こんにちは
小児がんサバイバー
吉野やよいです
死を間近に感じた別れ #2
閉め切られたカーテンの向こう側
普段のように過ごしていたある日
突然看護師さんが小走りで来て
部屋のカーテンを閉めました
『病室から出ないでね』
看護師さんはひと言って立ち去りました
私は初めてのことに困惑
立ち去った後の病室は静まり返り
子ども達は自分のカーテンを閉め始めました
《何が起きてるんだろう…》
気になるけど聞けない雰囲気
私はトイレに行きたくなり
少し我慢したあと病室を出ました
すると近くの病室で
心臓マッサージをしている先生と
小走りで出入りする看護師さん
そして大勢集まった医療スタッフの姿が
目に入ってきました
廊下に響く泣き声
そこは昨日まで話していた女の子の部屋
女の子のお母さんは廊下で
大きな声で女の子の名前を呼びながら
泣いていて
先生が電気マッサージを施し始めた
音が鳴り響いてきました
何が起きているのか理解するよりも
私はただ震えて
呆然と眺めていました
#3 へ続きます
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今日も病気と闘う子どもたちが
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