こんにちはにっこり 


小児がんサバイバー

吉野やよいですピンク薔薇


    

小児がんの一種ユーイング肉腫

ステージ4と2度の余命宣告を経て完治

これからお話しする内容は
私が10歳で余命宣告を受ける前から
遡って書かせていただいていますピンク薔薇


(小児がん治療中 病院の駐車場で花見)



死を間近に感じた別れ  #2


閉め切られたカーテンの向こう側


普段のように過ごしていたある日

突然看護師さんが小走りで来て

部屋のカーテンを閉めました




『病室から出ないでね』




看護師さんはひと言って立ち去りました

私は初めてのことに困惑





立ち去った後の病室は静まり返り

子ども達は自分のカーテンを閉め始めました

《何が起きてるんだろう…》

気になるけど聞けない雰囲気





私はトイレに行きたくなり

少し我慢したあと病室を出ました





すると近くの病室で

心臓マッサージをしている先生と

小走りで出入りする看護師さん

そして大勢集まった医療スタッフの姿が

目に入ってきました





廊下に響く泣き声


そこは昨日まで話していた女の子の部屋

女の子のお母さんは廊下で

大きな声で女の子の名前を呼びながら

泣いていて





先生が電気マッサージを施し始めた

音が鳴り響いてきました





何が起きているのか理解するよりも

私はただ震えて

呆然と眺めていました




#3 へ続きます

闘病記録の最初はこちらから


 

今日も病気と闘う子どもたちが

笑顔で過ごせますようにピンク薔薇