第2835回 空飛ぶ皇族 山階宮 萩麿王様のお話。
2023年10月15日 日曜日の投稿です。
昭和の伝道師【戦中・戦後のパイロットの物語】第2780話
【前話 第2821回の続きより。】
昭和二年こと、1927年12月23日金曜日に、
私が搭乗した練習機は茨城県の筑波山の上空を通過して
境町を通過し、無事、稲敷郡阿見村の飛行場に着陸した
のです。
【 茨城県 筑波山 つくばさん 】
戦後の現在、忘れ去られていますが、私が上空を通過した
筑波山には、
【 皇族 山階宮 菊麿王様 海軍大佐 】
明治三十五年こと、1902年に皇族の海軍の軍人の
山階宮 菊麿王【やましなのみや きくまろおう】
様が、気象観測所を造られたのです。
【筑波山にある 山階宮さま所縁の建物】
菊麿王様は海軍の軍人で気象学に興味を示されまして、
気象の研究を続けられていました。
その菊麿王様の四男の男の子が、萩麿王様と呼ばれ
ていました。
【 山階宮 萩麿王様 海兵第54期卒 東京府出身 】
山階宮 萩麿王と書いて、「やましなのみや はぎまろおうさま。」
とお呼びしていました。
【 島津 常子 様 後の菊麿王妃 】
萩麿王様の母君は、名門 薩摩藩の藩主 島津忠義公の
4番目の姫君の 常子様でした。
昭和二年 横浜特別大演習が10月30日の日曜日に
神奈川県の横浜港沖にて行われたのですが、
海軍兵学校を卒業されまして、その後に、
横浜の観艦式に参加され、爆音を響かせて飛来する
航空機の展示編隊飛行をご覧になりまして、随分と
航空機に興味を抱かれたそうです。
それで、萩麿王様は、戦艦 伊勢に配属となり、海軍少尉に
任官されていたそうですが、特に希望されて、航空機の操縦を
習うことになって行ったのです。
【次回に続く。】