こんばんはにっこり 

小児がんサバイバー

吉野やよいですピンク薔薇


    

小児がんの一種
ユーイング肉腫
ステージ4
二度の余命宣告を経て完治


これからお話しする内容は
私が10歳で余命宣告を受ける前から
遡って書かせていただいていますピンク薔薇




秋田犬のレオ#1


10歳でユーイング肉腫

ステージ4に移行していると告げられた私




治療は一旦中断




厳しい状況で心は悲しくても

病室の囲われたカーテン一枚の

空間では落ちつかず





私は許された病院の敷地内や

病院の中を歩いて過ごすことが

増えました





そんな中での唯一の楽しみは

《家族と話す時間》




でも自宅から少し離れていた病院には

母以外は

頻繁に面会に来ることは出来ず





代わりに

病棟を出た場所にある公衆電話で

家族と話すのは楽しみでした





母が面会に来たある日



『おじいちゃんとおばあちゃんが

話したいって言ってたんだけど

今から電話しない?』



母がそう、言いましたクローバー




母が公衆電話で電話をかけて

受話器を私に渡すと


『やーよー元気?』


聞き慣れたおばあちゃんの声




『元気だよ』

治療をしていない私は見た目では元気

嘘は言っていない

おばあちゃんに心配をかけたくなくて

私はそう言いました




祖母『やーよーおじいちゃんに代わるね』

『うん!』

元気な声で返事した私



祖父『やーよーおじいちゃん…』


電話を代わると

すすり泣くような声が聞こえました

私は聞こえないふりをして話を続けました




祖父『実はね、犬を飼ったんだよ!

やーよーが元気になって

お散歩に連れてったりして欲しい

この子の名前はまだ決めてないんだけど

やーよーが考えてくれる?』


私は驚きました




側にいたお母さんを見ると

嬉しそうに頷いていました




小さい頃から犬が大好きだった私

でも、マンション住まいだったこともあり

叶わなかった願い




祖父母は確か犬が苦手で

それでも私のことを励まそうと

考えてくれたサプライズでしたクローバー




愛犬の秋田犬のレオと祖父母
小児がん治療後に沖縄に帰った時カメラ




祖父母は私に

『生きる理由』

与えてくれましたクローバー





#2へ続きます





闘病記録の最初はこちらから


 

明日も病気と闘う子どもたちが

笑顔で過ごせますようにピンク薔薇

 

 
記事を書いたらこちらに載せますね にっこり飛び出すハート