第3088回 昭和五年岡山大本営の御座所の写真を鑑賞する。
2024年2月17日土曜日の投稿です。
古写真の部屋 第8話
昭和五年こと、1930年11月13日木曜日に天皇陛下が
岡山県岡山市に到着されて、岡山駅から、後楽園に到着されました。
午後16時20分頃の出来事だったようです。
昭和から平成を経て令和の時代となり、古い写真を見て、
この人が誰なのかとか、ここがどこなのかと解説できる
人が亡くなって少なくなりつつあります。
それで、後々の為に写真に解説の文章を添えておきます。
東京府から、岡山市に日本の首都が移転し、後楽園が
大本営に指定され、ここが皇室の御料室になりました。
天皇陛下がお座りになる部屋を当時、統監室と呼んだようです。
右には、立派な松の盆栽、左にも立派な花入れが飾ってあります。
中央は、赤い毛氈が敷いてあるようです。
こちらの写真は、大本営内の御座所の一部と言うタイトルの
写真です。
おそらく、障子を開けたら、後楽園の南側の風景が広がって
見えたのではと思います。
当時の、和洋折衷と言うか、椅子や机は東京の宮内省から
岡山市に運んだのか、興味深い写真です。
東京府から、首都が岡山市になってと言うと、
現在、誰も信じないと思いますが、岡山市が
大本営になって、後楽園と言うか、岡山城が
皇居の宮城のような感じになったようです。
今から、94年程前の写真の紹介でした。
【次回に続く。】