小児がんサバイバー
吉野やよいです
小児がんの一種
ユーイング肉腫ステージ4
余命宣告を経て完治
これからお話しするのは
10歳で小児がんと告知される前から
遡って書かせていただいています
自己紹介はこちらから
こんにちは
系列病院のMRI検査室で異例の対応
待機する医師と看護師さん
MRI検査室に到着すると
造影剤投与をするため点滴確保
MRI検査は電磁波を使って
検査する機械ということで
貴金属などは全て外す必要があり
私が常時使用していた
点滴スピードや心拍を測る
機械類は一時的に
外さなければなりませんでした
そのため看護師さんや医師は
視覚と手動で点滴を調整したり
安全確認が必要で
さらに
体に皮膚の褥瘡(じょくそう)による
深い傷が複数あったこともあり
介助も特別に必要で
検査室の技師さんは
私の体には極力触れず
帯同してきてくれた医師と看護師さんが
可能な限り介助してくれたのでした
MRI検査機器が動くたびに激痛が走る
検査の緊急停止
検査が始まり
大きな工事現場のような音と共に
検査の台が動きだすと
背中に面した傷に強い痛みが走り
激痛に思わず痛い!と
大きな声を出ていました
でも工事現場の音にかき消されて
私の声は聞こえてない
そう思った瞬間
頭の上から先生が
痛い?どこが痛い?
大丈夫?我慢できる?
そう声が聞こえました
検査が終わるまでの間
私の傷の痛みが我慢できずに
何度か検査の緊急停止を挟んだものの
休憩を取りながら
無事に検査を終えたのでした
MRI検査中
本来なら検査室の外で待機するのが
一般的ですが
特別許可の下で
先生は検査室側に待機して
何度も検査台の頭の上の方から
声をかけたり体勢を微調整したり
看護師さんは
検査室の透明な扉側に
待機して見守っていたのでした
振り返ると
とても辛い検査の記憶ではあったものの
先生や看護師さんの
やよいちゃんがんばれー
えらい!よくがんばったね!
沢山の声かけが
何より痛い気持ちを払拭して
頑張る勇気をもらえたのでした
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