進撃の巨人   #85   裏切り者





☆前のお話は → 「The Final Season 第76話~第84話 あらすじまとめ」

☆  Part 1   → 「The Final Season 第60話~第75話 あらすじまとめ」

★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」

★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」

★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」



「まさかフロックの動きがここまで早いとは...」



「我々はイェーガー派に飛行艇を壊されたらおしまいなのだが...なぜやつらはそうしない?」
「さあねぇ...おそらくはエレンを止めようとする私たちの存在に確信が持てないんだろう」



「船を壊すのは簡単だけど世界が滅べば失われた技術の再現に何十年とかかる。無人の大陸がほしいのなら飛行艇はなおさらほしいはず。港を占拠した一番の目的も船や技術者をもつアズマビトを押さえることだったのかもしれない。だけど...そんな彼らも私たちがここにいるとわかれば...即座に飛行艇を粉々にするだろう」



「その阻止は九つの巨人であっても...困難だ」






「だがここでつまづくようでは到底始祖には敵うまい。作戦を...」









「やつらを一瞬で皆殺しにする。飛行艇を確保するにはそれしかない」






「そのために巨人の力もあんたたちの武器もすべて使う。いいね?」



「...ちょっと待てよ...」
「どうして?」
「港を見境なく攻撃すればアズマビトまで巻き添えになる」
「...そうだ! 」



「あんたの遠い親戚も私たちにとっちゃ故郷を攻撃した敵なんだけど」
「いいや...アズマビトに死なれたら困るの。アニちゃん」



「そうなんでしょ」
「そのとおりだ。飛行艇の操縦だけなら俺だけでも何とかなるだろう。だがアズマビトの整備士がいなければ飛行艇は羽のないボートのままだ」



「現在、飛行艇は海で曳航しやすいように羽が折りたたまれている。無論その羽を伸ばせば飛べるというものでもない。本来の計画なら格納庫に入れて整備、点検、飛行訓練の後にようやく運用に至る手はずだった」



「それは...どのくらい時間がかかる?」
「わからない...アズマビト次第だ」



「そう...つまり...アズマビトを守りつつ飛行艇を整備する時間も稼がなくちゃならない。その上、邪魔をしてくるイェーガー派からは死傷者を出したくない...とでも言うつもり?」
「出したくねぇよ...訓練兵からの同期もいるんだぞ」
「じゃあどうするの? 教えてくれる? どうやって襲いかかる敵から死者を出さずに飛行艇とアズマビトを無傷で守りつつ整備にかかる時間を稼ぐのか...」



「教えてよアルミン。私を追いつめた時みたいに作戦を教えて」



「...」



「そんな作戦はない。一瞬で片がつくか...しくじって飛行艇を失うか」



「...待てよ...俺たちは人を助けるためにここにいるんだぞ!? なのに...まずやることが島の連中の皆殺しかよ!! どうしてこうなんだよ!?」



「そうね...そもそもあんたたちには、こんなことに付き合う義理なんかない。こんな選択を突き付けられることも」



「あんたたちならあの日、壁を壊すことを選ばなかっただろうね。私たちと違って」
「! 」



『やっぱり俺は...お前と同じだ』
(あれは...そういうことか!...)



「お前たち4人は戦わなくていい...ガビとファルコと一緒に安全な所で見ていてくれ。イェーガー派に見つかれば否が応でも選択を迫られるだろう。ただし...何も手出しするな」
「ただ殺し合いを見てろってことかよ...」
「かと言って巨人が暴れてどうにかなる問題か...?」



「私は観客になる気はないよ。イェーガー派ならもう4人殺したことだしね」



「何より...人類にはもう時間が残されていない」



「沖で大量の蒸気を上げながら進む巨人が見えた。その速度から推測するに...すでにマーレ大陸には上陸している。ここから近いマーレ北東の都市は壊滅しているだろう。こんなに早く海を渡れるとは思わなかった...既にどれだけの人々が殺されたことか...」






「エレン・イェーガーの行先を言え!! 」



「言うまで腕の関節を増やし続ける!! 」
「マガト!! 」
「怖がらなくていい。殺しはしない! 」



「それはよかった...気が変わった...この成り行きを見届けるまで...死にたくない。私を連れて行けば...エレンの行き先を言うかも...しれない」



「飛行艇の確保が先だ」



「今、拷問をしている時間はないだろ! 」






「コニー、アルミン、ミカサ、ジャン」



「昨夜の私の態度を詫びたい。我々は...間違っていた」



「軽々しくも正義を語ったことをだ。この期に及んでまだ自らを正当化しようと醜くも足掻いた...卑劣なマーレそのものである自分自身を直視することを恐れたからだ」



「君たちに責任はない。同じ民族という理由で過去の罪を着せられることは間違っている」



「ピーク、アニ、ライナー。お前たちも世界の憎しみを一身に背負ういわれはない...だが...この血に濡れた愚かな歴史を忘れることなく後世に伝える責任はある。エレン・イェーガーはすべてを消し去るつもりだ...それは許せない。愚かな行いから目を逸らし続ける限り地獄は終わらない」






「だから...頼む...我々の愚かな行いに...今だけ目をつむってくれ」



「...断ります。手も汚さず正しくあろうとするなんて...」



「見てくださいよ。あの蒸気を。今日ほど歴史が変わる劇的な日はないでしょう。ヒィズル国ももちろん例外じゃありません。文明の痕跡は跡形もなく消え去り真っ新な土地に生まれ変わる。煩わしいことはもう何もありません」



「あなた方はただこの島に貢献してくれればいいのです」



「幸いにしてヒィズルの優秀な技術者がここにいるわけですし...」



「ね? これ以上部下を減らしたくなかったら、ちゃんと言うことを聞かせてください」



「大変ご機嫌のところ申し上げにくいのですが...」
「え? 」



「一体何が変わったとお喜びなのでしょうか? これでパラディ島は安泰だとお考えのようでしたら...お気の毒に...ただ世間が狭くなるだけのことです。何も変わらず同様の殺し合いを繰り返すことでしょう」



「ご忠告、痛み入ります。確かにそのような気がしてきました。大事なのは身の程を弁えることでしょう」



「ヒィズルの技術など必要ない。飛行艇も航海術も我々の身の丈には合わない代物だと欲を断てば不安の種は摘める...いいですか? 大事なのは身の程を弁えることです。わかりましたか? 」



「フロック!! どこにいる!! アズマビトはどこだ!? 」



「アルミン!? ...今までどこにいた? 何を騒いでいる? 」



「車力の巨人を追ってたんだよ!! やつら鎧と一緒だ!! 海を泳いで逃げた!! 早くしないと逃げられる!! 今すぐ飛行艇が必要だ!! 急いでアズマビトに飛べるようにさせろ!! 」



「...何を言っている? 」



「君こそ何をやってるんだ!? 車力を追ってなかったのか!? 南に逃げるに決まってるだろ!! やつらは...ジャンとオニャンコポンを殺したんだぞ!? 」
「アルミン!! 飛行艇はあそこだ!! 」
「フロック!! 急いでアズマビトの整備士を連れてくるんだ!! 」






「止まれ!! 」
「止まるんだ!! 」
「ダズ!? サムエル!? 何をやってるんだ!? 」



「...ありゃ爆弾か!? 」
「今すぐアレを取るんだ!! 」
「海に逃げたマーレの残党を! その飛行艇で追うんだよ! 」
「待て! 」
「落ち着けよ! ふたりとも! 」



「実は...お前たちがマーレとグルになって...この飛行艇を使って地鳴らしを止めようとしているんじゃないかって...疑いが...」



「...そ...そんなことやるわけねぇだろう!! 」
「そうだよ!! エレンを止めたらこの島はどうなるんだよ!! 」



「...だ...だよな...」
「俺たちせっかく助かるのに...お前らがこの島をまた危険にするわけないよな...」



「...あたりまえだろ!? 」
「よかった...お前らが裏切ってたらどうしていいかわかんねぇし...」



「いいから早く...!! 爆弾を取ってくれよ!! 」









「でもな...お前らなら敵国だろうと...エレンの虐殺を止めるんじゃねぇかって...そんな気もしたんだ」






「...どうした? 起爆装置を外したぞ? 」



(あとは...フロックがアズマビトの整備士を素直に渡してくれれば...完成した飛行艇にどうにかしてみんなを乗せてここを去る)



(すべて成功すれば無用な血は流れない...)






「何か...おかしいと思いませんか? 南へ逃げるとわかっている敵を追うなら機関車を使ったほうが早い。馬を休ませながら移動するよりずっと...やつらがコソコソ動く理由は...いや...確証は持てない...」



「でも...やっぱり不安の種は摘んでおくべきか」






*銃声3発



(失敗した...)



「おい!? 」
「フロック!? 」



「クソっ!! 殺せ!! 」



「ただで死んでなるものか!! 」






「キヨミさん!! 」



「敵襲!! ミカサ!! アルミン!! コニー!! エルディアを裏切った!! 殺せえええぇぇ!! 」






「窓から雷槍を撃ち込まれる!! 地下まで走って!! 」






(始まってしまった...こうなったらもう...イェーガー派を殲滅するまでやるしか...!!)



「ミカサ様!! 」






「こっちだアズマビト!! 地下で攻撃をしのぐ!! 生きたければ付いてこい!! 」






「...おい」
「ダズ!! やめるんだ!! 」



「アルミン!! 」
「動くな!! 」



「サムエル...」
「ダズ...早く飛行艇を爆破しろ...早くやれ!! 」
「サムエル...なあ...」
「裏切ったんだろ? コニー...」



「一緒に土地を増やして...肉を食おうって...言ったのによぉ...ああっ...ちくしょう...何で...こんな...」



「このままでは袋のネズミです!! 時間をかけて殺されます!!」
「これでいい!! 我々が安全ならやつらは存分に暴れることができる!! 」



「地下に逃げたぞ!! もっと爆弾を持ってこい!! 」






(逃げ場のない地下に籠るつもりか!? )



(いや...まさか...!!)












「やっぱりダメか...なぜこうなるんだ...」



「人から暴力を奪うことはできないよ。ねぇ? 兵長」





















「ダズ!! 爆破しろ!! 」



「やめろよぉ...!!」



「アルミン!! 」
「裏切り者!! 」



「何でだよ!? 俺たちは仲間じゃないのかよ!? 」



「お...お前たちは仲間だよ!! でも...俺は...!! 」






『誰かがやらなくちゃいけないんだよ...』(ベルトルト)



「うわぁぁぁ!! 」



「や...やめ...」



*アルミンにもベルトルトの声が...
『誰かが...自分の手を血で染めないと...』



「うっ...うっ...うわぁぁぁー!! 」

★次回 『懐古』

進撃の巨人85-85

  進撃の巨人   #84   終末の夜





☆前のお話は → 「The Final Season 第76話~第83話 あらすじまとめ」

☆  Part 1   → 「The Final Season 第60話~第75話 あらすじまとめ」

★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」

★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」

★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」

*ジャンの妄想からスタート ('ω')ノ



(家は当然セントラルの一等地を要求する。朝だろうと昼だろうと上等の酒をかっくらってやる。誰にも文句は言わせねぇ。嫁も子供も孫の代まで幸せに暮らせる権利があるはずだ)
*ん? この嫁はミカサか?






*ほい現実。ハンジさんが窓をたたく。



(俺は気が付かなかった...何も聞かなかった...行くな。考えるな。このままじっとしていればセントラルの一等地が手に入る。このまま...)



「よく来たね。ジャン。ミカサから状況を聞いたところだ。現場にいなくて申し訳ない。過酷な状況下でよくやったよ君たちは」



「リヴァイは...無事ではないが生きてるよ。しばらくは戦えないけど...そして...私たちは車力の巨人らマーレ残党と手を組んだ。エレンを止めるためだ。皆殺しは間違ってる」
「どうやって止めるんですか?」
「まずは協力者を集める。何ができるかは協力者次第だ。だが君たちや九つの巨人がなければ何もできない...従来の兵団組織は壊滅してもう私は君たちの上官ではない。その上で聞くけど...」



「やります。これ以上エレンに虐殺なんてさせたくありません。それが私たちやこの島を守るためであっても...エレンを止めたいんです」
「もし...本当にエレンを止められたとして...どうするつもりですか? エレンが始祖の力を維持できたとしてもあと4年の命なら...その後この島はどうなりますか? その後の何十年後の未来もずっと...世界から向けられる憎悪が消えないなら...エレンを止めることはこの島を滅ぼすことになります」
「私が思うにマーレからすれば島に奇襲を仕掛けた途端地鳴らしだ。少なくとも...今後しばらくはこの島に手は出せないと思う」



「『完全に島を滅ぼさないといつ世界が滅ぼされるかわからない』と...ヴィリー・タイバーの演説以上に世界を焚きつけることになりますよ」
「それはもっともだろうが...いずれにしろ島が滅ぶにしても何年かは猶予ができるはずだ」
「でも!! そうやって可能性を探しているうちに時間が過ぎて何ひとつ解決できなかった!! だからエレンは世界を消そう...」



*バン!!
「虐殺はダメだ!! これを...肯定する理由があってたまるか!!」



「ごめん...大きな音出しちゃった...ジャンの言う通りエレンがこうなったのは私の不甲斐ない理想論のせいだ」
*あらOPなしか。



「それに...こんなこと吠えておいて逃げようとしていたんだよ...すべてを捨てて...すべて忘れて生きようって...でも私はまだ調査兵団の団長だ。人類の自由のために心臓を捧げた仲間が見ている気がする...大半は壁の外に人類がいるなんて知らずに死んでいった...」



「だけど...この島だけに自由をもたらせばそれでいい。そんなケチなことを言う仲間はいないだろう」



「虐殺を止めることができるのは...今しかない」









*マルコ...



「ハンジさん...俺は...まだ調査兵団です」









「誰か手伝ってくれないかな? 睨み合ってないでさ...」



フッ。散々殺し合った者同士で飯を囲むか...おもしろいな。どうして気が変わった? エレン・イェーガーを放っておけばお前らが望む世界が手に入るのだぞ? 島の悪魔どもの楽園がな。我々はあと少しのところでエレンとジークの接触を阻止できた...お前らがやつの手助けをしなければな」



「説明した通りだよ元帥殿。私たちは虐殺なんて望んでない。じゃなきゃコソコソ森に逃げ隠れてシチューなんか作ってないよ」
「つまり正義に目覚めたというわけか」



「正義だと? 今、正義を語ったのか? ...あんたが? ...あんたらが送り続けてきた巨人に抵抗してきた俺たちが悪だったのか!? いいか!? 俺たちが必死に戦ったのは巨人に食い殺されたくなかったからだ!! それが悪魔の所業だって言いたいのかよ、おっさん!!」



「あぁ...お前たちは悪魔に見える...パラディ島脅威論は現実となり今や世界は滅びつつある。お前らが必死に戦った結果がこれだ...違うか?」
「あのなぁ...そもそも壁破られて目の前で母親が食い殺されていなきゃなぁ!! エレンはこんなことしてねぇよ!! 地鳴らしまで追い詰めたのはお前らだろうが!?」
「おい。今さら歴史の話をしようっていうのか? 先にマーレを苦しめ蹂躙したのはエルディアだってことぐらいは理解しているんだろうな?」



「二千年も前のことで、いつまで被害者面してやがる!?」
「まったくガキと話しているようだ。そのような戯言が実在する二千年の歴史に通用すると思っているのか?」
「何だと...!?」



「あ~...やめよう。見たわけでもない二千年前のいざこざ話なんて退屈だ...ジャン。元帥殿は私たちの存在に困惑しておられるのだよ。この島を根絶やしにしようとした世界の人々を楽園を捨ててまで助けようとする奇怪な悪魔の存在に...私たちは外の世界で数か月暮らした。もう何も知らない島の悪魔には戻れない...」



「それで...あんたたちに殺せるの?」



「エレンを殺せるの?」



「エレンを止める方法は殺すだけじゃない」
「あんたならそう言うと思ったけど...それじゃ何? 説得でもするの? それで考え直すくらいのやつが人類大虐殺なんて実行する?」
「それはわからないよ。エレンと話してみないと...」
「じゃあ...対話が可能だとして...それでも虐殺を止めてくれなかった時はどうするの? エレンが敵だとアホになるからわからないの? ...やっぱりね。マーレに故郷を持つ私たちがエレンを殺そうとするなら...あんたらはエレンを守るために私たちと戦うことになる...きっと。結局はそうでしょ? ミカサ」



「あんたにとってエレンより大事なものなんて考えたこともないだろうからね」



「つまり私を殺すべきだと?」



「えぇっ!?」
「レオンハート!!」



「...あんたの気持ちはよくわかる。私もエレンを止めたい理由はひとつ。マーレにいる父親を殺されたくないから。だからあんたの助けがいる。説得してエレンを止められるならそれでいい。少なくともその時まで私たちは争うべきじゃない」



「...わかった」



「はいはいはい! さあシチューができたよ! 食べよう!...馬を休めても港まで最速で5時間かかる。頼りはアズマビト家だ。キヨミさんいわく地鳴らしの視察用に飛行艇を港に用意してあるらしい。それを使えばあの始祖の巨人に近づける」
「やはり...アズマビトが裏で手をまわしていたのか...」
「問題は始祖の巨人がどこにいるかだ。闇雲に飛んでもすぐに燃料は尽きる」



「そうだ。だからこいつを攫った。イェーガーがまず向かう先はどこだ?」
「...知るわけない。知ってたとしてなぜ私が答える必要が?」
「大陸のことを何も知らないイェーガーに知恵を貸したのはお前だ。やつは前もって地鳴らしの進路を想定している。何らかの予想はできるはずだ」
「クソ野郎」
「...は?」
「なぜ私がマーレ人のクソ野郎に協力する必要があるのかと聞いている」



「あんたの命をこっちが握ってるからでしょ」



「無駄だ。死にたがってる」



「でも自分の故郷のためにマーレと戦ってたんだろ? 故郷がこのまま踏み潰されてもいいのかよ?」



「...」
「イェレナ?」
「構わないだろう。なぜならこいつも同じクソ野郎のマーレ人だからだ」



「レベリオであなたにまんまとやられたからね...イェレナ。あなたの過去を洗いざらい調べて驚いた。ごく一般的なマーレ人家庭の出自をマーレに併合された小国出身と偽った。ジークと初めて出会った時から。マーレに失望していたあなたはある物語を作り出した。それは王子様と世界を救う奇跡の物語。自らを嘘で塗り固め人類史に刻まれんとする。その欲深さに敬服いたします」



「フッ...世界を救う。これ以上に人を惹きつける甘美な言葉があるでしょうか? 何億もの命を救うという崇高な胸の高鳴りに身を任せ、これまでの遺恨などなきもののように喉へと流し込む。それが今、私の目に映るあなた方の姿です。少し...思い出してみませんか?」



*公開可能な情報がハンジのシチューって...



「ライナー・ブラウン。あなたが壁に穴をあけたことで、どれだけのエルディア人が巨人に食い殺されたでしょうね...アニ・レオンハート。あなたも随分と調査兵団を殺したそうですね。ついでにストヘス区でも大勢の住人を踏み潰したとか...ああ、もちろんパラディ島の皆さんも。普段は良識人のあなたが、あそこまで派手に軍港を破壊するとは...アルミン。民間人を含めどれだけの死体の山と戦果を挙げたことでしょう...皆さんのレベリオでの勇士を私は忘れてはいません。特にジャン。あなたは車力を討つために、そこにいるファルコ少年めがけ勇猛果敢に雷槍を撃ち込みました。そして...そこにいる少女ガビによってサシャが撃ち殺されました...」



「サシャは本当にいい娘でしたから...私も悲しかった...しかし、訓練兵から家族のように一緒に過ごした皆さんの悲しみと憎しみとは比べ物にならないでしょうが...」



「プハー...おいしいですハンジさん。おかわりありますか?」
「ああ。まだまだあるよ」



「ありがとうイェレナ。お互いのわだかまりをここで打ち明けて心を整理させようとしてくれてるんだよな? ...お前も大事な仲間の頭を撃ちまくってまで叶えたかった幻想的な夢がすべて無意味に終わって死にたがってたのに...気を遣わせちまったな」



「ああ忘れてた。何でしたっけ? 以前教えてもらったあなたの親友の名前は...そうだ...マルコだ。確か...彼の死にアニが関わってると言ってましたよね? もうアニから聞いたんですか? マルコの死の真相を」



「私がマルコから立体機動装置を取り上げた。だからマルコは巨人に食われ...」
「アニは俺の命令に従っただけだ」



「マルコは俺とベルトルトの聞かれてはいけない会話を耳にした。俺は正体がバレることを恐れ...マルコが巨人に殺されれば、うまく口封じができると思った...俺は空中でマルコを屋根に叩きつけ動けないように押さえつけている間にアニに立体機動装置を...外させた...」
*なんか画像が枝ばかりだね。森?



「マルコはその場から動けないまま巨人に食われた」



「マルコは...最期に何か言ってなかったか?」
「『俺たちはまだ話し合ってない』って...」
「そうだ...そうだよ! ...俺たちはロクに話し合ってない。だから...どっちかが死ぬまで殺し合うみてぇなことになっちまったんじゃねぇのか?」



「今からでも遅くないよ。これだけしのぎを削り殺し合った者同士が少なくとも今は殺し合わずに言葉を交わしてる。誰が想像できただろうか? 私たちが火を囲んで食事するなんて」



「マルコが巨人に食われるのを見ながら俺は何でマルコが巨人に食われているんだと思った...」
「え?」
「そして怒りに身を任せてその巨人を殺した。よくもマルコをとか言いながら...」
「もういいって...罪悪感で頭がおかしくなっちまったんだろ?」
「許さないでくれ...俺は...本当にどうしようもない...」
「もういいって! 」
「...すまない」









「おいジャン!!」
「ダメだ!!」



「ジャン!!」



*ジャン、止めに入ったガビを蹴ってしまう。



「ガビ!!」
「うっ...ごめんなさい...」



「私たちは...パラディ島のあなたたちを...皆殺しにすることが...希望でした...世界から認めてもらい許してもらうために...この島が...悪魔が消えてなくなることを願い続けてました...」



「そしたら...お父さんやお母さんが...レベリオのみんなが消えてなくなることになりました...ごめんなさい...」



「すごく...図々しいことはわかってますが...皆さんの助けが必要です...どうか...私たちに力を貸してください!」



「お願いします!  地鳴らしを一緒に止めてください! 」
「お願いします...」
「お願いします! ...」



「...離せ」
「どこ行くんだジャン!?」
「ジャン!? おかわりどうするの!?」



「ダメだ...行っちゃった...」



「ガビ...」



「うるせぇな...」






「起きろ」



「出発の時間だ」



「協力してくれるの?」
「あぁ...もちろんだ」



「オラ! いつまで寝てんだライナー! ケガなんてとっくに治ってんだろうが! 」






「ガビ。蹴って悪かった。大丈夫か?」



「うん。大丈夫。平気」
「そうか...」



「ライナー。お前には謝らねぇからな」
「あぁ...それでいい」
「私は?」(アニ)
「...」



「車力が! 」



「止めろ。何かあったようだ」



「港が! 」



「港がイェーガー派に占拠されています」



「おそらくは機関車で先回りしたのでしょう」



「対巨人用装備の兵士が多く戦闘態勢でした」






*ジャンが一番上だ...

★次回 『裏切り者』

進撃の巨人84-12

イチゴ


 


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☆今日の花言葉「幸せな家庭」はすごくいいけど、イチゴか~ 花の写真はけっこう撮っているので載せようと思っていたんだけどイチゴの花の写真はないわ。

        

☆ので、先日食べた「いちご大福」の写真にしてみたwww

【追記】
これってネタフリにも答えるんだったわ。今さらかもだけど。
『あなたの幸せな時間』だそうで、
庭の花をながめているのも幸せだけど、甘い物とか食べている時がいちばん幸せかな。
「いちご大福」美味しかったです。ひとつ150円くらいで高くなかったしw
(シャト〇ー〇で買いました~)

  進撃の巨人   #83   矜持





☆前のお話は → 「The Final Season 第76話~第82話 あらすじまとめ」

☆  Part 1   → 「The Final Season 第60話~第75話 あらすじまとめ」

★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」

★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」

★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」

*ハンジさんがリヴァイ兵長を抱えて川に飛び込み逃げた後の様子から。









「もう追手はいなくなったよ。リヴァイ...」



「みんな巨人にされたけど君だけ生き残った」



「このケガで生きてるのも同じ理由だろうね。君がアッカーマンだからだ」



「これは...どうしたもんだろう。私たちじゃジークを止められないだろうし...アルミンやピクシス司令に託すしか...例えばエレンがジークを裏切っていたとしても...イェーガー派が脊髄液でこの島を支配するなら私たちは一生この島のお尋ね者」



「たぶん順番が来たんだ。自分じゃ正しいことをやってきたつもりでも...」



「時代が変われば牢屋の中」



「いっそふたりでここで暮らそうか。ねぇ...リヴァイ」






「今の...まさか...エレンが世界を...リヴァイ!!」



「獣の...クソ野郎は...どこだ...」



「起きなくていい...ジークはイェーガー派とシガンシナ区へ向かった。それから半日ほど経ってる。いったい何があったの?」



「ヘマをした...やつに...死を選ぶ覚悟があることを...見抜けずに...また...逃がした...」
「無念でならないだろう...でも今は...」
「このまま...逃げ隠れて...何が残る...」



「...何だよ...私の独り言聞こえていたのか...」



「何を作ってやがる...」



「あれで俺を...馬で...引こうってか...蚊帳の外でお前がおとなしくできるハズがねぇ...」



「ああ...そうなんだよ。できない」
*そして前回の続き『人畜無害の死に損ない』登場。



「俺の目的は...ジークを殺すことだ...」



「あんたたちとは利害が一致する...テオ・マガト。ピーク・フィンガー」



「リヴァイ・アッカーマン。九つの巨人に引けを取らない強さを持つらしいが...そのザマでどうやって俺の弾丸を避けるつもりだ?」



「弾は避けられない。だがこのザマを敵の前にみすみす晒した。撃つか聞くかあんたたち次第だ」



「では撃つ前に聞こう。ジークを殺すと言ったが...やつは今どこにいる?」



「おそらくは...王家の血を利用するためにエレンに取り込まれている。いや...始祖の巨人に」



「巨人博士のハンジさんなら何でもわかるようですね。我々マーレよりも...その始祖の巨人はご覧になられましたか?」



「とてつもなくデカくてどうにもできなさそうなことはわかってる...」



「だから...我々はやるしかないんだよ...みんなで力を合わせようってやつを」



*フリガナ『きょう』だけ? 





















(母さんにファルコを食わせるにはどうすればいい? やっぱり力ずくか? ケガでもさせて巨人の力があることがバレたらおしまいだ...)



(失敗できない...何か...いい方法を考えないと...素直な子だよな...こんなところで野宿することに文句も言わない。俺を疑ってもいいのに...)



(信じているのか...俺のことを...)
「くそ...サシャ...お前ならわかってくれるか...」



「あの...病院に行くんじゃなかったんですか? どうして廃墟の村に...」



「あぁ...面白いものがあるから見てもらおうかと思って...」



「ここは...ラガコ村?...」
「どうして...わかった...?」
「昨晩...あなたの独り言が聞こえてきました...」



「サシャ...って...飛行船でガビに撃たれた仲間の兵士ですよね? あなたは俺が誰かを知りながら...知らないフリしてここまで連れてきた。どうしてですか...? 俺に復讐するつもり...ですか?」
「違う。あれは戦闘行為だったと...わきまえてる...」



「あ!?」



「動けないから安心しろ...もう何年も...このままなんだ」
「これを...俺に見せて...どうするつもりですか?」



「巨人の歯磨きを手伝ってほしいんだ。こんな貴重な体験めったにないぞ」



「...え?」
「ほら...あの上からガシガシやるだけだから! あそこまで登ってみて考えようぜ! なあ...いいだろ?」
「はい...」



「ファルコ!! そいつから離れて!!」
「ガビ!?」
「あんたを巨人に食わせようとしている!!」
「コニー!! やめろ!!」



「来るな!! お前らが離れろ!!」
「コニー!!」
「うるせぇ!! 聞きたくねぇ!! 何も言うな!! お前にはわからねぇよ!! こいつを生かしたほうが得だって言うんだろ!? だから母ちゃんを諦めろって!!」



「正しいお前なんかに!! バカのことなんてわかんねぇよ!!」



「ファルコ!! 顎の力を使って!!」



「顎の力? え...? ガリアードさんは?」



「そんな...やめて!! ファルコ!!」



*エルヴィン団長...



「ガビ...コニーを許してくれ...」
「え!?」



「オイ! 来るなっつったろうが!!」



「オイ...何するつもりだ?」
「...」



「何か言えよ!! アルミン!!」
「さっき喋るなって言っただろ!!」



「だから...行動で示すよ」









「うっ...兄さん...」



「俺が助けなかったら...どうするつもりだったんだ?」
「君のお母さんが人の姿に戻ってた」



「超大型巨人を継承してな...そうなりゃ母ちゃんを苦しめるって考えりゃわかることなのに...」



「母ちゃんには立派な兵士になれって言って送り出された。なのに息子は...子供と友だちを殺すかもしれなかった...そんな兵士になっちまったんだ...俺は...」
「僕もだよ...団長の代わりになれなかった...」



「アルミン。俺は母ちゃんに誇れる兵士になりたい。だから...困ってる人を助けに行こう」






「探した」
「嬉しいです...私を探してくれたんですか? それとも...このマフラーを?」
「あなたが持っていると思った」
「ごめんなさい...でも...あなたに近づけると思って...雷槍の破片がお腹にあって...もう取り出せません...エレン・イェーガーの創る自由な...世界を見ることができなくて...残念です」



「少しだけ...イェーガーさんと話したことがあります...あなたのことで...このマフラーは捨ててほしいと...話してました」



「でも...捨てるくらいだったら...このまま私と...」
「返して」



「あなたに憧れて...兵士になりました。悔いはありません。あなたの背中を追いかけて...」



「私は...心臓を捧げて生きたのですから」



「あの巨人が地鳴らしの最後尾か...」
「やっとこの地響きから解放される」
「俺には自由をもたらす鐘の音のようだったよ」



「我々エルディア帝国は100年以上にわたり世界に迫害され続けた!! だが終わった!! 我々はもう自由だ!!」



「解放者エレンと我らイェーガー派によって世界に勝利した!!」



「うおぉぉー!!」



「なぁミカサ。お前もイェーガー派に加わって統治者に名乗り出るのかい?」
「興味ない」
「ジャンはすっかりその気らしいがな」



「心臓を捧げよ!!」
「心臓を捧げよ!!」



「心臓を捧げよ!!」
「イェーガー派万歳!!」



「とにかくライナーの元に急がないと...」
「2、3日は昏睡状態だから安心して」
「こんな寄り道してていいんですか?」
「まずは腹ごしらえだ」



「しかし本当なのかアルミン?」
「うん。すべての硬質化が解かれたのならアニが復活した可能性も...」
「ぶふっ!」



「ア...アニ!?」



「ははははは!! アニが!! パイを貪り食ってる!!」
「やめなよコニー!!」
「汚ったねぇ食い方!!」
「4年ぶりのパイなんだよ!!」



「ごめーん。並ぶのに時間かかって...っていないし」



『ヒッチへ。偶然アルミン、コニーと会い行動を共にすることになった。先を急ぐ。迷惑をかけた。4年間話しかけてくれてありがとう。さようなら。陰湿なルームメイトより』



「ったく...ひとりじゃ食べきれないじゃない...」



「帝国民の諸君! よく集まってくれた!」



「これより! エルディア帝国に仇なす二人の義勇兵を処刑する! それは同時に! 我々イェーガー派が世界を治めんとするエレンの意志を継ぎ! このパラディ島の統治を宣言するものである!」



「罪人の名はイェレナ! マーレに反旗を翻しエルディア帝国を支援した真の狙いは! 始祖の巨人をジークの物とし安楽死計画なるエルディア人の完全なる殲滅を実現させることにあった! エレンがジークに勝利して計画は阻止されたが罪人はジークの忠実な僕としてよく働いた!」



「イェレナ! 最後に言いたいことは!?」
「まだ撃たないの?」



「くたばれ大陸民!!」
「俺たちユミルの民には敵わない!!」
「生き残るのはユミルの血を引く者だけだ!!」
「撃て!! 撃て!! 撃て!! ...」



「まだ撃たない!!」
「おおー...」
「罪人はオニャンコポン! 罪人は安楽死計画を知らずエルディアのためによく働いた! だが! エルディア帝国に従って生きるくらいなら死を選ぶと吐き捨てた! 気が変わったのなら今のうちに...」



「ははははは!! 俺はマーレから故郷を救うためエルディアに力を貸した!! それはあんたたちのためでもあった!! そして力を貸した結果...俺の故郷は潰され俺の家族は皆殺しだ!! で!? 残ったのは出来の悪い排外主義者のクズ野郎共か!? ははははは!! お前らに媚びてまで生きるほどの価値はない!! 突然無差別に殺されることがどれほど理不尽なことか知っているはずだろ!? どうしてあんたたちがわからないんだ!!」



「黙ってないで何とか言えよ!! ジャン!! えっ...」



*銃声4発






「おい...」
「しまった。外した」
「お前...何のつもりだ?」






「フロックー!!」






「車力の巨人だ!!」
「逃げたぞ!!」
「ジャンが食われた!!」
「イェレナもだ...」
「...ミカサはどこだ!? すぐにやつを...はっ...ミカサは...」



「聞こえたか?」
「銃声が続けて4発...ジャンから作戦続行の合図」



「武器も食料ももう十分積んだろ!!」
「今なら砦の反対側に注意が行ってるはずだ。行こう!!」






「誰かこっちを見てる!!」
「どうするの!? アルミン!!」
「進むしかない!! 急ぐんだミカサ!!」



「...巨人の口の中なんて二度とごめんだ...」



「車力は何か月も巨人になったままでいられるんでしょ? 歯磨きとかしないの?」
「...失礼ですよ。女性に対して」



「いつの間に...マーレと手を組んだ?」
「昨晩だ」
「いいのかお前...イェーガー派にいれば地位は安泰のはずなのに...」
「あぁ...もう...あのまま耳を塞いで部屋に籠っていたかった...」



「でも...それじゃ骨の燃えカスが俺を許してくれねぇんだよ...」



「ジャン...言ってる意味がわからないけど...ありがとう...」



「いいから体洗えって」



「何で...私まで」
「君を確保することが車力の力を借りる条件だったんだ。生きたまま引き渡せって」






*アニ、ライナーを蹴る。
「起きな」
「...アニ!?」



「落ち着いてライナー」
「安心してください。みんな味方です」
「時間がねぇ。早く行くぞ」
「どこに...?」



「世界を救いに」

★次回 『終末の夜』

進撃の巨人83-115
☆庭の福寿草の花が咲きました (*'▽')ノ

【福寿草】
フクジュソウ
キンポウゲ科の多年草
花言葉 「幸福」
1月1日の誕生花


【開花日 2022年2月27日】

☆2/27撮影



毎年、開花日を記録している庭の福寿草ですが、今年は少し遅かったみたいです。



今年は積雪量は多くはないんだけど雪の日が多くて、週に一度は数センチ積もるって感じ。1月に蕾を確認していたけど咲くまで結構かかりました。一昨日あたりから気温も上がってきて今朝みたら一輪だけ咲いていました。



昼前に気温が10℃くらいまで上がったので昼ごはんの後に見たら次々蕾が開いていました。緑の葉っぱはジャノヒゲの葉です。うちの福寿草はハナモモの木の下のジャノヒゲで覆われたところに出てくるので、あまり日当たりも良くなくて早いほうではないです。



一気に咲いてしまうかなと思ったけど15時すぎから雨が降ったので本日ここまででした。今週は比較的あたたかい日が続くようです。オオイヌノフグリなども咲き始めていて庭はにぎやかになってきそうです。

【庭の福寿草の開花日】
2010年 2月15日
2011年 2月21日 (旅行中、推定)
2012年 2月24日
2013年 2月27日
2014年 3月09日 (2月に記録的な大雪)
2015年 2月12日
2016年 2月06日
2017年 2月01日
2018年 2月04日
2019年 2月03日
2020年 2月02日
2021年 2月07日
2022年 2月27日



DSCF7024 福寿草