごくごく簡単な会話だけどね。

 それでもなんでも、初めて中国の方と会話してそれなら、まぁ、上出来じゃないっすか。

 うう・・と、ちと悔しそうな蒼辰ではありますが、また次回っすよ、次回。

 なんせ初めてなんっすから。

 それでも、発見はあったみたいですよ。

 いっちゃん感じたのは、上海訛りについてなんだそうです。

 先ずは、電車に乗るの、乗る。

 これ、座席の座の簡体字を使って、ツォってゆう動詞を使うって学習するんですって。

 今まで出会ったテキスト、全て[座]だったと蒼辰、言ってます。

 けど上海では、例えば地下鉄の中にマナーを啓蒙するポスターとかよくあるんですけど、そこでは[乗]が使われているんですね、電車に乗ること。

 あれ多分だけど上海語、と、蒼辰言ってます。

 あと、アール化しないんですって。

 アール化ってゆうのは、例えば[なんでもないよ]の[没事]って言葉。これ後ろに、見るの下だけってゆうか、目を取っちゃったってゆうか、そういう記号を後ろに付けて、メイシールって発音するんだそうです。

 こういうふうに、語尾にRの音を付けて発音することをアール化ってゆうんですって。

 ところが上海、アール化しない。

[メイシー]なんだって。

 アール化は北京を中心にした北方地方でよくするって聞いたことあるから、しないのはやっぱ上海訛り。上海なんたって江南だからとか、蒼辰言ってました。

 こっちはただ、ふ~~ん、ですけどね。

 そして極めつきは、南翔のタクシーに行き先を伝えたときのこと。

 地下鉄の駅の駅は、カタカナで書くと[チャン]なんですが、これがちっとも通じない。

 蒼辰、あれこれ微妙に発音変えて、何度も伝えようとします。

 運転手さん、やっとわかって復唱しました。

 それがどう聞いても、[ザン]に近い発音。

「蒼辰の発音のが間違ってんじゃないの」と言えば、蒼辰、「AIアプリだってちゃんと聞き取った発音なんだ。あっちが上海訛りなんだ」と言い張っておりました。

 どうなんでしょね。

 うふふ。

 けどさぁ、なんせ中国ですよ。あんだけ広い国ですよ。訛り以上に、違い、いろいろあるんでしょうね。

 そういえば本屋さんで、小学生向けの初級上海語講座って本がありましたっけ。

 上海の本屋さんにですよ。

 どんな子が読むんだよ。

 あ、それとさ、前回お話ししたテレビドラマの繁花も、普通語版と上海語版があって、中国でも上海語覚えたい人は上海語バージョン見るんだって。

 やっぱ上海語ってゆう認識なんだね。

 そんだけ普通語と違うんだ。

 やっぱさ、蒼辰さ、一度、北京行っとくべきなんじゃね?

 だって、北京が標準なんでしょ。

 やっぱ北京で通じるかどうか試すべきじゃない?

 いや、と蒼辰が言ってます。

 標準語と東京弁が微妙に違うみたいに、北京でも官製のコトバと庶民のコトバじゃ違いがあるに違いない、とか。

 だぁ~から、それも含めて体験してこいっつうの。

 てなわけで、頭の中では中級に手がかかりつつある蒼辰ですが、口と耳とを使った体験ではまだまだのようであります。

 ま、これからも、もっと勉強してもらいましょ。

 てなわけで、いよいよ上海報告のまとめでございます。

 楽しかったです。

 面白かったです。

 美しく、魅力的な街です。

 やっぱ上海って、開放的で、外のものを取り込むの、上手なんだと思いました。

 20年代のクラシックな建物が並ぶ外灘の対岸に、超高層の近未来的なビル群建てて、その対比だけでもすごいのに、大胆なライトアップで夜景の名所にしちゃうとことか。

 大昔の明朝時代の庭園の前に、明朝スタイルの建物建てて、テーマパークみたいにしちゃうとことか。

 さらにはディズニーランドってゆう大目玉をちゃっかり誘致しちゃうとこも。

 さすが、歴史ある国際都市だなと思っちゃいます。

 近ごろ、若い女性に人気が出ているのも納得です。

 さてこうなると、中国の他の都市にも行ってみたくなります。

 来年あたり、ぜひまた出かけられたらと思ってます。

 ま、いろいろあるけどね。

 10月の下旬に出かけて、その報告が終わる12月の頭の今までの間にも、いろいろな出来事がありました。

 中国、そら現代社会ではいろいろなものの見方あるの当然だけどね。

 だけど、日本との距離は、何千年も昔から変わっていません。

 これからも、変わることはありません。

 常に、ほぼすぐそこに、中国はあります。

 その事実だけは、どうやったって変わんないからね。

 そして現代は、飛行機でぴゅっと行ける、時間距離がもっとも縮まった時代でございます。

 中国に限らず、世界はちっちゃくなり、人も物もお金も、ひとっ飛びで世界を跨ぐ時代になりました。

 この気軽さを、お互いの利益にしなくっちゃしょうがないっしょ、って思うんですけどね。

 いかがでしょ。

 あ、そういえばさ、日本国内での話。

 新聞記事にこんな話がありました。

 Uターン率が高い県ってゆうのは寛容度が高く、不寛容な県ほど、Uターン率も移住者の数も低いんですってさ。

 なんかちょっと示唆的だね。

 というわけで、ちゃみの上海報告はここまででっす。

 今週後半は、またまたデカいネタが待ってるんだ、これが。

 期待しないで待っててね。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。