こんばんはにっこり 

小児がんサバイバー

吉野やよいですピンク薔薇


    

小児がんの一種

ユーイング肉腫ステージ4の
余命宣告を経て完治



これからお話しする内容は
10歳で余命宣告を受ける前から
遡って書かせていただいていますピンク薔薇


10歳 病院の駐車場で花見が叶った日




抜け始めた髪#3



小児科へ持ち込み禁止のもの


小児科には入院する時

持ち込み禁止のものが

いくつかあります




その中でも特に厳しく

禁止されているのが



    

はさみ、カッターなどの

刃物類




そんな事情もあり

私の手元にはさみがありませんでした





《髪の毛を切って欲しい》


そう母にお願いしたものの

はさみが手元にない状況





母は看護師さんへ事情を話して

ハサミは看護師さんから

一時的に借りることになりました




全てなくなった髪の毛


母は借りてきたハサミで

束になっていた髪の毛を何箇所か切ると

頭の後ろに絡まって束になっていた

最後の髪の毛

ポロッと簡単に取れましたクローバー





化学療法が始まってからは

ずっと起き上がることもできず

寝たきりだった私





シャワーを浴びることも

歯を磨くことも

トイレも…




全てベッドの上か横でしか

行えないほど

抗がん剤の影響で体は弱りきっていました





髪の毛が絡り束になった理由

ベッドの中でしか動けない

そんな日常の中で

髪が摩擦されてできたものでした





生死をかけた化学療法に賭けた

小児がんとの闘い





私は身を委ねながらも

抗がん剤が効くことを願いながら

日々を過ごしていました





母が切った最後の髪の毛


母が私の髪の毛を切ると頭は軽くなり

かゆみも落ち着いてきて

私は思わずにっこり




『すっきりした〜』ニコニコ気づきびっくりマーク



そう笑顔で

声を出しながら言いましたクローバー





そんな私を見た母も私と一緒になって

いつの間にか笑っていましたピンク薔薇







次へ続きますにっこりにっこり



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今日も病気と闘う子どもたちが

笑顔で過ごせますようにピンク薔薇